「匂い付きワームって、本当に必要なの?」そう疑問に思う方も多いはず。
たしかに釣果アップの力はありますが、管理の手間やコストなどデメリットもあります。
本記事では、匂い付きワームの効果から注意点まで、実体験を交えてわかりやすく解説します。

ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
匂いつきワームとは?


匂い付きワームとは、ワームに魚が好む匂いや味を染み込ませたルアーです。
素材に最初から混ぜ込んだものや、後から液体や粉を塗って匂いを付けたものがあります。
匂いがあることで魚がワームに食いつきやすくなり、釣果アップにつながります。
匂い付きワームは便利ですが、魚が匂いに慣れたり、警戒して避けることもあります。
いつでも使えるわけではないので、状況に応じて判断することが大事です。
匂いつきワームの種類
アジングで使われる匂いつきワームは、
「汁あり」と「汁なし」の2つに分けることができます。
- 汁ありタイプ:
ワームが「汁」に浸されており、強い匂いをまとったタイプです。魚には強くアピールできる一方で、液漏れのおそれがあるため、バッグや袋での取り扱いに注意が必要です。 - 汁なしタイプ:
ワームの素材に匂い成分が練り込まれていて、汁を使わないタイプです。においの強さでは汁ありに劣るものの、通常のワームと同じように扱えるため管理が楽で扱いやすい点が魅力です。
匂いつきワームのメリット


匂い付きワームの主なメリットは以下の3点です。
- 集魚力が高い:
魚がワームの匂いに気づきやすくなり、見えない距離からでも魚を引き寄せられる。 - 食い込みが良い:
匂いのおかげで魚がワームを離しにくくなり、フッキング率が上がる。 - スレアジや低活性時に強い:
食いつきが鈍い時間帯や魚が警戒している状況でも釣果を伸ばしやすい。
匂い付きワームを使えば釣果を伸ばしやすくなります。
匂いがあることでアジがそれをエサと認識しやすくなり、アタリが増えるのはもちろん、ワームを口に入れてから吐き出すまでの時間も長くなります。
匂いつきワームのデメリット
逆に、匂い付きワームのデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- クサい!:
匂い付きワームの香りはしっかり強く、手やバッグに残りやすいです。後片付けや保存には、密封や消臭グッズが必要です。 - お値段が高め:
匂い加工などの手間が増えるぶん、普通のワームよりお値段が高くなることが多いです。 - 外道が寄ってくる:
フグやベラなど、アジ以外の魚も香りに寄ってきてしまい、本命が釣りにくくなることも。 - ディスられることもある:
匂い付きワームは卑怯だ!とディスってくる輩も稀にいる。



汁系に関しては、管理がダルいという点が結構マイナスですね。
バッグのなかで汁漏れしたら、まじで萎えます…。
釣果アップ効果は魅力的ですが、それなりのデメリットも伴います。
結局、匂いつきワームって必要?


結論として、においつきワームはぜんぜん必須ではないです。
なくてもアジングは成立します。
釣果が劇的に変わる!みたいなことをいう人もいますが、実際そうでもなかったり…。
管理も面倒ですし、無理して入手する必要はありません。
アジングに慣れてくると、においつきワームなしでも満足な釣果を出せるようになっていきます。
アジングを続けるほど、においつきワームの必要性は薄れていくものです。
匂いつきワームがおすすめな人は?
匂い付きワームが特におすすめなのは、アジングを始めたばかりの人です。
釣り場や知識、技術がまだ十分ではない時期には、少しでも魚が釣れる確率を上げておきたいですからね。
そうすることで、アジングの楽しさを感じながら腕を磨いていけます。
匂いつきワーム購入時のポイント
- ”汁あり”は買いすぎ注意:
“汁あり”のワームは集魚効果が強力ですが、管理・使用がそれなりに面倒…。
慣れるほど「手間のほうが勝つ」ようになり、使わなくなる人も多いです。→買いスギ注意 - 最終的には”汁なし”のほうが使いやすい:
“汁なし”のワームに関しては管理の面倒さがなく、アジングに慣れた後にも出番が多いです。
匂いつきワームを買うなら、”汁あり”だけでなく、”汁なし”とのバランスをとっていくといいでしょう。
匂いつきワームの効果的な使いどころ


