【保存版】アジングラインの種類 / 太さ(号数)を徹底解説!

アジングラインは種類も太さも豊富で、ライン選びは意外と苦戦しがち…。
他の釣りのように「これ一択!」という答えがないんで、迷ってしまいますよね〜。

そこで本記事では、アジングでよく使われるラインの種類を整理し、特徴とおすすめの太さを解説。
さらに初心者向けの定番ラインから、仕掛け別・状況別の使い分けまで紹介し、迷わず選べるようサポートします。

この記事を書いた人
管理人

ども。当サイトの管理人です。

釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます

アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。

あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。

目次

アジングのラインについての基礎知識

アジングで使われるラインの種類

アジングで主に使われるのは5種類のラインです。
それぞれ特徴をざっくりまとめると以下のようになります。

  • PEライン:
    強度も感度も高い万能タイプ。比重が軽くて強風時に扱いづらいのが難点。
  • エステルライン:
    感度が高く水なじみが良い。一方で、強度は弱めな繊細タイプ。
  • 高比重PEライン:
    感度が高くて強い。水なじみも良く風にも強い。PEとエステルのいいとこどりをしたハイブリッドな性能。
  • フロロカーボンライン:
    スレに強く、水なじみが良いシンプルな相棒。一方、感度はPEやエステルと比べて低め。
  • ナイロンライン:
    しなやかでトラブルが少ないけど、感度が弱め。アジングで使っている人は少ない。

アジングラインの比較一覧

スクロールできます
特徴PEラインエステルライン高比重PEラインフロロカーボンナイロンライン
初心者おすすめ太さ0.3号0.3号0.3号0.8号 (3lb)0.8号 (3lb)
感度◎ (すごく良い)◎ (すごく良い)◎ (すごく良い)◯ (良い)△ (ふつう)
直線強度◎ (強い)△ (弱い)◎ (強い)◯ (良い)◯ (良い)
耐摩耗性△ (低い)△ (低い)△ (低い)◎ (すごく高い)◯ (高い)
風・潮への強さ△ (弱い)◯ (良強い)◯ (良強い)◎ (すごく強い)◯ (強い)
リーダーの必要性必要必要必要不要不要

アジングで人気のライン

ラインは全部で5種類ありますが、アジングで主役を張っているのはPEラインエステルラインです。
どちらも伸びが少なくて高感度。基本的にはこの2つがツートップです。

ちなみに、両者のいいとこどりをできる高比重PEラインも、人気が高まってきています。

※フロロ、ナイロンについて

フロロカーボンは、そこそこ感度が高くてリーダーなして使えて便利。初心者さんから人気があります。

ナイロンは、あえて選ぶほどの大きなメリットはなく、アジングで使っている人は少ないです。

ラインの「号数」、「ポンド」とは

ラインのパッケージに必ず書かれている「号数」や「lb」。
最初はわけわかりませんよね。てことで、解説はこんな感じ↓です。

  • 号数:
    ラインの太さを表す単位です。数字が小さいほど細く、大きいほど太くなります。たとえば0.2号は細糸、0.4号は少し太めの糸です。
  • lb(ポンド):
    ラインがどれくらいの重さに耐えられるかを示す強さの単位です。3lbなら約1.4kgまで持ちこたえる力がある、という意味です。

「号=サイズ」「lb=力」とシンプルに覚えると理解しやすいですよ。

アジングでは細いラインのほうが有利?

