4ft台のアジングロッドに手を出すのは、アジングの「普通」に飽きた人。
5ft台のバランスの良さを知った上で、あえて飛距離を捨てて近距離戦に特化する。
「ロマン」はありますが、その代償としてけっこうな「不便」もあります。
おすすめの4ft台ロッド
管理人ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
操作性&感度UP!4ft台のアジングロッドのメリット


4ft台ロッドの
メリット
まずは4ft台のアジングロッドの利点について、サクッと解説していきます。
- 操作性が良い
- 感度が良い
- フッキングが速い
操作性:より直感的で高精度なルアー操作が可能
ロッドが短くなると竿先が手元に近くなるため、より直感的で精度の高いルアー操作が可能になります。=操作性が高い。
ジグヘッドを指先の延長のような感覚で繊細に操作できるようになり、アクションによる誘いや、レンジコントロールがしやすくなります。
しかし、正直に言って、それは5ft台と比べて”圧倒的”な差ではありません。
5ft台のロッドでも、現代の技術で作られたものであれば、操作性は抜群に良いですからね〜。
「4ft台にしたから、操作性が2倍になった!」というような劇的な変化ではなく、「ほんのちょっとのアドバンテージ」ぐらいに捉えておいたほうがいいでしょう。
感度:ティップが手に近いぶん、多少は優秀
感度についても同様です。
物理的にティップ(穂先)が手元に近いぶん、振動伝達の効率が良く、アジの「コツッ」という小さなアタリや、ジグヘッドがボトムに着いた感覚のわかりやすさは、やや向上します。
ですが、これも「大幅に向上!」といえるほどではありません。
「5ft台ではわからなかったアタリが、4ft台なら全部わかる!」ということはないです。
あくまで、5ft台の感度を「90点」とすれば、4ft台は「92点」になる、という程度の誤差だと筆者は感じています。
フッキング速度:わずかに速くなる
ロッドが短くなると、フッキングの速度もわずかに速くなります。
長いロッドと比べて「しなり」が少ないため、アワセの動作(腕の力)がタイムラグなくティップに伝達されます。
いま使っているロッドでアワセ遅れを感じている人にとっては、4ft台のロッドは良い選択肢になるかもしれません。
ここが重要!4ft台のアジングロッドのデメリット


4ft台ロッドの
デメリット
さて、ここまではメリットについてお伝えしましたが、ここからが本題です。
4ft台のロッドを手にするなら、明確なデメリット(弱点) を受け入れる覚悟が必要となります。
想像以上に「飛ばない」
当たり前ですが、ロッドが短いほど飛距離は短くなります。
特に4ft台になると、その「飛ばなさ」は想像以上です。
ロッドが短すぎると、キャスト時に「タメ」を作ることができず、振り子の原理も働きにくくなります。
同じ重量のジグヘッドを使った時、
5ft台のロッドなら楽々届いていた場所に、4ft台では届かない。
みたいなことが起きやすく、飛距離に関しては体感でわかるほどに減衰します。
サーチ範囲が狭く、汎用性が低い
飛距離が出ないということは、アジを探れる範囲(サーチ範囲)が狭くなることを意味します。
5ft台なら常夜灯の「明暗」まで狙えたのに、
4ft台では「明」のエリアしか狙えない。
のような歯がゆい状況にもなりがち…。
初場所など、どこにアジがいるかわからない状況で、4ft台のロッドを握るのはやや無謀です。
4ft台のロッドが活躍できるのは、
「アジの付き場や回遊ルートが明確にわかっている、勝手知ったるホーム漁港」の、それも「超近距離戦」に限られると思っておきましょう。
操作性向上のメリットより、飛距離減衰のデメリットが目立つ
わたしが4ft台のロッドを使ってみての正直な感想は↓です。
※5ft台のロッドと比べて
- 操作性や感度が「90点」→「92点」になる(微増)
- 飛距離が「70点」→「50点」になる(まあまあ減)
得られるメリット(操作性・感度の微増)に対して、失うデメリット(飛距離・汎用性)がかなり大きい印象…。



使ってみたうえで感じたのは、「4ft台ロッドの必須性は皆無やな」です。
一方で、いつもと違うスタイルでアジングを楽しむためのオモチャとしては優秀だとも思います。
4ft台のアジングロッドが「買い」な人は?


