本記事はこんな人にオススメです
- 限られた予算で最大限コスパの良いリールを選びたい
- アジング用リールがほしいけど、どれを買えばいいかわからない
この記事では、本当にコスパが良いアジングリールを厳選してご紹介します。
さらに、多くの人が見落としがちな重要ポイントも解説しています。
この記事は、リール単体の選び方だけでなく、コスパ良く高性能なアジングタックル全体を構築したい人にも役立つ内容になっています。
無駄な出費を減らしつつ、自分好みのコスパ最強アジングタックルを組みたい人は、ぜひ最後までチェックしてください。

ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。
いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
コスパの良いアジングリールとは
アジングリールの”コスパ”の評価基準
コスパの良いアジングリールをキッチリ定義するのは、正直けっこう難しいです。
でも、あえて簡単に言うなら「値段のわりに軽くて性能が良いリール」ということになります。
んで、コスパの良いリールを評価するなら、次の2つの項目に分けて考えるといいかな〜と思っています。
- 最低限ほしい性能が整っている
- プラスαの利点がある



もうちょっと具体的にいうと、以下のようになります。
- 最低限ほしい性能
-
- トラブルが少ない
トラブルが多発するとストレスがやばいし、まともに釣りができなくなる - 基本動作を問題なくこなせる
巻き取り、ドラグ、ライン放出など、リールの基本性能がちゃんと備わっている
- トラブルが少ない
- プラスαの利点
-
- 本体の軽さ
軽いリールは感度や操作性が良く、長時間使っても疲れにくい - 巻き心地の良さ
スムーズな巻き心地は釣りの快適さに影響する - 見た目の好み
自分の好きなデザインだと使うのが楽しくなる
- 本体の軽さ
土台として「最低限の性能」がしっかり整っていて、さらに「プラスαの良さ」をどこまで持っているか?これが評価基準になります。
そして「この仕様でこの価格は安い!」と思えるもの。それがコスパの良いリールの評価基準です。
結論:この3つから選べば間違いなし!
言葉でごちゃごちゃ説明してきましたが、実際に高コスパと言えるリールはそう多くありません。
個人的には、ガチで推せる高コスパなアジングリールは以下の3つに絞られると思っています。



こいつらは「必要な性能」と「軽さ」のバランスが取れた、コスパエリートなアジングリールです。
(注)アジングではリールの重要度が低いって話
アジング用リールを買う前にひとつ知っておいてほしいことがあります。
それは、アジングではリールよりロッドの方が圧倒的に重要ということです。



予算に限りがあるなら、ロッドにお金をかけて、リールは少し妥協しても大丈夫です。
なぜアジングではリールがそこまで重要じゃないの?
アジングで重要となるのは基本的にはロッド操作で、「リフト&フォール」という釣り方が基本となります。
リフト&フォールのやり方
- ロッドをちょんちょんと動かしてジグヘッドを持ち上げる
- ラインを張った状態でアタリを待つ
この釣り方では、リールで行う重要な操作がほとんどありません。
リールを巻いてルアーを前進させる「巻き」の釣りはあまりしないんです。
アジングにおけるリールの役割
アジングにおけるリールの主な役割は以下のようなもの。
リールの役割
- キャスト後やロッド操作後のたるんだラインを回収する
- 魚がかかった後に寄せてくる



これだけの役割なら、極端な話「使えればなんでもいい」レベル。
もちろん、おもちゃみたいな超激安リールは避けるべきですが、実売5,000円以上でそれなりのメーカーの製品なら基本なにを選んでも大丈夫です。
ロッドが超重要な理由
アジングで最も重要な性能は「感度」です。
この感度を決めるのは:
- ロッド:約95%
- リール:約5%
(※ラインやルアーなど他の条件が同じ場合)
ぐらいの比率だと思ってもらって差し支えありません。
感度の良いロッドは素材や設計が優れているため、感度以外の性能(操作性など)も高いことが多いです。
だから、タックル全体の性能を上げるなら、ロッドにお金をかけるのが効率的なんです。
巻きながら誘う「リトリーブ」がメインの釣り方をする人は、リールの重要性も少し高くなります。
とはいえ、それでもロッドの方が重要であることに変わりはありません。