アジングでは細いラインが有利と言われます。その理由は3つです。

  • 飛距離が伸びる:
    軽いルアーでも空気抵抗が少なく、スッと遠くまで飛ばせます。
  • 感度が良い:
    糸がピンと張りやすく、小さな「コツッ」というアタリも逃しません。
  • 風や潮に流されづらい:
    細い糸は水や風の抵抗を受けにくく、仕掛けを狙った位置に送りやすくなります。

この3つのメリットのおかげで、アジングでは細いラインを使うことが釣果アップの近道になるのです。

【ライン種類別】アジングラインの最適な太さと選び方

ここからは、アジングで使う5種類のラインについて、詳しい特徴と最適な太さを解説していきます。

PEラインの特徴 / おすすめの太さ

出典:ダイワ
  • 特徴: 細くても強く、感度も良い優等生。比重が軽いため、風や流れに弱いという弱点がある。
  • おすすめの太さ: 初心者さんはまず 0.3 を選べば間違いありません 。ジグ単から遠投リグまで広く対応してくれます。また、不意に掛かるシーバスなどの大きなゲストとも安心して戦えます 。
  • メリット: 同じ太さなら他のラインの数倍強い、圧倒的な強度。伸びが少ないので感度もバツグン 。
  • デメリット: 水に浮くので風に少し弱い 。岩などに擦れると切れやすいので、先端に「リーダー」を結ぶ必要があります。
  • こんな人におすすめ: 「強度も感度も欲しい!」「同じラインでいろんな仕掛けに対応したい」という、バランス重視のあなたにピッタリです。

おすすめのPEライン

エステルラインの特徴 / おすすめの太さ

出典:Amazon
  • 特徴: 圧倒的な感度性能で、アジング界では大人気。一方、直線強度が低く、切れやすいのが難点…。
  • おすすめの太さ: まずは 0.3 から始めてみましょう 。感度が良く、そこそこの強度も両立したバランスの良い太さです。慣れてきたら0.2号にするとさらに感度が上がりますが、切れやすくなる点には注意が必要。
  • メリット: ほとんど伸びないので、トップクラスの感度を誇ります。「コンッ」というアタリだけでなく、「モゾッ」とする違和感まで伝えてくれます 。PEより水に沈むので、風にも強いです。
  • デメリット: 瞬間的な衝撃にとても弱く、強く合わせすぎると「プツン!」と切れてしまうことがあります。擦れにも弱いので、PEラインと同じく**「リーダー」が必要**です 。
  • こんな人におすすめ: 「とにかく小さなアタリも全部感じ取りたい!」という、感度最優先のあなたにおすすめです。

おすすめのエステルライン

高比重PEラインの特徴 / おすすめの太さ

出典:ティクト
  • 特徴: PEラインとエステルラインのいいとこどり。強くて高感度、水なじみも良く風にも強い。ハイブリッドなラインです。
  • おすすめの太さ: 通常のPEラインと同じく 0.3 がおすすめ。ジグ単から遠投リグまでさまざまな仕掛けにマッチし、アジングには十分すぎるほどの強度があります。
  • メリット: 他のラインと比べて圧倒的に直線強度が高い。風に弱いというPEの弱点がなく、軽量ジグ単とも合わせやすいです。
  • デメリット: エステルやふつうのPEラインと比べると、やや価格が高め。通常のPEラインと同じく、擦れにも弱い。
  • こんな人におすすめ: エステルのような直感的な高感度と、PEの強度がどちらもほしい人

おすすめの高比重PEライン

フロロカーボンラインの特徴 / おすすめの太さ

出典:サンライン
  • 特徴: 擦れに強く、ルアーに直結できて手軽。感度もそこそこ良く、総合的な使いやすさが優秀です。
  • おすすめの太さ:定番の 3lb(0.8号)前後がおすすめ。強さに余裕が欲しい人は4lb(1号)にするのもアリです。
  • メリット: 岩などに擦れても切れにくい、高い耐摩耗性。比重が高く(重く)てよく沈むので、風に強く、深い場所を攻めるのが得意です 。そして最大のメリットは…リーダーを結ばなくても、ルアーに直接結んでOK!な点。
  • デメリット: 少し硬くてゴワゴワしているので、ライントラブルが起きやすいことも。感度はPEやエステルと比べて劣ります。
  • こんな人におすすめ: 「リーダーを結ぶのが難しそう…」「とにかく手軽に釣りを始めたい!」というあなたに、最高の相棒になります。