匂い付きワームの効果的な使いどころは、以下のようなシチュエーションです。
- 魚の反応が薄いとき:
匂い付きワームは魚の嗅覚に訴えるため、見た目や動きでは反応しない状況でもバイトを引き出しやすくなる。 - 視界が悪いとき(水が濁っている/暗い):
匂いの効果は視界に左右されず、水の濁りや暗さに関係なく魚にアピールすることができる。 - 新規ポイントの開拓:
アジの回遊が未知数な新規ポイントでは、においつきワームのアピール力がかなり役立つ。開拓効率も上がる。 - アジがいるか、いないかの判断:
匂いでアプローチして魚から反応があれば、「ここにアジがいる」と確信しやすいです。



匂いつきワームは、普段使いするというよりは、“ここぞという一投”で切り札的に使うのが良さげかな?



ですね!
魚の反応が鈍いときや釣果が伸び悩んだときに登場させれば、匂いが魚の注意を引き、状況を打開してくれる可能性があります。
新規ポイントの開拓や、ポイントを見切る判断基準に使うのもいいですよ。
アジングにおすすめの匂いつきワーム
ここからは、おすすめの匂いつきワームを紹介していきます。
- 汁あり
- 汁なし
の2カテゴリに分けています。
“汁あり”の匂いつきワーム
まずは”汁あり”ワームから見ていきましょう。
汁があるぶん管理はやや面倒のですが、ニオイの効果は非常に高いです。
ガルプ ベビーサーディン(バークリー)


ニオイ系ワーム、汁系ワームといったらこれですよね。
超ロングセラーの爆釣ワームです。
強烈な匂いのガルプ汁に漬かったストレート×ピンテール。
このワームを切り札にしている人、けっこう多いですよね。



かくいう筆者も、使うことは多くないですが、
初場所や遠征のときはとりあえずバッグに忍ばせています。
「ガルプ ベビーサーディン」には2つのサイズがあり、以下のように使い分けます。
- 2インチ:万能
- 1.5インチ:特にシブいとき、豆アジ用
通常のパッケージに入ったタイプもありますし、


汁と一緒にプラスチックの小瓶に入っているタイプもあります。
“熟成アクア”(エコギア)


汁系のなかでガルプに匹敵する人気・実績をもつのが「熟成アクア」です。
酵素の力で「熟成」することで、ワームをエサと勘違いさせる強烈なニオイと味を実現。
熟成アクアシリーズには、いろんな釣りに対応するワームが揃っており、
アジングに適しているのは以下のアイテムです。
製品 | 長さ(インチ) | 使い分けイメージ |
---|---|---|
熟成アクア 活アジコムシ | 2 / 1.7 | アジ寄り、ナチュラルな食わせ性能 |
熟成アクア シラス2″ | 2 | 万能、他魚種にも |
密閉容器も忘れずに
“汁あり”の匂いつきワームを買うなら、密閉容器も買っておいたほうが無難です。
バッグの中で汁をぶちまけたら、えらいことになりますから…。
(わたしも経験者。絶望しましたw)
おすすめの密閉容器


密閉容器はメイホーのやつが定番。
アジングで使うワームは小さいので、最もコンパクトな(小)サイズ「VS-L415」、あるいはその次に小さい(中)サイズ「VS-L425」がおすすめです。
“汁なし”の匂いつきワーム
つづいては、”汁なし”のにおいつきワームをご紹介。
汁がないから、ふつうのワームと同じように管理できてお手軽です。



