「もっとアジのアタリを感じたい」「豆アジのショートバイトを獲りたい」――
そんなアングラーの悩みに応えるのがチタンティップです。
感度性能では他素材を寄せつけない一方で、扱いにくさや高価格といった課題も。
この記事では、チタンティップの魅力と弱点を整理し、おすすめのモデルまで紹介します。
↓ おすすめロッド ↓

ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
アジングロッドの「チタンティップ」とは?


アジングロッドのチタンティップは、穂先に金属のチタンを採用した特殊なティップ。
ほとんどのロッドのティップはカーボン製なので、チタンティップは超珍しいです。
- 超しなやか、柔軟性が高い
- 反響感度が高く微細な振動を伝える
- 荷重感度が高く重みの変化を捉える
小さなアタリを弾かずに乗せやすく、アジングにおける繊細なアプローチに向きます。
チタンティップとカーボン製ティップとの違いは?
アジングロッドは穂先の「柔らかさ」と「硬さ」のバランスで感度が変わります。


- ティップが柔らかいと…
魚の食い込みは良く荷重感度は高まりますが、振動は吸収されてしまい反響感度は下がります。 - ティップが硬いと…
反響感度は高まりますが、小さな重みの変化が伝わりにくく荷重感度は落ちます。
このように両立が難しい2つの感度を、チタンは金属特有の響きやすさと極端なしなやかさで同時にカバーします。


チタン / カーボンティップの特徴比較
反響感度 | 荷重感度 | 硬さ | |
---|---|---|---|
チタンティップ | ◯ | ◯ | 超しなやか |
カーボンソリッド | △ | ◯ | しなやか |
カーボンチューブラー | ◯ | △ | 硬め |
上表だけ見るとチタンティップが万能に見えますが、実際は柔らかすぎて扱いにくく、モデルの選択肢も少なくお値段も高め。デメリットも割とキツいです。
誰にでも合うわけではなく、感度にこだわる玄人アングラー向けの少数派ティップ。
普及度でいうと激低です。
アジングにおけるチタンティップのメリット・デメリット
ここからは、チタンティップの長所 / 短所についてもう少し詳しく見ていきましょう。
メリット
- 反響感度が抜群:
振動が響きやすく、小さなアタリも手元に伝わる。 - 荷重感度が高い:
わずかな重みの変化も察知できる。 - 総合的な感度が高い:
反響感度+荷重感度の両立はカーボンには難しい。 - 高い乗せ性能:
バイトを弾きづらく、オートマチックに掛かりやすい。 - 他素材にない独自性:
玄人向けの希少なティップとして特別感がある。
デメリット
- 扱いが難しい:
柔らかすぎるため、操作に慣れが必要。 - 価格が高い:
カーボン製ティップより高額。 - ラインナップが少ない:
市販されている製品数が超少ない。 - 耐久性の不安:
金属ゆえに折れにくいが、曲がりやクセが残ることがある。 - 速掛けには向かない:
やわらかいがゆえに、速掛けは苦手。(乗せ調子) - 汎用性が低い:
基本的には軽量ジグ単にしか対応できない。
チタンティップがおすすめな人 / おすすめできない人
チタンティップをおすすめできる人
チタンティップは「感度にこだわり抜きたい人」に向いた穂先です。
扱いは難しいですが、性能を理解して使いこなせれば大きな武器になります。
おすすめできるのはこんな人
- 感度性能を最優先に考える上級者アングラー
- 軽量ジグ単をメインに、繊細な釣りを楽しみたい人
- 玄人向けの特別感あるロッドを使いたい人
- 多少の価格差より性能を重視する人
チタンティップをおすすめできない人
一方でチタンティップはクセが強く、誰にでも合うわけではありません。
コスパや扱いやすさを求める人には向きません。
おすすめできない人の特徴
- これからアジングを始める初心者さん
- 速掛け(掛け調子)の釣りをしたい人
- 価格の高さや製品数の少なさが気になる人
- いろいろな釣りに流用したい人(汎用性が欲しい人)
- 柔らかい穂先の扱いに慣れていない人
アジングに最適なおすすめチタンティップロッド
ここからはおすすめのチタンティップロッドを紹介していきます。
とはいっても、チタンティップロッドはめちゃめちゃ種類が少なく、今回ピックアップしたのは3つのアイテムです。
23コルト 572UL-TS(オリムピック)


