軽くて安い500番リールは、アジングに本当に使えるのか?
結論からいえば、「弱点を理解して使えば十分アリ」です。
たしかに定番の2000番と比べるとデメリットはありますが、実釣で気になるレベルではありません。
本記事では、そんな500番リールのメリット・デメリットを整理しつつ、実際におすすめできるモデルを紹介しています。
軽くて安いリールを探している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
500番リールって何?アジングに使えるの?


リールの「番手」とは、サイズや糸巻き量を表す数字のこと。
その中でも500番は、市販されているリールの中でも最小クラスにあたります。
アジングでは2000番前後のリールを使うが一般的ですが、500番はそれよりもはるかにコンパクト。つまり、とても軽いのが特徴です。
タックルが軽くなると、感度や操作性が上がります。
だから、アジングのような繊細な釣りには相性が良いのです。



極端な小型化には当然デメリットもあります。
でも、それを理解して使うなら、500番はコスパの良い軽量リールとして優秀な選択肢になります。
500番リールの”長所 / 短所”を整理


ここからは、500番リールの良いところ・気になるところをそれぞれ整理して紹介していきます。
購入を検討している方は、自分にとってメリットが活きる場面があるか、デメリットは許容できそうか、チェックしてみてください。
メリット:軽いわりに安い
500番リールの代表的なメリットは以下のとおりです。
- 軽い:
超小型だから同じ製品の1000番や2000番よりも圧倒的に軽い。 - 安い:
軽いリールを手頃なお値段で入手できる。 - ラインキャパがジグ単にちょうど良い:
スプールが小さくて浅いから、下巻きいらずで使える。(※ソアレの”500S”に限る)
500番リールの魅力は、なんといっても「軽さ」と「安さ」。この2つを両立できるのが、他の番手にはない強みです。
たとえば、「21ソアレXR」の500番は自重135g、「22ソアレBB」の500番は155g。
これと同じ軽さを2000番クラスで求めると、出費額がグッと上がってしまいます。
(詳細は下表参照)
自重 | 500番 | 2000番 | 500番との価格差 |
---|---|---|---|
135g | 21ソアレXR 500SPG (約27,000円) | 24ルビアス SF2000SS-P (約35,000円) | 約8,000円 オトク |
155g | 22ソアレBB 500SPG (約13,000円) | 24ヴァンフォード C2000S (約24,000円) | 約11,000円 オトク |
上の表を見てもわかるように、500番リールは出費を抑えながら軽量タックルを組みたい人にとって、有力な選択肢になります。
デメリット:汎用性・基本性能が低い
500番リールの主なデメリットは以下のとおりです。
- ジグ単にしか使えない:
超小型だから、基本的にジグ単以外の釣りで使えない。 - 軽さ以外のスペックが低い:
主要テクノロジーがほとんど非採用。軽さ以外のスペックはショボい。
500番リールのデメリットとして特に気になるのが、
「軽さ以外のスペックが低い」という点です。
同じシリーズでも、500番には主要テクノロジーが搭載されていないケースが多く、基本性能や耐久性では他の番手に見劣りします。
たとえば、「21ソアレXR」で比較すると、500番と他番手ではこれだけの違いがあります。
「21ソアレXR」の500番と他番手の仕様比較
マイクロモジュールギアⅡ | サイレントドライブ | Xプロテクト | Xシップ | マグナムライトローター | ロングストロークスプール | |
---|---|---|---|---|---|---|
500番 | ✕ | ✕ | △ (ラインローラー部のみ採用) | ✕ | ✕ | ✕ |
他番手 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
このように、500番は軽さの代償として、性能面では他番手に大きく劣る設計となっています。
実際の使用感
とはいえ、こうしたスペック面の物足りなさは、そこまで大きな問題ではありません。
管理人は、「21ソアレXR」の先代モデルにあたる「ソアレCI4+」の500番を使っていますが、実釣で困ったことはほとんどありません。