個人的には、こっちをメインに揃えるのがオススメです。
(汁系は、ガルプor熟成アクアのどちらかに絞って、少数精鋭で所持って前提で)
“マグバイト”ワーム各種


“マグバイト”ワームには、海老+にんにくベースの集魚剤が含まれています。
パックを開けた瞬間にニンニク臭が香ってくるほどで、匂いはかなり強め。
匂いがないワームと比べても、アジの反応も良いです。
マグバイトのワームはだいたい匂いつきなんですが、
個人的なお気に入りは以下の2アイテム。
アイテム | 長さ(インチ) | 特徴 / 運用例 |
---|---|---|
ブーティーシェイク | 1.4 / 2 /2.5 | 万能に使える主軸ワーム。 2インチが基本、豆アジ&激渋に1.4インチ、デカアジ用に2.5インチ。 |
バキュームリング | 2 / 2.5 | ゆるい流れにも乗せやすく、ドリフトの釣りと好相性。 2インチが基本サイズ、デカアジには2.5インチ。 |
“月下美人”ワーム各種(ダイワ)


月下美人のワームも、集魚成分が含まれているアイテムが多いです。
高濃度の集魚成分ワームにねり込まれており、ニオイの効果が長持ちします。
月下美人のワームを使っていて感じるのは、味による時間稼ぎの能力が高い点。
においによる集魚ってよりは、味によってフッキングが易しくなる効果のほうが実感しやすいでしょう。
集魚成分が含まれているワームはいろいろとあるんですが、おすすめは以下のアイテムです。
アイテム | 長さ(インチ) | 特徴 / 運用例 |
---|---|---|
アジングビーム 極み | 2 | 万能型、パイロット、ナチュラルに誘える |
ビビビーム 極み | 1.5 | ファット、アピール重視、フラットテール→強波動 |


“宵姫”ワーム各種(がまかつ)


宵姫のワームにも、集魚成分入りのものがあります。
こちらもねり込みタイプなので、匂いの効果が長持ち。シビアな状況では特に、匂いの効果が頼りになります。
宵姫のおすすめワームは、「宵姫 トレモロAJ」。


リブ入りのスリム&ストレートワームということで、めちゃ万能です。
真ん中でカットすると、尻尾部分は1インチぐらいの極小ワームとしても使えます。
豆アジングにも便利です。


“集魚剤”部分だけを買うこともできる
ニオイによる集魚は非常に強力!
ということで、”集魚剤”部分のみで売られているアイテムもあります。
「汁タイプ」もしくは「粉末タイプ」があり、どちらも集魚効果を後付け可能。
ここぞというときのアピール&食わせ強化に使えます。
汁タイプ
汁タイプは、ワームを漬け込んで使います。
匂いつきワームの汁補充用として持っておくのもいいでしょう。
ガルプ派の人はこれが定番↓。
スプレータイプもあります↓。
エコギア派の人にはこちら↓がおすすめです。
※くどいようですが、漬け汁を買うときは、密閉できる容器もあったほうが無難です。
液漏れしたら、えらいことになりますから…。
粉末タイプ
粉末タイプは、釣り場でワームに粉をつけて使います。
ジグヘッドにつけた状態で集魚成分を漬けられるので、手が汚れづらいってのが便利です。
人気のアイテムとしては、ダイワのやつだったり↓
ガルプのやつだったり↓があります。
まとめ


におい付きワームは「常用アイテム」というより「ここぞの切り札」。
初心者さんにとっては安心材料になり、経験者にとってはスレた魚を狙うときの頼れる一手になります。
ただし、管理の手間やコストもあるので、自分にとっての使いどころを見極めることが大切。
上手に活用すれば、釣果アップにつながりますよ〜。



とりあえず、ふつうのワームと同じ用に使える
“汁なし”系から試してみてはいかがでしょうか。
“汁なし”のおすすめワーム
“汁あり”のおすすめワーム
汁あり用の密閉容器
カテゴリ別おすすめ記事
- 最強ライン:エステル
- フロロカーボンライン
- PEライン
- ナイロンライン
- ラインの太さ/号数
- おすすめリーダー
- ライン/リーダーの結び方
- 最強の仕掛け(リグ)
- ジグ単(ジグヘッドリグ)
- フロートリグ
- キャロライナリグ
- スプリットショットリグ
- ダウンショットリグ
- メタルジグ/メタルバイブ
- プラグ
- 必須アイテム&便利グッズまとめ
- 最強ジグヘッドケース
- 最強ワームケース
- おすすめフィッシュグリップ
- スナップつけるべき?
- アシストフックのすゝめ
- おすすめクーラーボックス