旅行や電車釣行に便利!振り出し式アジングロッドの魅力とおすすめ3選

「振り出し式アジングロッドって実際どうなの?」と思ったことはありませんか?
持ち運びやすさは魅力的ですが、感度や強度では組み立て式に劣る部分もあります。

本記事では、メリットとデメリットを比較しながら、あなたに合うロッド選びをサポートします。

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ども。当サイトの管理人です。

釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます

アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。

あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。

目次

パックロッド、振り出しロッドとは

パックロッドには、「振り出し式」と「組み立て式」の2種類があります。

振り出し式

振り出しロッドとは、竿を 伸ばして使うタイプのロッド です。

振り出し式:伸ばして使う

出典:ダイワ

竿のパーツが中に収納されていて、使うときはスッと引き出すだけ。
まるで折りたたみ傘を広げるように、スルスルッと伸ばして使えます。

組み立て式

組み立て式ロッド」は、パーツをつなぎ合わせて使います。

組み立て式:つないで使う

出典:34

バラバラになった各パーツをつなぐ必要があるため、振り出し式と比べると準備はやや面倒。
しかしながら、通常の2ピースロッドと同じ方式で継ぐので、ロッドの基本性能が高く本格的な釣りが楽しめます。

一般的にこの 振り出しロッドと組み立て式ロッドはまとめて「パックロッド」 と呼ばれます。
(ほかにも「コンパクトロッド」や「モバイルロッド」と呼ばれることがあります。)

≫おすすめのパックロッド(組み立て / 振り出し)特集

振り出しロッドの利点

振り出しロッドの大きな特徴は、やはり 持ち運びやすさ です。

リュックやカバンに入るほど短くなるので、電車や自転車での釣行でも邪魔になりません。

さらに、準備や片付けがとても早いのも魅力です。

「ちょっとだけ釣りを楽しみたい」というときにすぐ使える手軽さがあり、初心者や旅行先で釣りをしたい人に人気があります。

アジングロッドに振り出し式はアリ?ナシ?

出典:テイルウォーク

結論から言えば、アジングに振り出し式ロッドを使うのはアリです。
問題なくアジングを楽しむことができます。

ただし「性能を取るか、手軽さを取るか」で評価が変わります。
振り出し式は持ち運びやすく、どこでも気軽に使えます。

一方で、感度や操作性は組み立て式のほうが上
微妙なアタリを感じて繊細に操作するなら、組み立て式が有利です。

つまり、

  • エンジョイ派 → 手軽な振り出し式
  • 本格派 → 性能重視の組み立て式

このように、自分の目的で選び分けるのが正解です。

振り出し式アジングロッドのメリット・デメリット

振り出し式アジングロッドには、便利な点と気をつけたい点の両方があります。
それぞれを知っておくことで、自分に合うかどうか判断しやすくなります。

メリット

  • 持ち運びやすい:
    リュックやカバンに入るコンパクトさ。電車や自転車釣行に便利です。
  • 準備が早い:
    竿を伸ばすだけでセット完了。思い立ったらすぐに釣りが始められます。
  • 保管しやすい:
    長さが短くなるので、家での収納場所にも困りません。
  • サブロッドとしても使える:
    旅行や遠征に1本持っていくと安心です。

デメリット

  • 感度がやや落ちる:
    構造上、組み立て式に比べると繊細なアタリを感じにくいです。
  • 強度が低め:
    継ぎ目が多いため、無理な力をかけると破損しやすい傾向があります。
  • ガイドのずれが起きやすい:
    振り出すときにガイド(糸を通す輪)が曲がることがあり、釣行前の確認が必要です。
  • 固着(こちゃく)のリスク:
    使用後に塩や砂が入り込むと、竿の継ぎ目が固まって動かなくなることがあります。

