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「23ソアレBB アジング」の仕様解説
シリーズ内での位置づけ
「23ソアレBB アジング」は、シマノから発売されているアジング入門ロッド。
「ソアレ」シリーズではもっとも安価なモデル、シマノ全体でいえば下から3番目ぐらいのグレードとなっています。

▽シマノのアジングロッド一覧
製品 | 実売価格(円前後) | クラス |
---|---|---|
ルアーマチック | 6,000 | エントリー |
ルアーマチックMB | 6,000 | |
ソルティーアドバンス | 9,000 | |
23ソアレBB アジング | 12,000 | |
20ソアレTT アジング | 16,000 | |
22ソアレSS アジング | 22,000 | ミドル |
21ソアレXR | 30,000 | |
ソアレ エクスチューン MB | 45,000 | ハイエンド |
20ソアレ エクスチューン | 45,000 | |
24ソアレ リミテッド | 70,000 |
「ソアレBB アジング」は、アジング黎明期から専用ロッドを出してる老舗的なアイテム。
仕様のみどころ
仕様の注目ポイントとしては、以下の3つぐらいですね〜。
- ハイパワーX
- タフテック
- ハイレスポンスソリッド
ハイパワーX
「ハイパワーX」は、ブランク(竿の棒部分)の一番外っかわをX状にテープで補強する的な構造。

公式サイトでは次のように解説されています。
キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特長。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
出典:シマノ
シマノは、ハイパワーXやスパイラルXなど、ロッドのブレを減らす(シャープにする)テクノロジーがきいてて、他のメーカーに比べると張りが強めに仕上げてあるように感じます。
しなりが強いロッドが苦手で、逆にしっかり張りが感じられるロッドが好みって方に刺さると思います。
タフテック、ハイレスポンスソリッド
ティップ(穂先)は全モデルがソリッドティップなんですけど、機種ごとの特徴に応じて以下の2種類が使い分けられています。
ティップ | かたさ | 特徴 | 搭載機種 |
---|---|---|---|
タフテック | やわらかめ | 素直に曲がるやわらかめのソリッドティップ 荷重感度が良く、負荷の変化がわかりやすい 食い込みが良く、自動でフッキングしやすい | S54SUL-S |
ハイレスポンスソリッド | かため | 張りが強めのソリッドティップ 機敏な操作がしやすい すばやいフッキングが可能 掛けるスタイルのアジングを楽しめる | S58UL-S S64UL-S S610L-S |
ソアレのロッドでは、張りが強めの「ハイレスポンスソリッド」が主流。
なので、どちらかというと、積極的に掛けるアジングをしたい人にマッチするメーカーといえます。
上位機との違い
上位機との仕様の違いについては、以下のような感じです。
製品 | 実売価格 (円前後) | ブランク強化系 | ティップ系 | ||
---|---|---|---|---|---|
スパイラルX | ハイパワーX | タフテック | ハイレスポンス ソリッド | ||
23ソアレBB アジング | 12,000 | ◯ | ◯ | ◯ | |
20ソアレTT アジング | 16,000 | ◯ | ◯ | ◯ | |
22ソアレSS アジング | 22,000 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
わかりやすい違いがブランク強化系テクノロジー。
「23ソアレBB アジング」の上位機には、より高度なテクノロジー「スパイラルX」が搭載されています。
2つ上位にあたる「22ソアレSS アジング」には、スパイラルXとハイパワーXをダブルで採用。
簡単に言うと、「23ソアレBB アジング」と上位機とでは、ブランクの質が違ってくるっわけですね。
(もちろん、お値段が高くなるほど、ブランクの質も高くなります。)
「23ソアレBB アジング」のテイストとしては、公式サイトでは以下のように紹介されています。
上位機種に比べて尖り過ぎないマイルドな調子セッティングでありながら、鋭い感度を実現しています。さらにはネジレを抑える[ハイパワーX]がついに搭載されることで性能の底上げがはかられています。
出典:シマノ
上位機よりもマイルドで、投げやすく、乗せやすいって感じです。