いずれにせよ、アジングにおいてはリールの重要性が低いです。
コスパ良く高性能なタックルを揃えるなら、ロッドへの予算配分を厚めにするのがおすすめです。
コスパ最強のおすすめアジングリール
アジングでは軽いリールの価値が高いです。
価格帯 | リール・番手 | 自重 |
---|---|---|
予算無制限 | 23エアリティ LT2000S-P | 145g |
3万円台 | 24ルビアス LT2000S-P | 145g |
2万円台 | 24ヴァンフォード C2000S | 155g |
1万円台 | 25アルテグラ C2000S | 180g |
1万円未満 | 23レガリス LT2000S-P | 175g |
↑をおすすめ順に並べると…



特に上位3つがダントツでおすすめ。
コスパの良いアジングリールを探しているなら、この3択から選ぶのが無難オブ無難です。
アジングリールの基本的な選び方については、記事の後半にまとめています。
おすすめリールよりも先に選び方をチェックしたい人は、以下をタップして選び方解説パートに移動してください。
23レガリス LT2000S-P


このスペックで1万円未満はヤバイ!
アジングリール界のコスパ番長
- 実売価格:9,000円前後
- 重さ:175g(2000番クラス)
このリールのスゴイところ
「23レガリス」は、ダイワから発売されている超人気の低価格リールです。
1万円以下という価格ながら、2000番クラスで175gという驚きの軽さを実現。
実は1万円台の上位クラスよりも軽いという下剋上スペックを持っています。


2023年モデルでは、ハンドルがねじ込み式にアップグレードされており、先代モデルと比べて巻き取り時のガタつきが少なくなっているってのも見どころです。
23レガリスの弱点
あえて弱点を挙げるなら、「マグシールド」という防水機構が非搭載である点です。
マグシールドは1万円台以上のダイワ製リールにはだいたい搭載されており、リール内部への水の侵入を防いで性能劣化を遅らせる効果があります。



「23レガリス」はこの機能がないため、長期使用したときの性能劣化は「マグシールド」搭載モデルと比べると早く感じると思います。
使用感(※先代モデル)
筆者は先代モデルの「18レガリス LT2000S」を使っていますが、そこそこ軽量でドラグやライン放出などの基本性能も十分です。
これで1万円以下というのは、かなりコスパが良いと感じています。


サブリールとして使っているため、防水機構がなくても性能劣化も特には気になっていません。
最新の「23レガリス」は「18レガリス」の上位互換なので、当然おすすめできます。
これからアジングを始めたい人にとっては、間違いなくコスパ最強のリールです。
おすすめの番手
おすすめの機種は「LT2000S-P」です。
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) | ハンドルノブ仕様 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT2000S-P | 175 | 63 | 4.8 | 2.5-200_3-150_4-100 | 0.4-200_0.5-170_0.6-150 | 45 | 5/1 | 5 | HG-Iライト |
汎用性が高い2000番クラスで、パワーギア仕様なのでジグ単を使った繊細な操作が得意。
もちろん、遠投リグと合わせても問題なく、アジングとの相性はピッタリです。
24ヴァンフォード C2000S


軽量&基本性能も優秀!
予算2万円台のベストバイリール
- 実売価格:2.5万円前後
- 重さ:155g(2000番クラス)
軽量&基本性能も優秀!
「ヴァンフォード」は、ライトゲーム界隈で絶大な人気を誇る「ヴァンキッシュ」の弟分。
2000番クラスで155gという軽量設計で、上位機種に迫る性能を備えています。
「24ヴァンフォード」にはマグナムライトローターが搭載されており、回転時の慣性が小さい、軽い巻き感になっています。