おすすめのフロロカーボンライン

ナイロンラインの特徴 / おすすめの太さ

出典:ダイワ
  • 特徴: しなやかでクセなく扱えるが、それ以外のメリットは薄め…。アジングに対応はするものの、底まで人気はないです。
  • おすすめの太さ: フロロカーボンと同じく定番&おすすめは 3lb(0.8号) です。
  • メリット: 柔らかくてトラブルが非常に少ないです 。適度に伸びる性質がクッションの役割を果たし、アジの柔らかい口が切れてバレてしまうのを防いでくれます。フロロと同じく、リーダーなしで直接ルアーを結べます
  • デメリット: 伸びる性質は、裏を返せば「感度が低い」ということ。アタリが少しボヤけて伝わってきます 。また、水を吸って劣化しやすいという弱点もあります 。
  • こんな人におすすめ: 多少は感度が低くてもいいから、しなやかで扱いやすいラインがいいという人におすすめ。

おすすめのナイロンライン

アジング初心者さんにおすすめのライン / 太さ

アジング初心者さんにおすすめのラインは、次の3パターンです。

スクロールできます
パターンこんな人におすすめ感度直線強度値段リーダー結束対応する仕掛け
エステル 0.3号感度重視でラインを選びたい。◯(安い)必要ジグ単〜軽めの遠投リグ
高比重PE 0.3号感度だけでなく、強度も重視したい。△(高い)必要ジグ単〜遠投リグ
フロロカーボン 0.8号リーダーなしで手軽に使いたい。◯(安い)不要ジグ単〜軽めの遠投リグ

個人的には、アジングで最もよく使うジグ単と相性が良く、値段も手頃なエステルラインがおすすめです。リーダー結束は必要になりますが、トリプルエイトノットなら、割とすぐに慣れますので。

出典:ティクト
トリプルエイトノットの結び方(手順解説)
  1. 重ねる:PE本線とリーダーを20cmほど並べて持つ。
  2. 輪を作る:2本を重ねたまま大きな輪を作る。
  3. ねじる:輪を指で3回ねじる(これが「トリプル=3回」)。
  4. 糸を通す:ねじった輪にリーダー本線とPE端線を一緒に通す。※一部メーカーは両端糸を通す方法も推奨。
  5. 締め込む:結び目を湿らせ、均等に引き締める。余分をカットして完成。

【リグ別】ラインの太さ最適解

ここからはリグ(仕掛け)別のおすすめラインとその太さを紹介していきます。

ジグ単におすすめのライン / 太さ

ジグ単とは、オモリと針が一体になった「ジグヘッド」にワームを付けただけの、最もシンプルで軽い仕掛けです。

ジグ単(ジグヘッド単体)はアジングの最強リグ。ジグヘッドとワームだけの超シンプルな仕掛け。動きが自然だからアジの反応が良い。手返しが良いから数釣りもしやすい。

ジグ単の釣りでは、繊細なアタリを感じ取ることが何よりも重要。
そのため、ラインが細いこと、水になじむ(沈む)ことが求められます。

おすすめのライン / 太さ

  • エステルライン:感度最強。0.2号~0.3号がおすすめ。
  • 高比重PEライン:強度も欲しい場合に。0.1号~0.3号がおすすめです 。

遠投リグにおすすめのライン / 太さ

もっと遠くのポイントを狙いたい時に使うのが、重たいオモリ(キャロ)や浮き(フロート)を使った遠投リグです。

アジングの遠投リグの代表例は、キャロやフロートなど。ジグ単に重りを足してぶっ飛ばすしかけ。ジグ単の射程外にアプローチでき、良型のアジも狙いやすい。

これらのリグは20g近くなることもあり、キャスト時にラインに大きな負担がかかります。

おすすめのライン / 太さ

  • PEライン:強度があり遠投リグに最適。0.3号~0.5号がおすすめです
  • エステルライン:〜5gぐらいの軽めの遠投リグなら、0.4〜0.5号のエステルでもOK。

