
1000番リール、わざわざ選ぶ意味ある?
こんな疑問にお答えします。
結論から言えば、多くの人にとっては2000番のほうが圧倒的におすすめです。
ただ、1000番も別にナシってわけではないので、どうしても買いたい人がいても止めはしませんが…。
この記事では、1000番リールのメリットやデメリット、おすすめリールについてわかりやすく解説していきます。



ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
1000番リールってアジングに合うの?


1000番リールをアジングで使うことはできます。
ただ、あえて選ぶだけのメリットは、正直それほど感じられません。
というのも、1000番は2000番とスペックがほとんど変わらない一方で、汎用性が低く、ライントラブルも起きやすいのが実情です。
具体的には、以下のような違いがあります。
(1000番と2000番の参考スペックは「25カルディア」のもの)
比較項目 | 違い | 1000番 | 2000番 |
---|---|---|---|
スプール径 | やや小さい | 40mm | 42mm |
ハンドル1回転あたりの巻き取り長さ | やや短い | 64cm | 67cm |
ラインキャパ | やや少ない | PE0.3号-200m | PE0.4号-200m |
重量 | 同じぐらい | 165g | 165g |
最大ドラグ力 | 同じぐらい | 5kg | 5kg |
ライントラブルの発生率 | 1000番のほうがやや起きやすい | – | – |
相性が良い仕掛け | 1000番のほうが圧倒的に汎用性が低い | ジグ単 | ジグ単、遠投リグ、ハードルアー |
相性が良いロッドの長さ | 1000番のほうが圧倒的に汎用性が低い | 〜5ft台 | 5〜8ft台 |



わたし自身も1000番と2000番の両方を使ってきましたが、体感できるほどの大きな違いはありませんでした。
そのわりに、1000番はトラブルが多く、使い道も狭いと感じています。
たしかに1000番はジグ単やショートロッドとの相性が良いといわれていますが、それなら500番のほうが、軽さや操作性の違いを感じやすいと思いますし……。
つまり、
1000番ってわざわざ使うほどの
旨みなくね?
これがわたしのファイナルアンサーです。
1000番or2000番問題に関するよくある質問


アジングリール選びの定番テーマ。1000番と2000番、それぞれの特徴と疑問をQ&Aでサクッと解説します。
- 1000番はショートロッドと相性が良いの?
- ジグ単特化なら1000番がいいの?
- ショートロッドと2000番を合わせると飛距離が落ちるの?
- 1000番はライントラブルが起きやすいの?
- 1000番はジグ単以外の仕掛けとは相性が悪いの?
1000番はショートロッドと相性が良いの?
A.確かに相性はいいけど、2000番と大差ない
ショートロッドの多くは、ガイド径が小さめに設計されています。
そのため、スプール径が小さい1000番リールとは相性が良いとされています。
ただし、最近のロッドは2000番リールを組み合わせても問題が出ないように作られていることがほとんどです。
あえて1000番を選んだからといって、大きな性能差が出るわけではありません。
ジグ単特化なら1000番がいいの?
A.ぶっちゃけ、2000番と使用感の差はない
そう言われることもあります。
たしかに、1000番のほうが巻き取りがちょっと遅くて、繊細な操作に合うという考え方もアリです。
でも、実際には2000番でもまったく問題なし。
体感できるほどの違いはほとんどなくて、好みの範囲といった感じです。
ショートロッドと2000番を合わせると飛距離が落ちるの?
A.わずかに落ちるかもしれないけど、明確な差を感じることはない
2000番リールはスプール径がやや大きいです。
ショートロッドの小さなガイドと組み合わせると、放出されたラインがガイドに当たりやすくなり、飛距離が落ちると言われることがあります。
理屈としては理解できますが、実釣で明確に差を感じるほどではありません。
たとえ飛距離が少し落ちたとしても、釣果に大きな影響が出ることはないでしょう。
1000番はライントラブルが起きやすいの?
A.2000番と比べると、確かにトラブルが起きやすい
2000番と比べると、1000番はややライントラブルが起きやすい傾向があります。
その原因は、スプールの口径が小さいこと。巻いたラインにクセがつきやすく、スプール上で緩んだラインが絡みやすくなるのです。
きちんとライン処理をしていても、キャスト後やアクションの途中でトラブルが発生することがあります。
致命的なレベルではありませんが、長く使い比べていると、2000番との違いは意外とはっきり感じるものです。
1000番はジグ単以外の仕掛けとは相性が悪いの?
A.相性最悪ってわけじゃないけど、2000番を使うほうが無難
1000番リールのラインキャパは、2000番と大きくは変わりません。
そのため、遠投リグやハードルアーなども一応使うことはできます。
ただし、そういった仕掛けに合うロッドは、2000番や2500番リールを前提に設計されていることが多いです。
1000番でも遠投アジングは可能ですが、実用性や安定感を考えると、最初から2000番を選ぶほうが安心です。
アジングには圧倒的に2000番のほうがおすすめ
1000番リールのメリットとデメリットを整理すると、以下のようになります。
メリット
- 軽い
- ショートロッドとの相性が良い
- ジグ単との相性が良い
- 飛距離が伸びる
デメリット
- 汎用性が低い
- ライントラブルが起きやすい
- ジグ単以外の仕掛けと相性が悪い
たしかにメリットはありますが、どれも2000番と比べて「明確に優れている」とまでは言い切れません。
それなら、軽くてトラブルも少なく、汎用性の高い2000番を選ぶほうが、総合的に満足度は高いと思います。
というわけで、わたしとしてはアジングリールは断然2000番派です
2000番のおすすめリールはこちら
それでも1000番が使いたい人へ。おすすめリール4選
いろいろとデメリットもある1000番リールですが、ジグ単の繊細な操作を極めたい人にとっては、魅力的な選択肢となります。
というわけで、アジングに使える1000番のリールを厳選して紹介します。