巻く⇔止めるの切り替えがスムーズなので、リーリングによるルアー操作が快適。
巻きをメインにアプローチすることが多い人にもおすすめできます。



アジングのオフシーズンにメバリングもやりたいって方にとっても、ステキな選択肢となるでしょう。
予算2万円台のベストバイリール
予算2万円台までのリールを探しているなら、間違いなくベストバイ!
軽量でありながら基本性能も高く、上級者のメインリールとしても活躍できるポテンシャルを持ったリールです。
使用感(※先代モデル)
管理人は先代モデルの「20ヴァンフォード C2000S」を愛用中。


リール本体が軽く、巻きも軽いため、リトリーブ時の抵抗変化を敏感に感じ取れます。
このリールを使うときは、あえて「巻き縛り」でアジングをするなど、いつもと違った釣りも楽しんでいます。
2万円台でこの軽さと性能なら、アジングには十分すぎます。
おすすめ番手
おすすめは「C2000S」です。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量ナイロン(mm-m) | 糸巻量フロロ(号-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C2000S | 5.1 | 2 | 3 | 155 | 43/13.5 | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 | – | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 69 | 40 | 7/1 |
ライトゲームの王道番手で、ジグ単から遠投まで1台でこなせる万能性を持っています。
使い勝手が良く、初心者から上級者まで幅広くおすすめできる番手です。
24ルビアス LT2000S-P


高価格帯リールに匹敵する軽さ
コスパ的な予算スイートスポット?
- 実売価格:3.5万円前後
- 重さ:145g(2000番クラス)
高価格リールに引けをとらない軽量性
「24ルビアス」は3万円台という価格ながら、5万円台の最高級モデル「23エアリティ」や「23ヴァンキッシュ」と同等の驚異的な軽さ(145g)を実現しています。



これだけでも十分すごいのですが、軽さ意外の仕様にも見どころがたっぷりあります。
エアドライブデザインで体感的にも軽い
「24ルビアス」には、ダイワの新しい設計思想「エアドライブデザイン」が採用されています。
従来のリールと比べてフロントユニット(リール前方部の各部品)が軽く、後ろ側に重心が寄っているのが特徴です。
これによって、釣り人の手元に重心が寄るため、実際の重量以上に軽く感じるという効果があります。
「エアドライブデザイン」は操作性や感度の向上にもつながるため、アジングの釣果アップに貢献してくれます。
アジングリールの予算スイートスポット?
実は5万円台のハイエンドリールの性能は、アジングには過剰とも言えます。
リールへの投資は3万円台の「24ルビアス」くらいまでにしておくのが、コスパを考えると最適といえるかもです。
使用感(※先代モデル)
管理人は先代の「20ルビアス FCLT2000S」を愛用中。




ラインを使い分けています
ヴァンフォードと同じく、リール本体も巻きも軽く、アジングにベストマッチなリールです。
まだ現役で使えますが、そろそろ最新モデルの「24ルビアス」に乗り換えようかと検討中です。
おすすめの番手
おすすめの番手は「LT2000S-P」です。
品名 | 自重 (g) | 巻き取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量 | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング (ボール/ローラー) | 最大ドラグ力 (kg) | ハンドルノブタイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ナイロン (lb-m) | PE(号-m) | ||||||||
LT2000S-P | 145 | 64 | 4.9 | 3-150 | 0.4-200 | 40 | 9/1 | 5 | HG-I |
ジグ単から遠投まで1台で対応できる汎用性の高いサイズで、十分に軽くて基本性能も高いため、アジングのメインリールとして長く使い倒せます。
他の有力リールについて
先ほど紹介した3つのリール(23レガリス、24ヴァンフォード、24ルビアス)が特におすすめですが、他にも選択肢はあります。
コスパでは少し劣るものの、検討の余地がある2つのリールを紹介します。
23エアリティ LT2000S-P


