
アジングを始めるにあたって、知っといたほうがいいことを、全部教えて。
あ、なるべくカンタンにたのむわ。
この記事は、こんな疑問を持つあなたのための「アジング入門の教科書」です。
タックルの選び方からアジが釣れる時期・場所、基本的な釣り方まで、初めてアジングに挑戦する方に必要な情報を凝縮しました。
難しい専門用語は極力避け、実践で本当に役立つポイントだけをシンプルに解説。
これを読めば、今すぐにでもアジングを楽しむ準備が整いますよ。
この記事で分かること
アジングの基本情報


アジングとは
「アジング」とは、小型のルアーを使ってアジを狙う釣りのことです。
小さなワームやメタルジグといったルアーを巧みに操作して、アジを誘い出し釣り上げる現代的な釣りスタイルです。
アジングの王道タックル


アジングの3つの魅力
1. 手軽に始められる
初期投資も比較的少なく、堤防や漁港など陸からでも十分に楽しめます。
気軽に始められるのが大きな魅力です。
2. 全国どこでも楽しめる
アジは日本全国の沿岸に広く生息しているため、海のある地域ならほとんどどこでも挑戦できます。
3. 釣って楽しい、食べておいしい
アジは体サイズの割に引きが強く、意外と釣り応えがあります。釣ったアジは刺身や塩焼きなど、どんな料理にしてもウマい!
メインターゲットは「マアジ」


アジには、シマアジ、マルアジ、ムロアジなど様々な種類がありますが、アジングで主に狙うのは「マアジ」(真鯵)です。
マアジの特徴
- 銀色に輝く美しい体色(背中側は青緑色)
- 小型魚ながら小気味良い引き味
- 味もバツグンに良い
- 群れで動くから数釣りしやすい
アジの生態・習性を知って釣果アップ
マアジの生態や習性を知ることで、より効率的に釣ることができます。
群れで行動する
マアジは群れで行動するため、一匹釣れた場所では続けて釣れることが多いです。一匹釣れたらその場所を集中的に攻めましょう。
夕方〜夜間に接岸することが多い
特に夕方や夜間は、明かりに集まる小魚やプランクトンを追って岸近くに接近します。そのため、夜釣りは初心者でも釣果を上げやすいチャンスタイムです。


光と潮目を好む
光と影の境目や、潮の流れが変わる「潮目」には特に集まりやすい傾向があります。常夜灯の光がある場所は特に狙い目です。
わりと何でも食べる
プランクトンから小魚、エビ、イソメ、ゴカイなど口に入るものならわりと何でも食べる雑食性です。最近はプランクトンを捕食しているパターンが多く、ワームをあまり動かさない「スローな誘い」が効果的なことが多いです。
季節によって釣りやすさがぜんぜん違う
季節によって行動パターンが変わり、夏から秋は魚影が濃いです。ハイシーズンが秋なので、アジングを始めるなら夏〜秋がおすすめ。
釣れる時期・時間帯・ポイントの選び方
アジングは秋がハイシーズン


アジングは1年を通して楽しめる釣りですが、季節によって釣れるアジのサイズや釣りやすさが大きく変わります。
アジングのハイシーズンは秋!多くのアジが接岸するため魚影が濃く、釣果に恵まれやすいです。
アジング初心者の方には、以下の順でおすすめします:
- 秋(9月〜11月):★★★★★
- 最も釣りやすく、数も多い
- 小型〜良型までさまざまなサイズを狙える
- 夏(6月〜8月):★★★★☆
- 小型(10〜15cm)が中心だが数釣りしやすい
- 技術を磨くのに最適な練習シーズン
- 春(3月〜5月):★★★☆☆
- やや難しいが、良型が狙いやすい
- 産卵がからむこともあり活性は低い傾向にある
- 冬(12月〜2月):★★★☆☆
- やや難しいが、良型が狙いやすい
- ※場所によっては完全なオフシーズン
- 産卵がからむこともあり活性は低い傾向にある



地域によってアジングのシーズンパターンは異なります。
地元の釣具店などで地域特有のパターンをリサーチしてみると良いでしょう。
アジは夜のほうが断然釣りやすい


アジは夕方〜夜に岸近くに寄ってくることが多いため、夜釣りの方が圧倒的に釣果が上がりやすいです。
初心者の方は、まず夜釣りから挑戦することをおすすめします。
夜にアジが釣れやすい理由
- 明かりに集まる習性:
街灯や釣り人のライトなどの明かりに小魚やプランクトンが集まり、それを狙ってアジも集まってきます。特に漁港や堤防の照明下は好ポイントです。 - 警戒心の低下:
夜間は視界が悪くなるため、アジの警戒心が低下します。これにより、日中よりもルアーへの反応が良くなります。