遠投の釣りでは、仕掛け自体が重いので、ラインの感度よりも、キャスト切れしない「強度」を担保することが重要です。

【フィールド・状況別】ラインの太さ調整術

ラインの特性がわかったら、次は状況に応じた使い分けに挑戦してみましょう。
風が強いとき、潮が速いときなど、環境ごとに最適なラインがあります。

風が強いときに

アジングの大敵、それは「風」。
風が強い日は、水面に浮きやすいPEラインは風に煽られてしまい、非常に釣りがしにくくなります。こんな日は、「水に沈むライン」を選ぶのがセオリーです。

たとえば高比重PEとか

アジングにおける高比重PEラインの利点:ラインが沈むから風に煽られにくい。対して、通常のPEラインは水に浮くから、風にあおられやすい。
  • フロロカーボン (0.8号)エステル (0.3号)高比重PE(0.3号)が風に強く、おすすめです。
  • 小ワザ:風が強い日に、使うラインをいつもより少し「太く」するのもアリ。ライン自体の重さが増すことで、風に飛ばされにくくなります 。

潮が速いエリア

潮が速い場所では「細いラインが絶対有利」です。
太い糸は水の抵抗を強く受け、仕掛けが流されて狙いのポイントに届きません。

そこでおすすめなのがPE0.2号やエステル0.2号といった極細タイプ。
強度的に問題がない範囲で、細いラインを選ぶのがおすすめです。

根掛かりが多い場所

海底に岩や藻が多く、ルアーが引っかかりやすい(根掛かりしやすい)場所では、ラインの「耐摩耗性(擦れへの強さ)」が重要になります。

対策としては、リーダーを少し太くするのが効果的です。
例えば、普段リーダーを0.8号(3lb)にしているなら、1号(4lb)や1.2号(5lb)にしてみましょう。
擦れに強くなり、根掛かりを外すときの安心感も増します。

豆アジ(小型アジ)釣り

15cm以下の小さなアジ(豆アジ)は、アタリが非常に小さく、吸い込む力も弱いです。
この繊細なアタリを取るには、タックル全体をフィネス(繊細)にする必要があります。

豆アジングではラインの強度は不要。本腰を入れるなら、思い切って極細ラインをチョイスしてみるのもアリです。

  • メインラインは エステル 0.2号PE 0.1号 などの極細ラインがおすすめ。
  • リーダーも合わせて 0.6号(2lb)~0.3号(1.5lb) まで細くしてみてもいいでしょう。吸い込みが良くなり、キャッチ率が上がります。

まとめ

ラインの種類をすべて理解しようとすると大変ですが、最初はそこまで気にしなくても大丈夫です。
アジングを続けていれば、自然と覚えてきますのでご安心を。

初心者さんは、まずは次の3パターンの中から好みに合いそうなものを選んでみてください。

スクロールできます
パターンこんな人におすすめ感度直線強度値段リーダー結束対応する仕掛け
エステル 0.3号感度重視でラインを選びたい。◯(安い)必要ジグ単〜軽めの遠投リグ
高比重PE 0.3号感度だけでなく、強度も重視したい。△(高い)必要ジグ単〜遠投リグ
フロロカーボン 0.8号リーダーなしで手軽に使いたい。◯(安い)不要ジグ単〜軽めの遠投リグ
管理人

どれかひとつを推すなら、個人的にはエステル0.3号がおすすめです。
強度面では他の選択肢と比べて劣るものの、感度が良くて手頃な価格で入手できます。
水に沈むからラインを張りやすく、操作感もわかりやすいです。

とりあえずは無難なラインでアジングを楽しみつつ、慣れてきたらラインの使い分けも楽しんでみるといいでしょう。

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