アジング初心者さんが使うことを想定して、易しく使えるセッティングが採用されています。
他社ライバル製品との重量比較
他社の入門クラスロッドとの自重比較は以下のとおり。
製品 | 6ft台の近〜中距離 | 5ft台の王道ジグ単ショート | 最軽量モデル | |||
---|---|---|---|---|---|---|
自重(g) | 機種 | 自重(g) | 機種 | 自重(g) | 機種 | |
鯵道1G | 59 | S622M | 52 | S582L | 48 | S502L |
23ソアレBB アジング | 59 | S64UL-S | 53 | S58UL-S | 48 | S54SUL-S |
23コルトUX | 62 | 642L-HS | 57 | 572UL-HS | 51 | 482UL-HS |
20月下美人 アジング | 63 | 68L-S | 57 | 510UL-S | 55 | 55UL-S |
ソルティースタイル アジ | 70 | 6102LS | 58 | 532ULS | 54 | 432ULS |
アジメバルX | 70 | 66L-S | 64 | 510UL-S | 64 | 510UL-S |
24ソルパラ アジング | 74 | S622M | 61 | S582UL | 61 | S582UL |
「23ソアレBB アジング」は、「鯵道1G」と並んで入門クラスではトップクラスの軽さを誇ります。
軽さ重視で入門ロッドを選びたい方にもおすすめのアイテムといえるでしょう。
「23ソアレBB アジング」の機種解説
機種一覧
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインナイロン・フロロ(lb) | 適合ラインPE(号) | グリップタイプ | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S54SUL-S | 5’4″ | 1.63 | 逆並継 | 2 | 84 | 48 | 0.8 | 0.3-6 | 1-3 | 0.1-0.4 | セパレート | 156 | DOWNLOCK | 99.2 |
S58UL-S | 5’8″ | 1.73 | 逆並継 | 2 | 89 | 53 | 0.8 | 0.4-8 | 1-3 | 0.1-0.6 | セパレート | 174 | DOWNLOCK | 99.4 |
S64UL-S | 6’4″ | 1.93 | 逆並継 | 2 | 99 | 59 | 0.8 | 0.5-12 | 1-4 | 0.1-0.6 | セパレート | 210 | DOWNLOCK | 99.5 |
S610L-S | 6’10” | 2.08 | 逆並継 | 2 | 106.5 | 61 | 0.8 | 0.6-12 | 1.5-4 | 0.1-0.6 | セパレート | 239 | DOWNLOCK | 99.5 |
入門モデルということで、迷わず選べることを重視したミニマルなラインナップとなっています。
S64UL-S:入門ロッドに適した万能モデル
はじめての1本におすすめなのは、S64UL-S。
ジグ単ショートよりもひとまわり長めな6ft4inとなっており、スペック的には最大12gの仕掛けを背負うことができます。
ジグ単で近距離を探り、知覚にアジがいなければ遠投で置きを探る。こんな王道ムーブを繰り出せます。
他社のULクラスは、ルアー対応重量「〜3g」とか「〜5g」とかが多いんですけど、シマノのS64UL-Sはかなり強め(〜12g)。
6ft台前半でここまでリグキャパが広いモデルは、他社ではほとんどありません。そういった意味で希少な1本ということもできます。
公式サイトの解説文はこんな感じ↓です。
乗せ掛けのスタンダード
ジグヘッド単体での釣りがとくに得意なアイテム。常夜灯周りなどの近距離での繊細な釣りにもおすすめ。小型サイズのバイトを弾きにくく、抜けアタリや居食いなどの難しいアタリにもしなやかに対応できます。
出典:シマノ
フィネスなスタイル専門のような言い口ですが、実態は思い切り万能なモデルです。
1本あればいろんなスタイルでアジにアプローチできます。
S54SUL-S:最もフィネスなジグ単特化モデル
S54SUL-Sは、全4機種のなかで最もフィネスなモデル。
やわらかめのティップ(タフテック)が搭載されており、流れの変化や荷重系のアタリをとるのに適したセッティングです。
軽量ジグヘッドに特化したスローな釣りに適します。
わたしは上位機の「22ソアレSS アジング」のS54SUL-Sを持っているんですが、短所もあれどなかなか高品質なロッドだと感じています。
ティップはいい具合にやわらかくて、抜けアタリなどの負荷の変化もわかりやすいです。
ティップ以外にはほどよく張りがあるので、振ったときのブレが少ない心地よい使用感も良き。
一方で、反響感度は他社の同価格帯ロッドと比べると低め。シマノ製ロッドは全体的にこの傾向にあります。
個人的な使用感ですが、2万円台クラスの「22ソアレSS アジング」よりも、1万円台クラスのダイワ「20月下美人 アジング」やオリムピック「20コルトUX」のほうが反響感度は高いと感じています。
「23ソアレBB アジング」の反響感度には、あまり期待はしすぎないほうが良いかと思います。
ちなみに、公式サイトの解説文はこんな感じ↓です。
繊細・軽量リグ・もたれ感 ボートアジングにも
軽量ジグヘッド特化型。おすすめは1g以下のジグヘッド。タフテック採用のしなやかなティップで軽負荷時の微妙なもたれを演出。ルアーをついばんだだけか、フックも吸い込んだか、ティップで判別可能な繊細を極めんとするアイテム。ショートレングスとの相性は格別な仕上がり。
出典:シマノ
ゆるい流れの攻略、低活性なアジの攻略、渋い状況の打破など、こういったシチュエーションに強い1本となっています。
S58UL-S:掛け調子の王道ジグ単モデル
1〜2g台のジグ単を中心に攻めたいならS58UL-Sがおすすめ。
ショートレングスで取り回しが良く、しっかり強いシマノのULクラスなので、クイックな操作やフッキングも可能です。
公式サイトの解説文はコチラ↓。
釣り込む“ゴーハチ”ボートアジングにも
曲がりながらも掛けにいける58。そのしなやかさはアングラーに優しく、それでいて近年の玄人をうならせる”曲がる”アクション。レングスからくる感度の高さは間違いなく武器になるアイテム。障害物の少ない漁港周りのポイントで大いに活躍をみせることでしょう。
出典:シマノ
S610L-S:シマノ伝統の超万能モデル
S610L-Sは、シマノ伝統の万能モデル。
ジグ単も遠投リグもしっかり飛ばせる6フィート10インチの長さがあります。
アンダー1g帯の軽量ジグ単の使用感は落ちますが、中量級のジグ単・遠投リグと好相性。
オープンフィールド、急流、ディープの攻略で真価を発揮するでしょう。
公式サイトの解説はこんな感じ↓です。
掛けのオールラウンド
アジングを楽しむための中心アイテム。幅広い重量のリグを扱うには6’10″は非常に魅力的です。ジグヘッド・スプリット・キャロライナリグ・軽量メタルジグ・プラグ、ありとあらゆるリグを駆使しようと思うならこのアイテムを。
出典:シマノ
「23ソアレBB アジング」の特徴まとめ

「23ソアレBB アジング」は、初心者向けながら上位機譲りの性能を備えた高コスパロッド。
軽量で扱いやすく、「ハイパワーX」によるブレの少ない操作性が特徴。
機種ごとに最適なソリッドティップを採用し、乗せ重視のモデルと掛け重視のモデルを選べます。
特に「S64UL-S」はジグ単から遠投リグまで対応し、最初の1本に最適な万能モデルです!
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