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「23コルトUX」の仕様解説
「コルト」シリーズの入門モデル
「23コルトUX」は、オリムピック「コルト」シリーズの入門モデル。

▽オリムピックのアジングロッド一覧
製品 | 実売価格(円前後) | クラス |
---|---|---|
23コルトUX | 18,000 | エントリー |
23コルト | 27,000 | ミドル |
23コルト プロトタイプ | 43,000 | ハイエンド |
24スーパーコルト | 75,000 | |
25スーパーコルトAT | 150,000 |
先代機「20コルトUX」の功績がでかい
2020年に発売された先代モデル「20コルトUX」の後継機です。
「20コルトUX」は、1万円台のロッドとは思えないスペック(軽さ、ガイド、性能etc)で、メガコスパロッドだと話題になったアイテム。
入門クラスのアジングロッド界に風穴を開けた存在、と個人的には思っています。
23モデルは先代と比べると見劣り…
さて、その後継機である「23コルトUX」。
もちろん優秀なアジング入門ロッドだとは思うんですけど、前作「20コルトUX」と比べるとおすすめ度は下がるかな〜というのが正直なところです。
「23コルトUX」は、機種構成やスペックはほとんど「20コルトUX」と同じ。つまり、ロッドの要であるブランクには大きな進化がないと思われます。
新しいグリップ(OP-01)は搭載されましたが、これで性能が劇的に変わるわけじゃないでしょうし。
・・・というようなモデルチェンジで、お値段が実売価格ベースで先代よりも5,000円ほど高くなっています。
モデルチェンジというよりは、グリップと製品名を変えての値上げって印象が強いです。
「20コルトUX」の性能が1万円ちょいで入手できる衝撃を味わった身としては、なにか物足りなく感じるわけです。
先代でコスパの概念をぶっ壊したことによって、次世代機に期待するハードルは上がりますからね〜。
そんななか、「(たぶん)グリップが変わっただけ+値上げ」というモデルチェンジがきましたと。
上位機を含め、オリムピックのロッドは気に入っていたファンとしては、正直ガッカリでした・・・。
23モデルも十分に優秀
「20コルトUX」と比べるから物足りなく感じるんですけど、「23コルトUX」そのものを評価するならぜんぜん良い製品だと思います。
先代のお得感が異常なのであって、「23コルトUX」も1万円台後半のロッドとしては十分に魅力的です。
ガイドまわりの安心感は先代ゆずり

1万円台後半で全モデルにSiC-Sリングを搭載。ガイドまわりの安心感は先代ゆずりです。
ラインに優しく耐久性も十分なセッティングとなっています。
新グリップ「OP-01」がイチバンの見どころ

そして、上位機にも搭載されている新グリップ「OP-01」も搭載されています。
NEWグリップはまだ実釣で試したことはないんですけど、釣具屋で触った感じは硬質で結構好きなフィーリング。
アジングって、あんまり力を入れて握らないんで、グリップのEVAは不要だと思うんですよね〜。
オリムピックの新グリップ「OP-01」や、シマノの「ブリッジライクシート」みたいに、EVAレスにするほうがいいと思います。
軽いし、感度良くなるだろうし、EVAみたいに使い込んで劣化することもないですからね。
メインロッドとして使い込むには、「23コルトUX」がEVAレスになったことは良い変化だと思います。
グラファイトクロスLV:独自のカーボン組布