振り出しロッドは、準備や片づけが簡単で手軽に使えるのが魅力です。
ただし感度や強度といった基本性能では組み立て式に劣ります

だからこそ、使うときはメリットとデメリットの両方を理解して選ぶことが大切です。

振り出し式がおすすめな人・おすすめできない人

振り出し式アジングロッドにはメリットとデメリットがあります。
では、具体的にどんな人に向いていて、どんな人には不向きなのでしょうか。

おすすめな人

  • 気軽にアジングを始めたい初心者:
    竿を伸ばすだけで準備ができるので扱いやすいです。
  • 車を持たず、電車や自転車で釣りに行く人:
    コンパクトに収納できるため、持ち運びがラクです。
  • 旅行や出張先でちょっと釣りを楽しみたい人:
    カバンに入れて携帯できるので、遠征や旅行のサブロッドにも最適です。
  • 「サブの1本」が欲しい人:
    メインロッドを使えない状況でも、予備として活躍します。

おすすめできない人

  • 繊細なアタリを逃したくない人:
    感度は組み立て式に比べるとどうしても劣ります。
  • 大物狙いや本格的なアジングを楽しみたい人:
    強度に不安があるため、無理なファイトには不向きです。
  • 1本で長く本格的に使いたい人:
    固着や破損のリスクを考えると、長期的にメインで使うにはやや不安があります。

購入前にチェック!振り出し式アジングロッドの選び方

振り出し式アジングロッドを選ぶときは、いくつかのチェックポイントがあります。
とくに「長さ・硬さ・ティップ・携帯性」は大切です。

長さ:6ft台が万能で使いやすい

振り出し式アジングロッドを選ぶなら、6ft台がバランスの良い長さ です。
仕掛けの操作性に優れ、ジグ単からプラグ、遠投リグまで幅広く対応できます。

アジングロッドの長さ選び

アジングロッドの長さを選ぶときは、①5フィート台、6フィート台、7〜8フィート台の3カテゴリに分けて考えると良い。おすすめなのは、ジグ単(ジグヘッド単体)と相性が良い5〜6ft台のもの。

また、アジング以外にもメバリングや小型ロックフィッシュ、マイクロショアジギングなどのライトゲーム全般に使いやすいのも魅力です。

そのため各メーカーの振り出しモデルも、6ft台が多くラインナップされています。

硬さ(つよさ):ルアーキャパ最大10g前後

硬さを選ぶときは、ルアーキャパ最大10g前後、Lクラス付近 が使いやすいです。

振り出し式は「荷物を減らしたいとき」や「旅行先」などで出番が多いため、1本で幅広く使える性能が求められます。
このパワー帯なら、ジグ単や軽量プラグはもちろん、遠投リグまでカバーできます。

アジングロッドの硬さ選び

アジングロッドの硬さは、アルファベット(UL、Lなど)で表記されることが多い。主な選択肢としては、XUL、UL、L、MLの4種類ぐらい。無難に使いやすいのは、UL、Lの2クラス。

汎用性を重視するなら、これぐらいの”ちょい強め”モデルがおすすめです。

ティップ:お好みで選んでOK

ティップ(竿先部分)は、ソリッドでもチューブラーでもOKです。

アジングにおけるチューブラーティップとソリッドティップの違い
  • ソリッドティップ
    柔らかく、食い込みが良い。荷重感度が優秀。
  • チューブラーティップ
    張りがあり、操作性や反響感度に優れる。

一般的なアジングロッドではソリッドティップが主流。
なのですが、振り出しロッドは「汎用性」を重視して設計されることが多いため、チューブラーティップが採用されるケースが多く見られます。

アジングに特化するならソリッド、幅広く使いたいならチューブラー という基準で選ぶと良いでしょう。

≫おすすめのチューブラーロッド特集

携帯性・仕舞寸法もチェック

振り出しロッドを選ぶときは、仕舞寸法(収納時の長さ) もチェックしましょう。

同じ振り出しでも、モデルによってコンパクトさが違います。
いつも使っているバッグやスーツケースに収まるかどうかを確認しておくと安心です。

また、飛行機で機内持ち込みを考えているなら仕舞寸法 55cm以下 が目安。
航空会社によって規定は違いますが、このサイズならほとんどの場合で持ち込み可能です。

振り出し式アジングロッドのおすすめモデル

ここからは、アジングにおすすめの振り出しロッドを紹介していきます。

クロスビートSW 666TUL(ダイワ)