資金に余裕がある人にとっての
最適アジングリール
- 実売価格:5.5万円前後
- 重さ:145g(2000番クラス)
ざっくり特徴解説
ダイワの軽量・フィネス系高価格リールです。
現行のスピニングリールの中でも最軽量クラスで、エアドライブデザインなど、ダイワの最新テクノロジーが惜しみなく投入されています。
金属ボディであるため強度も高く、性能面では文句なしです。



予算無制限でアジングリールを選ぶなら、最有力候補となるでしょう。
おすすめ度がやや低な理由
実は軽さについては下位モデルの「24ルビアス」とほぼ同じ145g。
軽いリールをコスパよく入手するなら、「24ルビアス」で十分です。
「23エアリティ」の高い基本性能はアジングでは十分に活かせません。
超高性能なリールではありますが、アジング用途にはオーバースペックってのが気になる点です。
「23エアリティ」に5.5万円を出すよりは、リールは「24ルビアス」(3.5万円)にして、浮いた2万円をロッドに回したほうが、コスパよく高性能なタックルを組めるんじゃないかと…。
25アルテグラ C2000S


1万円台では屈指の基本性能
+まあまあ軽い!
- 実売価格:1.5万円前後
- 重さ:180g(2000番クラス)
ざっくり特徴解説
「アルテグラ」は、シマノから発売されている人気の低価格帯リールです。
昔から長く愛されている歴史あるシリーズで、2025年最新モデルは大幅パワーアップしています。


巻き上げ性能を向上させる「インフィニティドライブ」「インフィニティクロス」や、ライントラブルを軽減する「アンチツイストフィン」など、上位モデル搭載の技術が惜しみなく投入されています。
1万円台とは思えない豪華仕様です。



「アルテグラ」は、シマノのなかでも常に性能が優遇されているイメージですよね〜。
上位機の目玉仕様がいろいろ使われつつ、お値段はずいぶん安い的な。
今作は少し軽くなってますし、アジングにおけるおすすめ度も意外と高めです。
とはいえ、「23レガリス」が…
おすすめ度がやや低な理由
おすすめ度がやや低めな理由は、より低価格な「23レガリス」のほうが軽いからです。
重量比較
- 23レガリス:175g
- 25アルテグラ:180g
※どちらも2000番クラス
「安くて軽いリール」という観点では「23レガリス」の方が優秀。
アジングではリールの性能がそこまで重要ではないことを考えると、「25アルテグラ」を買うより「23レガリス」を選んでロッドに予算を回す方がコスパ的には賢明です。
ただし、「25アルテグラ」が優れている点もあります:
- 巻きの滑らかさや巻き上げパワーが優秀
- 防水機構付きで経年劣化しにくい
巻き性能や耐久性を重視するなら、「25アルテグラ」も十分検討の余地があります。
コスパ最強アジングリールの比較一覧



ここまでに紹介したおすすめリールを一覧にまとめておきます。
リール /番手 | メーカー | 実売価格 | ポイント | 自重 (2000番クラス) |
---|---|---|---|---|
23レガリス LT2000S-P | ダイワ | 9,000円前後 | このスペックで1万円未満はヤバイ! アジングリール界のコスパ番長 | 175g |
24ヴァンフォード C2000S | シマノ | 25,000円前後 | 軽量&基本性能も優秀! 予算2万円台のベストバイリール | 155g |
24ルビアス LT2000S-P | ダイワ | 35,000円前後 | 高価格帯リールに匹敵する軽さ コスパ的な予算スイートスポット? | 145g |
23エアリティ LT2000S-P | ダイワ | 55,000円前後 | 資金に余裕がある人にとっての 最適アジングリール | 145g |
25アルテグラ C2000S | シマノ | 15,000円前後 | 1万円台では屈指の基本性能 +まあまあ軽い | 180g |
アジングリールの選び方【重要ポイントのみ解説】
アジングリールを選ぶときのポイントにもいろいろあるのですが、最低限気をつけたいのは以下の3点です。
- 番手(リールの大きさ)
- スプールの溝の深さ
- ギア比
適切な「番手」「スプールの溝の深さ」「ギア比」をチョイスしたうえで、なるべく軽いリールを選びたい。ってところです。
というわけなので、ポイントはぜんぶで以下4点になりますね。
番手(リールの大きさ)
番手って何?
「番手」とはリールの大きさのことです。
リール本体の大きさや、どれくらいの太さのラインがどれくらい入るかを示す基準になります。
海のルアー釣りでは主に500〜6000番くらいの番手が使われています。
アジングで使われる番手は4種類
アジングでよく使われる番手は以下の4種類:
- 500番
- 1000番
- 2000番 (☆オススメ)
- 2500番
おすすめはズバリ、2000番
このなかで断然おすすめなのが2000番です。
理由は、アジングにおける汎用性がとにかく高いから。
2000番クラスのリールが1台あれば、アジングで使うあらゆる仕掛けに対応できちゃいます。
(逆に、他の番手のリールは仕掛けによる得手不得手があって、汎用性が低いです。)
番手と仕掛けの相性表
番手 | ジグ単 | 遠投リグ | ハードルアー |
---|---|---|---|
500番 | ◯ | ✕ | △ |
1000番 | ◯ | △ | △ |
2000番 | ◯ | ◯ | ◯ |
2500番 | △ | ◯ | ◯ |