他に注目する点としては、オリムピック社独自のカーボン組布「グラファイトクロスLV」が搭載されているところでしょうか。
「23コルトUX」のブランクの特徴について、公式サイトでは次のように記載されています。
高弾性カーボンを使用し、細身軽量でありながら張りのあるブランクスを実現。バットセクションには「グラファイトクロスLV」を採用することにより、軽量化をはかりつつ、ねじれ・つぶれ剛性を最適なフィーリングに調整。
ベースは細身軽量なブランクにしつつ、カーボン組布を使うことで、軽さを保ちつつ強度のバランスもとってるんやで。ってことですね。
性能的な恩恵だけではなく、見た目が美しいってのも組布のいいところだと思います。
写真は他製品(「20コルトUX」「21コルト」)のものですけど、編み込まれたようなカーボンの模様が美しくないですか?
性能面にどれほど貢献しているかは、わたしのような素人には判断できないんですけど、見た目が良くなるってのは明確にわかります。
「23コルトUX」の機種解説&おすすめモデル
機種ラインナップ
「23コルトUX」の機種ラインナップは以下のとおりです。
Model | Length (m) | Power | Action | Weight (g) | Close (cm) | Top Dia (mm) | Section (pcs.) | Lure (g) | Line (lb) | Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
482UL-HS | 1.43 | UL | Fast | 51 | 74 | 0.7 | 2 | 0-1.8 | MAX2lb | 20,500 |
542UL-S | 1.63 | UL | Regular-Fast | 54 | 84 | 0.7 | 2 | 0-3 | MAX2lb | 20,700 |
572UL-HS ⭐︎オススメ | 1.7 | UL | Regular-Fast | 57 | 87.6 | 0.7 | 2 | 0-3 | MAX2lb | 20,800 |
612UL-HS | 1.86 | UL | Regular-Fast | 59 | 95.5 | 0.7 | 2 | 0-3 | MAX2lb | 21,000 |
612L-HS ⭐︎オススメ | 1.86 | L | Extra-Fast | 59 | 95.6 | 0.7 | 2 | 0.3-4 | MAX3lb | 21,000 |
642L-HS ⭐︎オススメ | 1.94 | L | Extra-Fast | 62 | 99.6 | 0.7 | 2 | 0.5-5 | MAX3lb | 21,400 |
6102L-HS | 2.09 | L | Extra-Fast | 64 | 107 | 0.8 | 2 | 0.5-8 | MAX4lb | 22,200 |
742L-T | 2.24 | L | Fast | 73 | 114.5 | 1.3 | 2 | 0.8-10 | MAX4/0.1-0.6 | 22,600 |
7102ML-HS | 2.39 | ML | Fast | 83 | 122.5 | 1 | 2 | 1-20 | 0.3-0.6 | 23,400 |
インプレ(先代の612L-HS)
わたしは先代機「20コルトUX」の612L-HSを購入してかなり使い込みました。


