
PEラインは感度が良いって聞くけど、扱いにくいって本当?
そんな不安を抱える人も多いはず。
実は、PEラインには初心者でも安心して使えるコツと選び方があるんです。
本記事では、PEラインのメリット・注意点を初心者向けに分かりやすく解説し、最適な太さ・編み方・カラー・比重を紹介。
さらにリーダーの結び方やおすすめ商品まで一挙公開!
PEラインが気になっている方は要チェックです。



ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
アジングのPEラインって?基本から知ろう


まずは「PEライン」がどんな糸なのかを理解しましょう。
ここを押さえておくと、選び方のコツも自然と分かってきます。
PEラインは特別な釣り糸
釣り糸にはナイロン、フロロカーボン、エステルなど種類があります。
その中でもPEラインは少し特別な存在です。
PEラインは、極細の繊維を4本や8本編み込んで作られています。
イメージは、髪の毛より細い糸を何本も束ねて、強い「ヒモ」にした感じです。
内部構造のイメージ


その構造のおかげで、PEラインには他の糸にないメリットがたくさんあります。
PEラインの利点
- すごいところ①:感度抜群!:
ほとんど伸びないので、魚の小さなアタリも手元にダイレクトに伝わります。糸電話を想像すると分かりやすいですね。 - すごいところ②:強度が高い!:
細くても直線の強度はトップクラス。同じ太さの糸と比べても圧倒的に切れにくく、大物が掛かっても安心です。 - すごいところ③:長持ちする!:
水をほとんど吸わないので劣化しにくく、他のラインより長く使えます。
PEラインのデメリットと注意点
PEラインは優秀ですが、欠点もあります。
正しく対策すれば問題なく使えますので、確認しておきましょう。
PEラインの弱点
- 擦れに弱い:
岩や貝殻などに触れると強度が一気に落ち、切れやすくなります。この弱点を補うために、必ず「リーダー」を使うのが基本です。 - 風に弱い:
PEは軽いため、風の影響を強く受けます。その結果、糸が流されやすく、ライントラブルの原因になります。ただし、高比重PEや投げ方の工夫で改善可能です。 - リーダーが必須:
擦れ対策のため、PEラインだけで使うのはNGです。リーダーと結ぶ必要がありますが、初心者でも簡単に結べる方法があるので安心してください。
初めてのアジングPEライン選び方【4つのポイント】


あなたが釣具屋さんで迷わないために、PEラインを選ぶときのポイントを4つに絞りました。
① 太さ(号数):最初は0.3号がおすすめ
PEラインには複数の号数があり、0.2号は感度重視、0.4号は強度重視といったように使い分けることもあります。
細すぎると切れやすく、太すぎると飛距離が落ちるため、ラインの太さ選びは意外と重要です。
アジング初心者さんにおすすめなのは、0.3号です。
感度と強度のバランスが最も優れており、汎用性が高い太さです。
軽いルアーでも操作性が良く、大物が掛かっても安心できる万能な太さ。
PEの太さで迷ったら、まずは0.3号を試してみましょう。
② 編み方(編み数):4本編みを選ぶのが基本
PEラインは複数の原糸を編んで作られています。
代表的なのは「4本編み」と「8本編み」です。
- 4本編み:
強度が高く、擦れにも強い。やや硬めで扱いやすい。 - 8本編み:
しなやかで滑らか。飛距離が伸びやすいが擦れに弱い。


8本編みは価格が高く「良いライン」に見えますが、
初心者さんが最初に選ぶなら4本編みがおすすめです。
アジングでは岸壁や岩にラインが触れることも多いため、丈夫な4本編みの方が安心して使えます。
ライントラブルを減らすためにも、まずは4本編みから始めましょう。
③ 色(カラー):夜釣りは派手色が味方
夜の海で釣りをしていて「自分の糸がどこにあるか分からない…」と困ったことはありませんか?そんな時に役立つのが派手色のラインです。


ピンクやイエロー、ライムグリーンなどの明るいカラーを選べば、夜でもラインが見やすくなり、ルアーの動きも把握しやすくなります。
「派手な色だと魚が逃げそう…」と思うかもしれませんが、安心してください。
先端には透明なリーダーを結ぶので、魚に違和感を与えることはほとんどありません。
④ 沈みやすさ(比重):高比重PEラインを選ぶ理由
PEラインは通常、水より軽い比重(約0.98)を持っており、水面に浮きやすいという特徴があります。
この性質が、風で流されやすくなる原因です。
そこで有効なのが「高比重PEライン」です。
特殊な加工によって比重を高め、水に沈みやすく設計されています。
これにより、PEラインの弱点である「風に弱い」という欠点を大幅に改善できます。