「こんなん、2000番一択やん!」ってなりますよね。
確かに「ジグ単やるなら500番や1000番の小型番手がおすすめ!」とか、「遠投やるなら2500番がおすすめ!」みたいな主張もあります。
でも、とりあえずは何でもできる2000番を使っていくのがおすすめ。
アジングではリールにこだわる価値が薄いので、わたしも含めたいていの人は2000番さえあればいいじゃん!ってなると思います。
アジングにおいては2000番以外の番手ってわざわざ選んで使うほどの旨みはないんですよね〜。
500番や1000番を選んだからといってジグ単が劇的に有利になるわけじゃないですし、2500番を選んだからといって遠投性能が格段に上がるわけでもありません。
他ジャンルでも意外と使える
2000番って「アジングとメバリングくらいしか使えない小型番手」というイメージがあるかもしれません。
でも実は、エギングやチニングなども普通にこなせるんです(もちろん、ラインは替える必要がありますが)。
2000番クラスのリールを1台持っておくと、意外といろんな釣りで重宝します。
アジングのオフシーズンでも活躍してくれますよ。
結論:アジングには2000番がベストマッチ!
いろいろ考慮した結果、アジングをやるなら2000番クラスを選ぶのが圧倒的に無難です。
他の番手は、よっぽどの事情がない限り選ぶ理由なし!



ということで、迷ったら2000番を選びましょう!
スプールの溝の深さ
スピニングリールには、スプール(糸巻き部分)の溝の深さにもいろいろと種類があります。
溝が深いとたくさんラインが入り、溝が浅いとラインは少ししか入りません。
アジングにおすすめなのは浅溝タイプ!
アジングにおすすめなのは、溝が浅いタイプのスプールです。
理由をかんたんにいうと以下のとおり。
- アジングで使うラインは極細
- めちゃくちゃ遠投することもない
- だからたくさんライン入らなくてもOK!
番手を選ぶときは、型番の数字の後ろに「S(シャロースプール)」とついたモデルを探しましょう。
型番の例
- ダイワなら「LT2000S」
- シマノなら「C2000S」
深溝スプールを買っちゃっても大丈夫!
もし間違って「S」がついていないモデル(深溝タイプ)を買っちゃっても、深刻な問題にはなりません。
深い部分の溝を適当なラインで埋める「下巻き」という方法があります。
下巻きをした上で、本命のアジング用ラインを巻けば普通に使えます。
釣具屋でラインを買った場合は、下巻きが必要ならサービスでやってくれるところがほとんど。
だから、間違って溝が深いリールを選んでしまった場合でも、取り返しがつかないミスということにはならないので安心してください。
超浅溝タイプは要注意!
ちなみに製品によっては、「SS(超浅溝)」や「SSS(超超浅溝)」というモデルもあります。
これらは「S(浅溝)」よりもさらに溝が浅いタイプ。
遠投リグには非対応の場合が多いので注意が必要です。
「SS(超浅溝)」や「SSS(超超浅溝)」を買った後に「遠投リグもやりたい!」となると、別のリールを買い足す必要が出てきてしまいます。