まずは、取り回しが良いながらも、仕掛けの少し長くなる遠投リグもちゃんと扱える絶妙なレングス(6フィート1インチ)が良きです。
ブランク全体がマイルドめな設計になっているため、キャストのタイミングもとりやすいです。
穂先はHS(ハードソリッド)とはいうもののバリカタってわけではなく、ほどよく柔らかいため荷重感度もええ感じ。
反響感度については、上位クラスと比べるとクリアさはないものの、きちんとセンサーとして機能します。
アジングを覚えるのには十分すぎるほどの性能があり、中上級者でも違和感なく使えます。
わたしは発売から少し遅れて「20コルトUX」を買ったクチなのですが、「こりゃ人気出るわけだ」と納得したものです。
・・・というのは、先代「20コルトUX」の612L-HSの使用感です。
しかしながら、前述したとおりブランクはおそらくほぼ同じだと思われるので、「23コルトUX」の612L-HSも似たような使用感だと思います。
612L-HS:入門におすすめな近〜中距離モデル
アジング入門ロッドにおすすめなのは、612L-HS。
ジグ単を中心としつつ、5gクラスの遠投リグにも対応するって感じの1本です。
メーカー公式の解説文はこんな感じ↓。
アジングにおける理想のアクションで、感度、操作性、バランス、どれをとっても非常に優秀なスペックの一本。ジグヘッド単体の使用を目的とした設計で、積極的にアジを掛けに行く攻めの釣りに最適。572UL-HS同様、先径0.7mmのハードソリッドティップ搭載で繊細な操作が可能。ビギナーやロッド選びに迷っているアングラーにおすすめ。
〈ハードソリッドティップ〉超先調子のパリッと感でバイトを拾うセンサーソリッドとも言えるモデルです。
642L-HS:長すぎず短すぎない近〜中距離モデル
前述の「612L-HS」よりもちょい長めの万能モデル「642L-HS」もおすすめ度が高め。
長すぎず短すぎないレングス(6フィート4インチ)になっており、612L-HSと比べると遠投リグや重めのジグヘッドを扱いやすいでしょう。
公式サイトの解説はこんな感じ↓です。
6ft4inの長すぎず短すぎないレングスで、シリーズ中、最もオールラウンドに使えるモデル。ジグヘッドリグはもちろん、キャロやスプリットなどにも幅広く対応。場所を選ばず足元から沖まで狙えるエキストラファーストテーパー設計。
〈ハードソリッドティップ〉超先調子のパリッと感でバイトを拾うセンサーソリッドとも言えるモデルです。
用途としては「612L-HS」とだいたい同じなので、ちょい長めが好みな方は「642L-HS」を選ぶのもアリです。
572UL-HS:オリムピック伝統のジグ単モデル
ジグ単に適したモデルでいうと、「572UL-HS」が定番です。この機種はオリムピックでは他グレードでも人気がある伝統のジグ単ショート。
公式サイトでは以下のように紹介されています。
漁港内、常夜灯周りをより軽量なリグで探るのに適したモデル。先径0.7mmのハードソリッドティップを搭載し、水中での繊細なリグ操作が可能。1g未満のジグヘッドでしか反応が無いシチュエーションなどに大活躍する一本。
〈ハードソリッドティップ〉超先調子のパリッと感でバイトを拾うセンサーソリッドとも言えるモデルです。
5フィート7インチは、高精度なキャストや操作ができ、軽量ジグヘッドとの相性がバツグン。
「542UL-S」や「482UL-HS」は、細かな操作はしやすいんですけど、短すぎて投げにくいと感じてしまう人も多いですからね。
ジグ単をやるなら、やっぱり5フィート台後半が無難。他社製ロッドの機種ラインナップを見ていても、5フィート台後半のジグ単ロッドは重要な位置付けにありますし。
そんなわけで、無難・定番なジグ単特化ロッドが欲しい人には、「572UL-HS」がイチオシです。
他機種についてサッと紹介
残りの機種については、さらっと紹介する程度にしておきます。
482UL-HS | 4フィート8インチの超ショートモデル。飛距離は犠牲になってもいいから、超接近戦の操作性に特化したい人向けな1本。 |
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542UL-S | HS(ハードソリッド)よりもやわらかめのS(ソリッドティップ)仕様のジグ単ロッド。アンダー1gのジグヘッドを中心に攻めたい人にマッチ。 |
612UL-HS | 6フィート強のジグ単特化モデル。5ft台のロッドでは短すぎて逆に扱いづらいと感じる方にちょうど良い1本。 |
6102L-HS | 6フィート10インチの万能モデル。飛距離は伸ばしやすいが、軽量ジグ単を扱うにはちょい長すぎ!?遠投とジグ単の使用率が半々ぐらいの人向けか。 |
742L-T | 最大10gの仕掛けを背負える遠投モデル。23コルトUXで唯一のチューブラーティップモデルとなっており、重量のあるリグと好相性。 |
7102ML-HS | 23コルトUXで最もパワーのあるモデル。最大20gの仕掛けを投げることができるため、かなり沖まで射程範囲に入る。エギングでも使えるので、ソルトルアー全般における汎用性が高い。 |
「23コルトUX」の特徴まとめ

「23コルトUX」は、エントリーモデルながら軽量&高感度で、実釣性能の高いロッド。
ただし、先代「20コルトUX」と比較するとコスパ面では劣るため、過去モデルのユーザーにはやや物足りなさを感じるかもしれません。
それでも、1万円台後半で本格的なアジングが楽しめることを考えれば、十分に魅力的なロッドと言えるでしょう。
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