高比重PEは、価格はやや高めですが、ライントラブルの軽減や釣りの快適さを考えるとコスト以上の価値があります。
初心者さんが最初に選ぶラインとしてもおすすめです。
PEラインとセットで必要な「リーダー」
PEラインを使う際は、基本的にリーダーを結ぶ必要があります。
理由はシンプルで、PEラインには摩擦に弱いという欠点があるからです。


アジングでは、ジグ単の際には摩擦に強いフロロカーボン製のリーダーを、メインラインの先端に30〜50cmほど結ぶのが定番。
これにより、岩やコンクリートとの擦れで糸が切れるリスクを大幅に減らせます。
また、リーダーは透明なので魚に警戒されにくいというメリットもあります。
PEラインに適したリーダーの太さは?
太さの目安は、PE0.3号に対してフロロカーボン0.8号(約3〜4lb)が定番。
初心者さんはまずこの組み合わせから始めましょう。
そこでおすすめなのが「トリプルエイトノット」です。
習得が非常に簡単で、アジングで使うには十分な強度があります。


- 重ねる:PE本線とリーダーを20cmほど並べて持つ。
- 輪を作る:2本を重ねたまま大きな輪を作る。
- ねじる:輪を指で3回ねじる(これが「トリプル=3回」)。
- 糸を通す:ねじった輪にリーダー本線とPE端線を一緒に通す。※一部メーカーは両端糸を通す方法も推奨。
- 締め込む:結び目を湿らせ、均等に引き締める。余分をカットして完成。
シンプルな手順で再現性が高く、初心者でも短時間で結べるノットです。
おすすめのリーダー
アジングにおすすめのPEライン5選
PEラインの選び方が分かったら、次は具体的な商品を見ていきましょう。
ここでは、アジング初心者にも安心して使えるPEラインを5種類紹介します。
クレハ シーガー PE X4 ルアーエディション


コスパで選ぶならこのPEライン
低価格ながら信頼性の高いPEラインを探している初心者さんにおすすめです。
クレハは実績あるメーカーで、このラインは高品質でありながらコストパフォーマンスに優れています。
しなやかさと扱いやすさが特徴で、初めてのPEラインとして使いやすい設計。
安定した品質によりライントラブルも少なく、初心者でも安心して使用できます。
ティクト ライム


風の中でも安心!高比重PEラインならこれ
比重1.35の高比重PEで、風対策に非常に効果的なラインです。
通常のPEが持つ「風に流されやすい」という弱点を大きく改善し、水にしっかり馴染むため糸ふけを抑制できます。
「PEの強度と感度」+「エステルの沈みやすさ」を兼ね備えたバランス型で、エステルの扱いにくさを感じた人にも最適です。
また、ライムグリーンの明るいカラーは夜釣りでも見やすく、操作性と視認性の両方をサポートしてくれます。
ダイワ UVF 月下美人デュラセンサー+Si2


【定番】バランス型PEライン
ライトゲーム専用ブランド「月下美人」シリーズの人気モデルで、PEラインの定番として広く使用されています。
強度・感度・操作性のバランスが非常に高く、初心者からベテランまで安心して使える仕様です。
扱いやすさ・感度・強度のバランスがちょうどよく、初心者でも安心して使えます。
価格も手頃なので、最初の一本としても心強い相棒になってくれますよ。


バリバス アバニ ライトゲーム スーパープレミアムPE X4
【強度重視】不意の大物にも対応できる一本
強度と耐久性を重視するなら、このラインが最適です。
特殊コーティングで摩擦に強く、岩やコンクリートで擦れても切れにくい仕様。
細くても十分な強度があるため、思わぬ大物がヒットしても落ち着いてやり取りできますよ。
安心感を重視したい人にピッタリの一本です。
デュエル The ONE アジング