汎用性が高くて使い勝手の良いリールが欲しければ、2000の後に「S」が1個だけついているモデルを選びましょう。
ギア比
ギア比とは
ギア比とは、ハンドルを1回転させたときに、スプール(糸を巻き取る部分)が何回転するかを示す数値です。
ギア比が高いほどハンドル1回転で巻き取れるラインの量が多くなります(巻き取り効率が良い)。
アジングでよく使われるギア比の種類
ギア比(巻き取り効率) | ハンドル1回転あたりの巻き取り量 | |
---|---|---|
ローギア(パワーギア) ☆オススメ | 低い | 少ない |
ノーマルギア ☆オススメ | ふつう | ふつう |
ハイギア | 高い | 多い |
エクストラハイギア | とても高い | とても多い |
アジングにおすすめなのは低めのギア比!
アジングには「ノーマルギア」または「ローギア(パワーギア)」がおすすめです。
巻き取り効率が悪いほうが実は好ましく、理由は以下のとおりです。
- 理由①:繊細な操作がしやすい
-
アジングは非常に繊細な操作が求められる釣りです。
軽量なジグヘッドやワームを使い、細かなアクションでアジを誘う必要があります。ギア比 アジングとの相性 ノーマルギア 相性◎
ハンドル1回転あたりの巻き取り量が少ないため、ルアーの動きを細かくコントロールしやすいローギア ハイギア 相性△
巻き取り量が多いため、意図しない速さでルアーを動かしてしまい、アジに違和感を与えることがある - 理由②:アミパターンを攻略しやすい
-
最近のアジングシーンでよく遭遇する「アミパターン」(アジがプランクトンを捕食している状態)では、ルアーをあまり動かさずにふわふわと漂わせるほうが釣果に恵まれやすいです。
地域やシーズンによっても異なりますが、最近はほとんどがこのアミパターン。
ハイギアだとルアーが意図した以上に動きすぎるため、アミパターンの攻略に適しません。巻取り効率が悪い=ルアーが動きすぎないので、ローギアやノーマルギアのほうが最新のアジングシーンで機能しやすいのです。
ギア比の見分け方(型番)
ギア比はリールの型番を見れば分かります。大手2社では以下のように表記されています:
ダイワ | シマノ | |
---|---|---|
ローギア(パワーギア) | P | PG |
ノーマルギア | 表記なし | 表記なし |
ハイギア | H | HG |
エクストラハイギア | XH | XG |
ダイワ、シマノともに型番の後ろのほうにギア比の表記があります。
型番へのギア比表記の例
- ダイワ:LT2000S-XH
- シマノ:C2000SHG
アジングに適したギア比を選ぶなら
- ギア比の表記がないもの
→ ノーマルギア - 「P」や「PG」の表記があるもの
→ ローギア(パワーギア)
このような型番のモデルを選ぶと良いでしょう。
ギア比の見分け方(スペック表)
型番を見るのが分かりづらい場合は、スペック欄の「ギア比」や「ハンドル1回転あたりの巻き取り長さ」を確認するのが確実です。
各ギア比の目安は以下の通り:
ギア比 | 巻き取り長さ(ハンドル1回転) | |
---|---|---|
ローギア(パワーギア) ☆オススメ | 4.9 前後 | 64cm 前後 |
ノーマルギア ☆オススメ | 5.1 前後 | 67cm 前後 |
ハイギア | 5.8 前後 | 76cm 前後 |
エクストラハイギア | 6.2 前後 | 87cm 前後 |
軽さ
軽さの重要性
ここまで解説してきた「番手」「スプールの溝の深さ」「ギア比」のポイントを押さえたうえで、意識したいのが「軽さ」です。
リールを含むタックル全体の重量は、軽ければ軽いほどアジングでは大きな恩恵があります:
軽量タックルのメリット例
- 操作性が高くなる
- 感度が良くなる
- 長時間釣りをしても疲れにくく、集中力を維持できる