オリムピックの「23コルト 572UL-TS」は、チタンティップ搭載ながら手の届く価格(実売2万円台)を実現した注目モデルです。
極細ショートチタンティップは驚くほど繊細で、豆アジの微かなバイトや潮の変化まで手元にクリアに伝達。
1g以下のジグヘッド操作も得意とし、タフな状況を切り開く切り札になります。
高性能とコストパフォーマンスを兼ね備えたチタンティップ機です。
Model | Length (m) | Power | Action | Weight (g) | Close (cm) | Top Dia (mm) | Section (pcs.) | Lure (g) | Line (lb) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
572UL-TS | 1.7 | UL | Extra-Fast | 49 | 87.8 | 0.6 | 2 | MAX 2.5g | MAX 2lb |
トレバリズムキャビン 506TS-tip(ブリーデン)


ブリーデンの「トレバリズムキャビン」は、チタンティップ搭載モデルとして高い人気を誇ります。
金属製ティップならではの圧倒的な感度に加え、36g〜という驚きの軽量設計を実現。


超しなやかな穂先はアジに違和感を与えず、自然に乗せることができます。
振動や重さの変化をしっかり増幅して手元に伝えてくれるため、アタリを逃さず釣果につなげられる一本です。
Model | Tip Material | Length | Closed Length (cm) | Section | Rod Wt. (g) | Cast Wt. (g) | Line | Price |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
KABIN 506TS-tip | チタンソリッド | 5’6″ | 86 | 2 | 42 | Zero~5 | MONO 1~3lb / PE0.1~0.3 | OPEN |
スーパーアジストTZ 53/TISL(テイルウォーク)
テイルウォーク「スーパーアジストTZ 53/TISL」は、最先端技術を惜しみなく注ぎ込んだスペシャルモデルです。
トルザイトリングや感度を増幅するバットエンドホールにより、水中の情報を細部までキャッチ。
極細チタンティップはアジの微かなアタリをも逃さず、アジンガーに伝えてくれます。
1g以下のジグヘッド操作にも対応し、港湾部のスレたアジを攻略するための鋭敏な一本です。
MODEL | LENGTH (ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH (cm) | ROD WEIGHT (g) | LURE WEIGHT (g) | LINE WEIGHT (PE) |
---|---|---|---|---|---|---|
53/TISL | 5’3″ | 2 | 83 | 70 | max 3 | 0.2–0.4 |
チタンティップの得意 / 苦手シチュエーション
得意なシチュエーション
- 豆アジ・小型アジ狙い:
小さな吸い込みバイトを弾かず、自然にフッキングできる。 - 軽量ジグ単(1g以下)を使う釣り:
荷重感度の高さで軽量リグの重さや潮流の変化をしっかり把握。 - 潮の変化を敏感に捉えたいとき:
微細な流れの変化を感度で手元に伝えてくれる。 - 常夜灯周りなど小場所での繊細な釣り:
短距離戦や豆アジ主体のポイントに最適。 - スレた港湾部のアジ攻略:
警戒心が強く吸い込みが浅い個体にも違和感を与えにくい。 - 冬場など低活性時のアジ狙い:
動きが鈍い魚の小さなアタリを拾える。
苦手なシチュエーション
- 速掛け(掛け調子)の釣り:
穂先が柔らかすぎて即アワセには不向き。 - 遠投が必要な釣り(10g超リグなど):
軽量ジグ単向けで飛距離が出にくい。 - 速い釣り・テンポのある展開:
柔らかさでレスポンスが遅くなる。 - ディープエリア(水深10m以上)攻略:
柔らかすぎてジグの操作感がぼやけやすい。 - 流れが速い場所(本流・外洋):
ティップが負けやすく、ルアーコントロールが難しい。 - 強めのフッキングが必要な場面:
穂先が吸収して力が伝わりにくい。
まとめ


「もっとアジのアタリを感じたい」「繊細な釣りを極めたい」――
そう思うなら、チタンティップは試す価値があります。
決して万能ではなく、むしろ尖ったロッドですが、その分得られる体験は唯一無二です。
おすすめモデルは限られていますが、だからこそ出会えたときがチャンス。
気になる1本が見つかった方は、在庫をチェックしてみてください。
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