定番の2000番クラスのおすすめリールが知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
23レガリス LT1000S(ダイワ)


実売価格は約9,000円。
低価格帯リールのなかで圧倒的な人気を得ているコスパ最強リールです。
アンダー1万円のリールとしては、破格の軽さを誇り、1000番・2000番クラスの自重は175g。
ねじ込み式ハンドルも採用され、先代と比べてリーリング時のの快適さもアップしています。
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT1000S | 175 | 64 | 5.2 | 2-120_2.5-100_3-70 | 0.2-210_0.3-200_0.8-70 | 40 | 5/1 | 5 |
25カルディア FC LT1000S(ダイワ)


実売価格は約2.2万円。
2025年にモデルチェンジされた、ダイワの中堅リールです。
最新の「エアドライブデザイン」を採用し、前モデルより軽量化。1000番・2000番ともに自重は165gで、このクラスとしては十分軽量です。
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FC LT1000S | 165 | 64 | 5.1 | 2.5-100 | 0.3-200 | 40 | 6/1 | 5 |
23エアリティ SF 1000S-P(ダイワ)


実売価格は約5.5万円。
軽量・フィネス路線の大人気リールです。
現行のアジングリールのなかでは最軽量を誇り、SF(スーパーフィネス)モデルのアジング適応機はなんと130g。
アジングガチ勢のジグ単リールにおすすめです。
アイテム | 標準自重(g) | 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 標準巻糸量ナイロン(lb-m) | 標準巻糸量PE(号ーm) | ハンドルアーム長(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 最大ドラグ力(kg) | スプール寸法(径mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SF1000S-P | 130 | 57 | 4.6 | 2.5-100 | 0.3-200 | 35 | 10/1 | 3 | 40 |
23ヴァンキッシュ 1000SSSPG(シマノ)


実売価格は約5.5万円。
シマノで最軽量のフィネス系リール。1000SSSPGは、超浅溝(SSS)の小型モデルです。
ラインキャパはフロロ2ポンドが80m入る設計で、下巻きなしでラインを巻けるのがいいところです。
ジグ単以外は絶対やらないマンにおすすめできる番手です。
品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量ナイロン(mm-m) | 糸巻量フロロ(号-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1000SSSPG | 4.4 | 2 | 3 | 140 | 40/13.5 | – | 2-100, 3-60 | – | – | 2-80, 3-55 | 0.3-120, 0.4-90 | 55 | 35 | 11/1 |
まとめ


アジングにおける1000番リールは、ジグ単やショートロッドとの相性が良い一方で、汎用性や安定性の面では劣るのが実情です。
2000番と比べて明確なアドバンテージがあるとは言いづらく、どちらかで迷っているなら2000番を選ぶのが無難といえるでしょう。
とはいえ、1000番にも繊細な操作性などの魅力はあり、人によっては選ぶ価値はあります。どうしても1000番がいいって人を止めるつもりはありません。
(管理人は断然2000番派ですけど)
アジングに使える1000番リール
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