てなわけで、なるべく軽いリールを選びたいところです。
そして、お値段も安かったらなおハッピーです!
どれくらいが「軽い」の基準?
「どれくらいの重量だったら軽いといえるの?」という疑問ですが、これは価格帯によって異なります。
以下に価格帯別のおすすめ軽量リールをまとめました(※番手は一般的な2000番クラス)。
これを基準にすると、買おうと思っているリールがどれくらい軽いのか判断しやすくなります。
価格帯 | リール・番手 | 自重 |
---|---|---|
予算無制限 | 23エアリティ LT2000S-P | 145g |
3万円台 | 24ルビアス LT2000S-P ☆オススメ | 145g |
2万円台 | 24ヴァンフォード C2000S ☆オススメ | 155g |
1万円台 | 25アルテグラ C2000S | 180g |
1万円未満 | 23レガリス LT2000S-P ☆オススメ | 175g |
予算別の選び方
- 予算が2万円台〜
-
160g未満のリールを選びたいところです。
特に「24ヴァンフォード」や「24ルビアス」は軽量性と性能のバランスが優れていて、オススメです。 - 予算が〜1万円台
-
「23レガリス」を買うのが軽さ的に最もコスパが良いと言えます。
1万円以下で175gという軽さは、かなりのハイコスパです!
コスパ最強リール選びのポイントまとめ
アジングにおける「コスパの良いリール」とは、値段の割に軽くて基本性能が整っているリールのことです。
この記事でご紹介した選び方のポイントを押さえれば、リール選びをミスる確率はグンと減らせます。
これらのポイントを押さえたうえで、予算内でなるべく軽いリールを選ぶのが最適戦略です!
この記事で紹介した良コスパリールは以下のとおりです。
リール /番手 | メーカー | 実売価格 | ポイント | 自重 (2000番クラス) |
---|---|---|---|---|
23レガリス LT2000S-P | ダイワ | 9,000円前後 | このスペックで1万円未満はヤバイ! アジングリール界のコスパ番長 | 175g |
24ヴァンフォード C2000S | シマノ | 25,000円前後 | 軽量&基本性能も優秀! 予算2万円台のベストバイリール | 155g |
24ルビアス LT2000S-P | ダイワ | 35,000円前後 | 高価格帯リールに匹敵する軽さ コスパ的な予算スイートスポット? | 145g |
23エアリティ LT2000S-P | ダイワ | 55,000円前後 | 資金に余裕がある人にとっての 最適アジングリール | 145g |
25アルテグラ C2000S | シマノ | 15,000円前後 | 1万円台では屈指の基本性能 +まあまあ軽い | 180g |
特に上から3つのアイテムがおすすめ度が高いです。
おすすめリールをネットで探す
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) | ハンドルノブ仕様 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT2000S-P | 175 | 63 | 4.8 | 2.5-200_3-150_4-100 | 0.4-200_0.5-170_0.6-150 | 45 | 5/1 | 5 | HG-Iライト |
このスペックで1万円未満はヤバイ!
アジングリール界のコスパ番長
- 実売価格:9,000円前後
- 重さ:175g(2000番クラス)



アジングリール選びで迷ったときは、「23レガリス」「24ヴァンフォード」「24ルビアス」のなかから、予算にマッチするものを選ぶのがおすすめです。
ちなみにアジングにおいては、リールが担う役割はそれほど重要ではありません。
ロッドと比べると投資に対するリターンが少ないです。
コスパ良く高感度なタックルを組みたければ、ロッドに優先的に予算を配分するのがおすすめです。
例えば、リールは「23レガリス」で抑えて、浮いたお金をロッドに回すという選択肢も賢明でしょう。
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