夜釣りは魚の居場所が特定しやすく、アジの警戒心も薄れるため、初心者さんでも釣果を伸ばしやすいです。
初心者さんにおすすめの釣り場
アジは漁港、堤防、サーフ、磯など様々な場所から狙うことができます。


なかでも初心者さんにおすすめなのは「漁港」や「堤防」です。
「漁港」「堤防」がおすすめな理由
- 安全性が高い:
足場が安定していて安全に釣りができる - アクセスの良さ:
車を近くに停められることが多く、道具の持ち運びが楽 - 夜間の視認性:
常夜灯(街灯)があることが多く、夜でも作業がしやすい - アジが集まりやすい:
常夜灯に集まる小魚やプランクトンを追ってアジが入ってくる
アジングに必要なタックル・装備
アジングを始めるには、基本的な釣り道具と安全装備が必要です。
初心者さんが最低限揃えるべきものを紹介します。
タックル
- ロッド(釣竿):
アジング専用ロッドがベター。長さは5〜6ft台、軽量で感度が高いものが好ましい。 - リール:
小型のスピニングリール(特に2000番クラス)が最適です。なるべく軽いものを選びたい。 - ライン(釣り糸):
初心者にはフロロカーボン3lb(0.8号)前後やエステルライン0.3号前後が使いやすいです。遠投する場合はPEが良い。 - リーダー(ハリス):
PEやエステルラインを使う場合は、30cmほどのフロロカーボンリーダー(0.8~1号程度)をメインラインの先に結びます。 - ジグヘッド:
オモリと針が一体になったもの。重さは0.5~1.5gがよく使われる。 - ワーム:
ソフトルアー(ワーム)はアジングの定番。〜2インチのサイズが無難。
アジングの王道タックル


装備・便利グッズ
- ライフジャケット:
万が一の落水に備えて必ず着用しましょう。安全のための最重要アイテムです。 - バッグ・タックルボックス:
ルアーや小物を整理して持ち運ぶためのバッグやボックス。ランガン(移動しながら釣る)しやすいコンパクトなものが便利です。 - 魚掴み(フィッシュグリップ):
釣ったアジを安全に掴むための道具。手を汚さずに魚を処理できる。 - ライト:
夜釣りや暗い場所での作業に必須。ヘッドライトがあると両手が使えて便利。 - クーラーボックス:
釣ったアジを新鮮に持ち帰るために必要です。小型のもので十分です。
装備・便利グッズ


まずは基本のタックルと安全装備から揃え、徐々に便利グッズを追加していくのがおすすめです。


アジング初心者向けのタックルの選び方
アジングタックルの概要
アジングタックルは主に
「ロッド」「リール」「ライン」「ルアー(+仕掛け)」
の4つの要素で構成されています。


ロッド・リールの選び方
ロッド(竿)の選び方
アジング用ロッドは、軽量で感度が高いものが理想。
入門ロッド選びのポイント
- 長さ:
5〜6フィート台(1.5~2.1m)ぐらいが扱いやすい - 硬さ:
UL(ウルトラライト)〜L(ライト)クラス - 価格帯:
初心者なら〜20,000円程度のエントリーモデルがおすすめ - メーカー:
ダイワ、シマノ、メジャークラフトなどの信頼できるブランド
ロッドは釣り人の「手」となる重要な道具で、予算配分の優先度は最も高いです。
最初から高いやつを買う必要はないですが、他の道具よりも優先的に予算を配分することをおすすめします。
おすすめブランド・モデル例
タップで切り替え
あわせて読みたい
リールの選び方
アジング用リールは、小型で軽量なスピニングリールが適しています。
リールはロッドほど重要度は高くないので、予算配分は気持ち控えめにするのがおすすめです。
入門用リール選びのポイント
- サイズ:
2000番クラス - 重量:
できるだけ軽いもの(目安:200g以下ぐらい) - ドラグ性能:
滑らかに作動するもの - 価格帯:
初心者なら5,000〜10,000円程度のモデルで十分 - ギア比:
ノーマルギアまたはパワーギアがおすすめ
「23レガリス」がコスパ最強!
低価格帯リールなら、ダイワの「23レガリス」が圧倒的にコスパ最強です。
しっかりした基本性能があり、アンダー1万円と思えないほどに計量。迷ったらこれがおすすめです。
ラインの選び方
メインライン
アジングのメインラインには主に3つの選択肢があります。
基本的には感度が良くて軽い仕掛けとの相性が良いエステルが最もおすすめです。
アジングでよく使われるライン
ライン種類 | 特徴 | おすすめ度 | おすすめの太さ |
---|---|---|---|
エステルライン | 感度と水なじみが良く、 軽い仕掛けとの相性が抜群 | ★★★★★ | 0.3号前後 |
フロロカーボン | リーダーなしで使えるため手軽だが、 エステルと比べて感度が劣る。 | ★★★★☆ | 3lb(0.8号)前後 |
PEライン | 細くて強度・感度ともに高いが、 比重が軽くて風に弱いから扱いづらい。 基本は遠投専用 | ★★★☆☆ | 0.3号前後 |
おすすめのエステルライン
リーダー
エステルやPEラインを使用する場合は、先端に「リーダー」と呼ばれるフロロカーボン製の糸を結ぶ必要があります。
エステル・PEはリーダーが必要