出典:ダイワ

ダイワの「クロスビートSW 666TUL」は、仕舞寸法41cmの超コンパクト設計
出張カバンやリュックにも楽々入るので、旅行や仕事帰りの釣りに最適です。

アジング以外のライトゲームへの適正が高く、ジグ単からプラグ、遠投リグまで広く対応します。
価格も手頃なので、初心者の最初の1本や、旅先でのサブロッドとしておすすめです。

スクロールできます
アイテム全長(m)継数仕舞寸法(cm)標準自重(g)先径/元径(mm)ルアー重量(g)適合ライン PE(号)適合ライン ナイロン (lb.)
666TUL1.986411051.2/11.40.8~72~6

ソルパラ フリダシ S63AJI(メジャークラフト)

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メジャークラフトの「ソルパラ フリダシ S63AJI」は、アジング特化の振り出しロッド です。

フォール中の小さなアタリをしっかり掛けていけるよう、張りのある「掛け調子」に設計されています。
ジグヘッド単体(ジグ単)の釣りをしっかり想定しているので、アジングのおもしろさを体感できます。

手軽さと専門性のバランスがとってあり、アジング入門者にもおすすめの一本です。

スクロールできます
Model全長(ft)ルアー(g)/エギ(号)ライン(lb)PEライン(号)アクション
SPXT-S63AJI6’3″0.6-101-50.1-0.6EX.F

アウトバック ビヨンド S645L(テイルウォーク)

出典:テイルウォーク

テイルウォークの「アウトバック ビヨンド S645L」は、1本でいろんな釣りが楽しめる万能振り出しロッド です。

アジングやメバリングはもちろん、トラウトやバス、シーバスまで狙える汎用性が魅力です。

ルアーは最大18gまで対応。重めの遠投リグまで対応し、サーチできる範囲は広大。
張りのある設計で、いろいろな仕掛けを操作しやすい設計となっています。

旅行や遠征で「何が釣れるかわからない」状況でも頼れる、冒険心あるアングラーにおすすめの1本です。

スクロールできます
MODELLENGTH(ft.in)PIECECLOSED LENGTH(cm)ROD WEIGHT(g)LURE WEIGHT(g)LINE WEIGHT(lb)
S645L6’4″54998max 18max 12

ロッド以外のタックルセッティングを解説

振り出し式ロッドを用意したら、あとはリールやライン、ルアーを組み合わせてアジングを楽しみましょう。

ここでは初心者でも扱いやすい基本的なセッティングを紹介します。

リール:2000番がおすすめ

リールのおすすめサイズは 2000番クラス
ライトゲーム全般に対応できる標準サイズで、アジングにもぴったりです。

2000番のリールは、アジングにおいて超万能。ジグ単、遠投リグ、ハードルアーなど、多彩なスタイルに1台で対応できる。

ギア比は目的によって変えられます。

  • ノーマルギア/パワーギア
    スローな誘いを展開しやすく、アジング向き。
  • ハイギア
    手返しが早く、メバリングや小型シーバスなど他魚種も狙いやすい。

また、リールは軽いほど操作性や感度が良くなります。
「できるだけ軽量」を意識して選ぶのがおすすめです。

≫アジングリールの選び方 / おすすめ
≫おすすめの軽量リール特集

ライン・リーダー:ちょい強めが安心

ライン選びも、振り出しロッドに合わせてちょっと強めにしておくと安心です。
おすすめは以下の3種類です。

PEは細くても十分な直線強度がありますが、エステルは要注意。
定番の0.2〜0.3号だと切れやすいので、0.5号前後を選んだ方が快適です。

リーダーフロロカーボン1〜1.5号 を結んで、根ズレや衝撃に備えましょう。

≫リーダーの選び方 / おすすめ

仕掛け

今回紹介した振り出し式ロッドなら、仕掛けの幅が広い のが魅力です。
ジグ単はもちろん、遠投リグやハードルアーまで対応できます。

アジングの仕掛け(リグ)は、ざっくり3種類に分けることができる。①ジグ単②遠投リグ③ハードルアー

近距離戦では、やはり ジグ単(ジグヘッド+ワーム) が鉄板。
アジはもちろん、メバルや小型の魚にも万能に効きます。

もしジグ単で反応がなければ、フロートなどを使った遠投リグ に切り替えるのがおすすめ。
プラグや軽量なメタルジグを使って、いろんなターゲットと遊ぶってのもいいでしょう。

