アジなんか、
針さえついてりゃ
簡単に釣れるやろ。

かつての私はそう思っていました。
その結果、数えきれないほどのアジを取り逃がしてきたことを今では少し後悔しています。
アジングにおけるジグヘッド選びは、想像以上に釣果を左右する重要なポイント。
あなどるべからずです。
本記事では、アジング用ジグヘッドの選び方を釣果への影響が大きい順に徹底解説し、実釣で効果を証明した厳選おすすめアイテムをご紹介します。
- ジグヘッドの選び方(重要度順)
フックサイズ > 重さ > フック形状 > ヘッド材質 > ヘッド形状 - おすすめのジグヘッド
スイスイスイム、宵姫AJ、アジスタS、フロードライブ、アジマメ、ゼログラ



アタリはあるけど、なんかフッキングしないんだよな〜。
なんで???
って状況によく遭遇する方は、前半部分(選び方の部分)だけでもチェックしてみてはいかがでしょうか。



ども。当サイトの管理人です。
釣りメディアのライター&ディレクターとして、これまでに1000本以上の記事制作に携わってきました。
雑食アングラーではありますが、なかでもアジングは大好物。
いろんな道具と苦楽をともにしつつ、かれこれ10年以上はアジングをやり込んでいます。
アジング道具については、そこいらの釣具屋店員サンよりもぜんぜん詳しい自負があります。
あなたにピッタリのギア選びをお手伝いできるよう、当サイトで役立つ情報をお届けしています。
アジング用ジグヘッドの選び方|5つのポイントを重要な順に解説
アジング成功のカギとなるジグヘッド選びのポイントを、重要度(優先度)順に詳しく解説していきます。
ジグヘッド選びのポイント
ポイント | 重要度 |
---|---|
フックの大きさ | ★★★★★ |
重さの選び方/使い分け | ★★★★☆ |
フックの形状 | ★★★★☆ |
ヘッドの材質 | ★★★☆☆ |
ヘッドの形状 | ★☆☆☆☆ |
フックの大きさ


フックサイズが重要な理由
フックの大きさはアジング用ジグヘッド選びの中で最も重要な要素です。
適切なサイズを選ばないと、アタリがあっても魚が掛からないというストレスフルな状況に陥ります。
「アタリはあるのに掛からない」→「イライラする」→「アジングつまらん」



こんな悪循環を避けるためにも、フックサイズ選びは入念に!


専用ジグヘッドじゃないとなかなか乗りませぬ…。
狙うアジのサイズに合ったフックを選ぼう
フックサイズを選ぶときに重要なのは、狙うアジの大きさにフックサイズを合わせることです。
アジの大きさとジグヘッドサイズの相性を一覧にすると以下のようになります。
アジのサイズ/フックサイズの相性表
フックサイズ | アジのサイズ(※) | ||||
---|---|---|---|---|---|
尺オーバー | 良型 | アベレージ | 小アジ | 豆アジ | |
デカアジ用 | ◎ | ◎ | ◯ | △ | △ |
万能サイズ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
豆サイズ | △ | △ | △ | ◯ | ◎ |
(※)アジのサイズ目安
- 尺オーバー:30cm〜
- 良型アジ:25〜30cm
- アベレージサイズ:20〜25cm
- 小アジ:15〜20cm
- 豆アジ:〜15cm



上記のカテゴリ分けは、当サイト独自のものです。
アジング界共通の指標ってわけではありませんので、ご注意ください。
万能サイズが最強
上記のカテゴリ分けでいうと、「万能サイズ」のフックが最強です。
ほとんどのサイズのアジに対応できるため、まずはこいつらを揃えましょう。
ただ、豆アジを釣るときに関しては、万能サイズでは厳しくなることが多いです。
豆アジングをする人は、「豆サイズ」のジグヘッドも用意することをおすすめします。
ちなみに、「デカアジ用」のフックサイズは持っていなくても困りません。
このサイズは管理人もほとんど買ってないです。
フックサイズの見分け方


ジグヘッドのフックサイズ表記は、メーカーによって表記方法がバラバラです。
- 「S・M・L」表記だったり
- 「#1、#2」などの番号表記だったり
- そもそもサイズ表記がなかったり
ってわけで、サイズ表記だけで「このサイズがおすすめです!」とお伝えするのが難しいです。
確実なのは実際に測ることですが、いちいち計測するのはさすがに面倒ですよね。
なので、当サイトでは各製品紹介時に「デカアジ用」「万能サイズ」「豆サイズ」の分類を明記しています。
これを参考にしていただくのが最も簡単だと思います。
重さの選び方/使い分け
フックサイズに次いで重要なのがジグヘッドの重さです。
適切な重量選びが釣果を左右するため、しっかり理解しておきましょう。
アジングでよく使う重量
アジングでよく使われるジグヘッドの重量は0.3g〜3g程度。
この中から釣り場の状況に合わせて最適な重さを選んでいきます。