アジングでよく使われるリーダー
- 太さ: 0.8号(3lb)前後
- 材質:フロロカーボン製
- 1回に使う長さ: 30cm程度
- 結び方: トリプルエイトノット(←簡単)
おすすめのリーダー
お助けアイテム「クイックノッター」
慣れるまではメインラインとリーダーの結束は少し面倒なので、
作業を爆速化したい人は「クイックノッター」を活用するのがおすすめです。
ルアー・仕掛け(リグ)の選び方
ワーム(ソフトルアー)


アジングで使用するワームは、小型のものが基本です。
こんなワームがおすすめ
- サイズ: 1.5〜2インチ程度(約4〜5cm)
- 形状: ストレート系が無難
- 色: クリア系(透明)が無難
初心者におすすめなのは、シンプルなストレート形状のワームです。
動きが自然で、汎用性が高いです。
ワームの長さ


おすすめワーム例
タップで切り替え
ジグヘッド
ジグヘッドは、重りと針が一体になったもの。これにワームを装着して使います。


こんなジグヘッドがおすすめ
- 重さ:
0.5g〜1.5gが定番。最初は0.5g刻みぐらいで揃えるのがおすすめ。 - フックサイズ:
万能サイズを選ぼう
(※万能サイズの特徴は別記事にて解説) - フック形状:
フッキングが速いオープンゲイブ - ヘッド形状:
正直どれを選んでも大差ない


おすすめジグヘッド例
- ジャッカル「スイスイスイムジグヘッド」
- がまかつ「宵姫 AJカスタム」
タップで切り替え
仕掛け(リグ)
アジングには様々な仕掛けがありますが、ジグヘッド単体(ジグ単)が一番釣れるので、初心者さんはまずこれから始めましょう。
最強の仕掛けは「ジグ単」
- ジグヘッド単体(ジグ単):
ジグヘッドにワームをつけただけのシンプルな仕掛け





慣れてきたら、以下のようなリグに挑戦してみると攻めの幅が広がりますよ。
その他の仕掛け
- フロートリグ:
飛ばしウキを使った仕掛け。沖や表層の攻略に便利です。 - キャロライナリグ:
特殊な重りをつけて飛距離を伸ばすための仕掛け。いろいろな水深を狙える。 - ハードルアー:
プラグやメタルジグなど。ジグ単と比べると難易度が跳ね上がるので、中上級者向け。
アジングの定番リグ


アジングの基本的な釣り方・テクニック
アジングは奥が深い釣りですが、基本動作自体はそれほど難しくありません。
初心者さんでも基本を押さえれば十分な釣果を見込めます。
ここでは、アジングを始めたばかりの方でも実践できる基本的な釣り方を解説していきます。
キャストのコツ
アジングのキャストは基本的なルアーフィッシングと同じですが、軽いルアーを使うため少しコツがあります。
ポイントは「力まずに投げる」こと。


力任せに振るのではなく、手首のスナップを意識して軽く振る程度でOK。
ロッドのしなりを利用すれば、ゆったりとしたキャストでも十分な飛距離が出ます。
レンジ(水深)のコントロールが重要
アジングで成功するための大きなポイントは、アジがいる「レンジ(水深)」を見つけることです。
アジは日によって、また時間帯によって泳いでいる水深が変わります。
表層(水面近く)にいることもあれば、中層や底(ボトム)近くにいることもあるのです。