【感度特化】小さなアタリも見逃さない!
「他の人が気づかないようなアタリも感じたい!」という人におすすめなのがこの特別なラインです。
PEを編み込むのではなく、複数の繊維を融合させる独自製法(PFライン)で作られており、驚くほどの感度を実現。
エステルラインの約3倍とも言われる超高感度で、糸がたるんでいる状態でもアタリを拾えるほどです。
アジングの繊細な奥深さを味わいたい人にぴったりの一本ですよ。
PEラインとエステルライン、どっちを選ぶ?
アジングでよく使われるラインは「PEライン」と「エステルライン」です。
ここまでPEラインの解説をしてきましたが、「エステルの方が使いやすいと聞いた」という声もあります。
実際にどちらを選ぶべきか、迷っているかもしれません。
ここからは、PEとエステルの特徴や違いを整理し、あなたに合った選び方を解説します。
PEラインとエステルラインの特徴比較
アジングで良く使われるPEとエステル。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
- PEライン
- メリット:高い強度と感度。伸びが少なく、小さなアタリも伝わりやすい。
- デメリット:水より軽いため浮きやすく、風で流されライントラブルが増える。
- エステルライン
- メリット:比重が重く水に沈みやすいため風に強い。軽量リグを繊細に操作できる。
- デメリット:強度が低く、瞬間的な力に弱いため切れやすい。



両者には一長一短あるんですが、通常(低比重)のPEと、エステルを比べるなら、個人的にはエステルのほうがおすすめです。
感度が良くて、リーズナブル。強度に関しても、アジを釣ってるぶんには十分ですからね。
いいとこどりの高比重PE!
PEとエステル、どちらにするか迷っちゃう…。
そんな人におすすめなのが、「高比重PE」です。


高比重PEは、PEラインの強度と感度の良さをそのままに、水に沈みやすく風に強いという性質を加えた特別なライン。
まさに「PEとエステルのいいとこ取り」をした存在なんです。
PE・エステル・高比重PEを比較表で解説
文章だけでは違いをイメージしにくいかもしれません。
そこで、PEライン、エステルライン、高比重PEラインの特徴を比較表にまとめました。
強度・感度・比重・扱いやすさなどを並べて確認できるので、初心者でも最適なラインを選びやすくなります。
ラインの種類 | 直線強度 | 感度 | 比重(風・潮への強さ) | 価格帯 | おすすめの状況 |
---|---|---|---|---|---|
PEライン(標準) | ◎ 高い | ◎ 高い | △ 軽い(浮く) | 中~高 | 遠投や重いリグ、 障害物が少ない場所 |
エステルライン | △ 弱い | ◎ 高い | ◎ 重い(沈む) | 低~中 | 軽量ジグ単、 風が強い状況 |
高比重PEライン | ◎ 高い | ◎ 高い | ◎ 重い(沈む) | 中~高 | 初心者、軽量ジグ単、 風が強い状況 |



総合的な性能が高いのは高比重PEですが、エステルと比べるとややコストがかさみます。
強度に問題を感じない人は、エステルを使ったほうがランニングコストを節約できます。
PEライン最大の弱点=風対策
PEラインは優れた感度と強度を持っていますが、弱点は「風に弱いこと」です。
ここからはPEを使うときの風対策について、解説していきます。
PEが風に弱いのは、比重が水より軽く、浮きやすい性質を持つためです。
キャスト後、ラインが水面上で風を受けやすくなり、「糸ふけ」と呼ばれるたるみが発生します。
この糸ふけが、ライントラブルの大きな要因となります。
対策①:高比重PEラインを使う
一番カンタンで効果的な方法は、沈む「高比重PE」を選ぶことです。
普通のPEよりも水になじむので、風に流されにくくなり「糸ふけ」が出にくくなります。


道具の力で弱点を解決しちゃうパターンですね。
対策②:キャストの仕方を工夫する
道具だけでなく、投げ方のちょっとしたコツでも改善できます。
その方法が「フェザリング」です。
やり方はとても簡単。
ルアーが水面に落ちる直前、リールから出る糸を人差し指で軽く押さえるだけ。
これだけで余分な糸が出ず、着水後の糸ふけを大幅に減らせます。


対策③:竿先を下げて風をかわす
キャストしたあと、竿先をできるだけ水面近くまで下げてみましょう。
こうすることでラインが風にさらされる部分が減り、糸ふけを抑えることができます。


特に横風が吹いているときに効果的。
水面に近いほど風の影響は少なくなるので、意識して「竿先を低く構える」ことが大事です。
まとめ
アジングでPEラインを使いたいなら、まずは0.3号の高比重PEラインとリーダーの組み合わせがおすすめです。
感度・強度・扱いやすさのバランスが抜群で、初心者でも安心。
今回紹介したティクトのラインならコスパも良くて、扱いやすいでしょう。
PEラインが気になっている人は、試してみてはいかがでしょうか。
おすすめのPEライン



強度はそんなにいらんよ〜って人には、お財布に優しいエステルラインがおすすめです。
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