≫アジングの最強仕掛け(リグ)特集
≫ジグ単の使い方 / タックル選び解説
≫フロートの使い方 / タックル選び解説

振り出し式を長く使うためのコツと注意点

振り出し式は構造上、2ピースロッドに比べてややデリケートです。
ですが、適切なメンテナンスを続ければ、長く快適に使うことができます。

以下では、振り出しロッドを長持ちさせるための実用的なメンテナンス法を紹介します。

釣行後の基本メンテナンス

海で使ったロッドは、塩分が大敵です。

放っておくとサビや固着の原因になるので、必ずメンテナンスを行いましょう。

基本の流れは4ステップです。

  1. ぬるま湯で洗う:
    釣りが終わったらできるだけ早く、真水かぬるま湯でロッド全体を軽く流します。
  2. 尻栓を外す(重要!):
    お尻についているキャップを外して内部に水が溜まらないようにします。
  3. 内部を洗浄する:
    穂先側からゆっくり水を流し込み、内部の塩分を取り除きます。
  4. しっかり乾燥:
    タオルで拭いた後、尻栓を外したまま日陰で完全に乾かしてください。

組み立て式ロッドは多少手入れを怠っても快適に使えますが、振り出し式はそうはいきません。

構造的にデリケートなので、釣行後はできる限り毎回、基本メンテナンスをしてあげましょう。

「固着」を防ぐコツと、なってしまったときの対処法

振り出しロッドの代表的なトラブルが「固着=継ぎ目が固まってロッドが縮まなくなる」。これがやっかいなんですよね…。

とはいえ、基本を守ればある程度の予防は可能です。固着の予防・対処方法についても簡単に紹介しておきますね。

固着の予防法

  • 伸ばし方に注意:
    「シュッ」と勢いよく振り出すのはNG。節が強く噛み合って外れなくなります。
    穂先から順に、軽くひねりを加えながら丁寧に伸ばしましょう。
  • 釣行後のメンテナンス:
    砂や塩分の残留は固着の原因になります。
    洗浄と乾燥を毎回しっかり行うことが、もっとも効果的な予防です。

もし、固着してしまったら…

もし固着してしまっても、落ち着いて対処すれば大丈夫です。

対処のステップ

  1. 継ぎ部をひねってみる
    ゴム手袋などをはめて滑らないようにし、固着部分を両手でしっかり握ります。 互いを逆方向に瞬間的に「グッ」とひねりましょう。
    ※力を入れすぎると破損するので注意
  2. 軽く衝撃を与える
    尻栓を外して固着部分を取り出し、竿尻をタオルを敷いた床に「コン、コン」と軽く当てます。 衝撃で外れる場合があります。
  3. 温める
    ドライヤーやお湯で外側(太いほうの節)を数秒温めます。 熱膨張で隙間ができ、外れやすくなります。

最終手段

どうしても外れない場合は、無理をすると破損につながります。
釣具店に持ち込み、専門スタッフに相談してください。

まとめ

出典:ダイワ

振り出し式アジングロッドは、携帯性や手軽さに優れた頼れるアイテムです。
サブタックルや旅行用に最適で、初心者さんの入門用にもそこそこおすすめできます。

ただし感度や操作性は組み立て式に劣るため、メインロッドとして長く使うなら慎重に検討しましょう。

管理人

振り出しロッドは、性能はそこそこでいいから、手軽に釣りを楽しみたいって人におすすめです。
エンジョイ派の人は、1本もっておくといろいろ楽しめると思いますよ〜。

↓おすすめの振り出しロッド↓

スクロールできます
アイテム全長(m)継数仕舞寸法(cm)標準自重(g)先径/元径(mm)ルアー重量(g)適合ライン PE(号)適合ライン ナイロン (lb.)
666TUL1.986411051.2/11.40.8~72~6

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