レンジを釣り分ける方法
レンジを釣り分けるには
「カウント」をとるのが最も簡単です。
ルアー(ジグヘッド)が着水してから、リールを巻き始めるまでの時間を数えることで水深をコントロールします。


例えば…
- 1投目: 着水後すぐに巻き始める → 表層を探る
- 2投目: 着水後「10」まで数えてから巻き始める → 中層を探る
- 3投目: 着水後「15」まで数えるか底に着くまで待つ → 底層を探る
このように着水してからアクションを開始するまでのカウントを変えることで、どの水深にアジがいるかを探っていきます。
アタリがあったカウント(水深)を覚えておき、そこを重点的に攻めるのがコツです。
カウントは正確な秒数である必要はありません。
「イチ、ニ、サン…」と自分なりに数えやすいテンポで大丈夫です。大切なのは毎回同じペースで数えることで、再現性を高めることです。
おすすめのアクション
アジングでは、ルアーをどう動かすか(アクション)も釣果を左右する重要なポイントです。
初心者の方はまず
- スローリトリーブ
- リフト&フォール
の2つの基本アクションをマスターすることをおすすめします。
スローリトリーブ(ゆっくり巻く)


最も簡単なアクションは「スローリトリーブ」です。
リールをゆっくりと巻くだけの超シンプルな動作です。
- やり方:リールをゆっくり一定のペースで巻くだけ
- 巻くスピード:1〜2秒にハンドル1回転程度



スローリトリーブだけでも、レンジさえ合っていればアジは十分釣れます。
初めてのアジングでは、まずこのアクションから始めるのが良いでしょう。
リフト&フォール
少し慣れてきたら「リフト&フォール」にも挑戦してみましょう。
アジングの基本中の基本で、アジが最も釣りやすいアクションです。


リフト&フォールのやり方
- リールを巻きながらロッドを軽く「ちょん、ちょん」と2〜3回上に動かす(リフト)
- その後、ロッドを止めてワームを自然に沈ませる(フォール)
- これを繰り返す
- ポイント:
アタリの多くはフォール(沈み)の最中に出ます。
フォール中は手の感覚に集中しましょう。
アワセとファイト
アジングで釣果を伸ばすためには、
- アタリを感じた時の「アワセ(フッキング動作)」
- 魚を取り込むまでの「ファイト(やりとり)」
のコツを知っておくことも大切です。
アワセ(フッキング動作)のコツ
アジングでは「即アワセ」が基本です。
アジはワームを一瞬で吸い込み、違和感があるとすぐに吐き出してしまいます。


アワセのポイント
- アタリの感じ方:
「コツッ」「モゾッ」「フワッ」などの小さな違和感 - アワセのタイミング:
アタリを感じたら迷わずすぐに - アワセの強さ:
強く入れる必要はなく、手首を使って軽くロッドを起こす程度で十分 - 注意点:
アジの口は柔らかいので、強すぎるアワセは口切れの原因になります



アワセは小さくシャープに行うのがコツです。
ロッドを大きく煽る必要はありません。
ファイト(やりとり)のコツ
アジングでは、主にドラグを使って魚とやりとりします。


やりとりのポイント
- 基本姿勢:
ロッドを立てて、一定のラインテンションを保つ。強引に引っ張るのはNG - リールの巻き方:
一定の速度でコンスタントに巻き続ける - ドラグの調整:
ファイト中に常にジリジリと出続けるくらいの緩さで良い - 注意点:
ドラグをきつくしすぎると口切れしてバレやすくなります
これらの点を抑えておけば、キャッチ率が上がります。
まとめ|アジングを始めよう


この記事でアジングの基本を理解できたら、あとは実践あるのみです。
アジングは年間を通して楽しめますが、初めて挑戦するなら魚影が濃くなる夏から秋がベストシーズンです。
(時間帯は圧倒的に夜がオススメ。)
適切なタックルを選び、簡単なテクニックを身につければ、初心者でも十分に釣果を期待できるのがアジングの魅力。



本記事ならびに、当サイトの他記事も参考にしつつ、充実したアジングライフを楽しんでください!
記事の内容をおさらい
タップで好きな位置に戻れます。
おすすめ記事