たしかに、巻き感や剛性感は安価なリールに近く、ややチープな印象を受けることはあります。
仕様的に物足りないのは間違いないのですが、それはあくまで気分的なもの。
「価格のわりに仕様がショボいんだよな〜」と感じることはあっても、実際の釣果や使い勝手に大きく影響するほどではない、というのが正直なところです。
500番リールはこんな人におすすめ
ここまでのメリット・デメリットをふまえると、500番リールをおすすめできるのは次のような人です。
- ジグ単専用と割り切って使える人
- 軽いリールをなるべく安く入手したい人
- 巻の心地など、洗練された性能が不要な人
逆にいえば、「とにかく良いものを長く使いたい」「性能に妥協したくない」という人には不向きです。
そういった場合は、「24ルビアス」や「23エアリティ」のような上位モデルを選ぶほうが満足度は高いはずです。
とはいえ、500番リールでもアジングに十分な性能はありますし、軽くて安いというのはすごく魅力的。
管理人は、500番の欠点は気にならないタイプなので、割と満足して使っています。
アジングにおすすめの500番リール5選
ここからはアジングにおすすめの500番リールを紹介していきます。
おすすめの500番リール一覧
製品 / 機種 | おすすめ度 | 自重 | 価格帯 |
---|---|---|---|
23セドナ 500 | ★★★☆☆ | 170 | 6,000円前後 |
22サハラ 500 | ★★★☆☆ | 170 | 7,000円前後 |
21ナスキー 500 | ★★★☆☆ | 170 | 9,000円前後 |
22ソアレBB 500SPG | ★★★★★ | 155 | 13,000円前後 |
21ソアレXR 500SPG | ★★★★★ | 135 | 27,000円前後 |
【1万円未満】23セドナ / 22サハラ / 21ナスキー
まず紹介するのは、「23セドナ」「22サハラ」「21ナスキー」の500番モデルです。
いずれも1万円未満で購入できる手頃な価格帯ながら、自重は170gとそこそこ軽量。
「ジグ単だけでOK」という人には、有力な選択肢になります。
しかしながら、低価格帯の500番リールには製品内外でいろいろな問題・課題があります。
ラインキャパ多すぎ問題
これらは“500番”といっても浅溝スプールじゃないから、ラインキャパが多すぎる仕様。
C2000Sよりも多くのラインが巻けてしまい、ジグ単用途には明らかにオーバースペックです。
(これは、おそらく上位機種の「ソアレ」の500Sの使いやすさを際立たせるためだと思われます。)
「23レガリス」が優秀すぎる問題
また補足として、ダイワの「23レガリス(2000番)」は自重175g。
「セドナ」「サハラ」「ナスキー」の500番とたった5gしか違わず、基本性能も上位。筆者としては、同じ予算なら「23レガリス」のほうがコスパが良いと考えています。
迷ったら見た目の好みで選んでOK
ちなみに「23セドナ」「22サハラ」「21ナスキー」の500番はどれを選んでも大差ありません。
どれを買うか迷ったときは、見た目が好きなやつを選べばOKです。
タップで切り替え
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量ナイロン(mm-m) | 糸巻量フロロ(号-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
500 | 5.6 | 2 | 3 | 170 | 39.5/8 | 1-150, 1.5-90, 2-70 | – | 0.20-110 | 1-130, 1.5-85, 2-60 | – | 0.6-185, 0.8-140, 1-110 | 69 | 40 | 3/1 |
【1万円台】22ソアレBB 500SPG


価格は約1.3万円、自重は155gと、軽さとコスパを両立したモデル。
同じ重量を2000番クラスで求めるなら、「24ヴァンフォード(C2000S)」が候補になりますが、そちらはおよそ2.4万円。
つまり、1万円近く安く同等の軽さを手に入れられる計算です。
軽さ以外のスペックに強いこだわりがなければ、「22ソアレBB 500SPG」はかなりお得な選択肢です。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
500SPG | 4.7 | 1 | 2.5 | 155 | 39.5/8 | 2-115, 2.5-100, 3-70 | 2-90, 2.5-80, 3-65 | 0.3-140, 0.4-100, 0.6-80 | 58 | 40 | 4/1 |
【2万円台】21ソアレXR 500SPG


「21ソアレXR 500SPG」は、約2.7万円で自重135gという超軽量リールです。
約2.7万円とやや高めの価格ですが、そのぶん自重は135gとトップクラスの軽さ。
この軽さを2000番クラスで狙うなら、「24ルビアス」が候補になりますが、お値段は3.5万円前後。
比べてみると、「ソアレXR 500SPG」は1万円近くお得です。
超軽量リールがほしい人にとっては、コスト的に最も有力な選択肢です。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量ナイロン(mm-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
500SPG | 4.7 | 1 | 3 | 135 | 39.5/8 | 2-115, 2.5-100, 3-70 | – | 2-90, 2.5-80, 3-65 | 0.3-140, 0.4-100, 0.6-80 | 58 | 35 | 8/1 |
まとめ


500番のリールは、他番手と比べて基本仕様がショボいです。
でもそのかわりに、軽くて安いという魅力があります。
ジグ単専用と割り切ってしまえば、実釣に困ることはほぼなく、コスパの面ではむしろ優秀。



管理人としては、500番リールは推奨派。
軽くて手頃なジグ単用リールを探している方は、一度試してみてください。
おすすめの500番リール比較一覧
製品 / 機種 | おすすめ度 | 自重 | 価格帯 |
---|---|---|---|
23セドナ 500 | ★★★☆☆ | 170 | 6,000円前後 |
22サハラ 500 | ★★★☆☆ | 170 | 7,000円前後 |
21ナスキー 500 | ★★★☆☆ | 170 | 9,000円前後 |
22ソアレBB 500SPG | ★★★★★ | 155 | 13,000円前後 |
21ソアレXR 500SPG | ★★★★★ | 135 | 27,000円前後 |
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