4ft台ロッドが
おすすめな人
そうでない人
では、4ft台のアジングロッドはどんな人にマッチするのか。
わたしの考えをまとめてみました。
ふつうにジグ単アジングするなら「5ft台」で十分
もしあなたが「ふつうにジグ単アジングを楽しみたい」というだけなら、5ft台のロッドを使うほうが快適でしょう。
5ft台のロッドは操作性・感度・飛距離のバランスが良く、ジグ単アジングのスタンダードともいえる長さです。
【4ft台が買いな人】変わったスタイルで楽しみたい人
では、4ft台は誰のためのロッドなのか?
それは、「5ft台のロッドを使い込み、その特性を理解した上で、さらに『操作性』や『フッキング速度』を特化させたい」と感じた中上級者さんです。



要するに、マニアックなオモチャで釣りを楽しみたい、アブノーマルな変態アジンガー向けってところですかねw。
飛距離のデメリットをすべて理解した上で、
「俺はこの足元で、誰よりも早く掛ける」というスタイルを追求する、玄人のための「2本目、3本目」におすすめです。
【4ft台が不要な人】最初の1本を探す初心者/飛距離も欲しい人
逆に、以下に当てはまる人は、4ft台に手を出すべきではありません。
- アジングの「最初の1本」を探している初心者さん
- 飛距離も出して、ある程度は広い範囲を探りたい人
こういう人が4ft台を買うと、「アジングって飛ばないし、釣れないし、つまらない」ってなります。(たぶん…)
»アジング入門ロッドの選び方
»6ft台の万能アジングロッド特集
»7〜8ft台の遠投アジングロッド特集
4ft台のおすすめアジングロッド4選


4ft台の
おすすめロッド
「デメリットは承知の上だ。それでも俺は4ft台が欲しい!」
そんな覚悟が決まった”変態(褒め言葉)”なあなたへ、
人気の4ft台ロッドを4本紹介します。
おすすめの4ft台ロッド
【コスパ◎】オリムピック 23コルトUX 482UL-HS


「4ft台のデメリットはわかったけど、一度どんなものか体感してみたい」
そんな人に最適なのが、オリムピックの「23コルトUX 482UL-HS」です。
なんといっても実売1万円台というコストパフォーマンスが魅力。
「4ft台の入門機」として最適です。
軽量リグの操作性に優れた硬めのソリッドティップ(HS)を搭載しており、短尺ロッドの高い操作性をしっかり味わえるでしょう。
まずはこのロッドで、4ft台という特殊な世界が自分に合うかどうか、見極めてみてはいかがでしょうか。
【豆アジ特化・掛け】34(サーティーフォー) アドバンスメント FPR-46


アジング界を牽引する34(サーティーフォー)が放つ、豆アジング特化モデルが「FPR-46」です。
「ついばんでは離す」というシビアな豆アジの”違和感”レベルのアタリを感知し、こちらから積極的に「掛ける」スタイルを追求しています。
基本的に豆アジ用なんですけど、パワーが無いわけではありません。
バット(竿の胴より下の部分)にはそれなりのパワーがもたせてあるため、不意に良型のアジが掛かっても、安心してファイトできるようになっています。
公式の解説動画
【超軽量・乗せ】アブガルシア エラディケーター リアルフィネス プロトタイプ 46Pro-ST


積極的に「掛ける」スタイルが合わない人には、この「乗せ」調子のモデルがおすすめです。
「スローテーパー(ST)」設計により、アジの吸い込みアタリに対してティップがしなやかに入り込み、フッキングをサポートしてくれます。
また、自重27gという圧倒的な軽さは、感度と操作性に直結。
アブガルシアの技術が詰まった、超軽量・乗せ調子の特化型ロッドです。



4ft台のスローテーパー…。まさに希少中の希少種。
この記事で紹介するなかで「最も変態なロッド」といえるかもしれません(笑)
軽量リールとあわせるとアンダー170gタックルが完成!


【最軽量・高感度】がまかつ 宵姫 天 S48AL-solid




がまかつの最高峰グレード「宵姫 天」。
その中でも最短・最軽量を誇るのがこの「S48AL-solid」です。
最大の特徴は、シリーズで最もフィネスな「AL(エアライト)」クラスがもたらす圧倒的な感度。
1gアンダーのジグヘッドリグを使っていても、その「存在感」や「潮の流れ」を明確に手元に伝えてくれます。
軽量ジグ単特化の感度至上主義アングラーにおすすめです。
まとめ:4ft台ロッドは変態アジンガー向け。


4ft台のロッドは
だいぶマニアック
今回は、4ft台のアジングロッドについて、リアルな使用感をまじえながら解説しました。
【4ft台の特徴まとめ】
ぶっちゃけ、4ft台の必須性はまったくないですし、
アジングにおいては不便さを感じることのほうが多いです。
とはいえ、極端な短さが生む独特の操作性や感度は意外と病みつきになるかも…?
“ふつうのアジング”にマンネリを感じてきた人は、試してみる価値アリです。
この記事で紹介したおすすめロッド
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