ジグヘッドのおすすめ重量に関しては、結論「釣り場と状況による」ってことになっちゃうんすよね〜。
だから少しややこしくなって申し訳ないのですが、以下の2ケースに場合分けして解説します。
- 一般的な漁港や堤防
- 潮が速い/水深が深いポイント
case①一般的な漁港や堤防


1つめのケースは、「一般的な漁港や堤防」。
- 水深が深すぎない
1gのジグヘッドが着水してから底につくまでの時間が30秒以内ぐらい - 流れが速すぎない
流れにジグヘッドがぐいぐい持っていかれることがない
って感じの、どこにでもある漁港・堤防のことです。
特別な知識・道具・テクニックを使わずにシンプルにアジングができるため、初心者さんには特におすすめな釣り場です。
こういったポイントでは、1gを基準にしつつ、状況に応じてジグヘッド重量を調整していくのがおすすめです。
1gのジグヘッドは一般的な漁港や堤防で非常に万能に機能します。
- そこそこ飛距離を出せる
- アジに食わせやすい
- 操作感もわかりやすい
- 沈む速度がちょうど良く、いろんなレンジ(深さ)を探りやすい
1gを基準にしつつ、状況に合わせて重さを調整していくのがベストな戦略です。



アジングにおけるジグヘッドの重さ調整のセオリーについては、以下に簡単にまとめておきます。
気になる項目をタップで開いてご確認ください。
風が強いとき
風が強いときはジグヘッドの操作感が感じづらくなります。
操作感がしっかり伝わるところまで重量を上げましょう。
アジの活性が低いとき
アジの活性が低いときは、ジグヘッドを軽くして、なるべく長い時間アジにワームを見せることが効果的です。
軽いジグヘッドはアジに吸い込まれやすく、ショートバイト対策にも有効です。
表層を中心に狙いたいとき
重いジグヘッドは沈むのが速いため、表層のレンジを素早く通過してしまいます。
ジグヘッドを軽くすることで、狙いの表層を長く通せるようになります。
底(ボトム)を中心に狙いたいとき
軽いジグヘッドは底につくまでに時間がかかるため、ボトム狙いをするなら手返しが悪くなります。
ジグヘッドの重量を上げることで、狙っている底(ボトム)付近にスピーディーに到達できます。
case②潮が速い/水深が深いポイント
2つめのケースは、「潮が速い/水深が深いポイント」。
こういったポイントでは基準となるジグヘッド重量を上げる必要があります。
- 潮が速いポイントでは…
-
軽いジグヘッドはあっという間に潮下に流されてしまいます。
「よくある漁港や堤防」で釣りをするときと比べて、重めのジグヘッドを多く使うことになります。 - 水深が深いポイントでは…
-
軽いジグヘッドではいつまで経っても底につかないため、深さの釣り分けがしづらくなります。
こちらも重めのジグヘッドを多用することになります。
潮の速さや深さにもよりますが、こういったポイントでは1.5〜2gの重さを基準にしつつ、状況に合わせて重量を調整していくのがおすすめです。
0.5g刻みを目安に買い揃えるのがおすすめ


ジグヘッドを購入する際、ラインナップにある全ての重量を買う必要はありません。
基準とする重量に近いところを、だいたい0.5g刻みぐらいで揃える程度で十分です。
例えば、基準とするジグヘッド重量が1gなら、以下のような感じで重量を揃えると良いでしょう。
- 0.5g – 軽め(表層攻略・アジの活性が低いとき用)
- 1.0g – 基準
- 1.5g – やや重め(風が強いとき・ボトム攻略用)
- 2.0g – 重め(潮が速い・水深が深いポイント用)
だいたいの製品は0.2〜0.3g刻みぐらいで重量をラインナップしていますが、最初から全ウエイトを買う必要はないです。
とりあえず、0.5g刻みぐらいで基準重量に近いところを買っといて、必要性を感じたら間のウエイトを買い足していくって感じが良いかと思います。



管理人は、新しいジグヘッドを試すときは、最初は0.5g刻みぐらいで買ってます。
そんで、使用感がよかったら間のウエイトも買い足す的な方針。
これが一番コスパ良いかな〜と思っとります。
フックの形状
次に重要なのはフックの形状です。
「フックサイズ」や「重さ」ほどではないですが、こちらも釣果にそれなりに影響するポイントとなっています。
4つのチェックポイント(重要度順)
針先の向き
針先の向きは、ざっくりと以下の3種類に分類できます:
針先の向き | フッキング の速さ | バラシづらさ |
---|---|---|
オープンゲイブ (開いている) | ◎ | △ |
ノーマルゲイブ (フック軸と平行) | ◯ | ◯ |
クローズゲイブ (閉じている) | △ | ◎ |
結論:アジングには「オープンゲイブ」がおすすめ!


アジングには「オープンゲイブ(針先が開いているタイプ)」が最もおすすめです。
オープンゲイブの最大の特徴はフッキングの速さです。
針先が開いているため、アジが餌を吐き出そうとした瞬間に口の中に針先が引っかかりやすく、素早くフッキングできます。
「バラシやすい」というデメリットはありますが、適切にラインテンションを保っていればバラシが連発するようなことはありません。
アジングでは「バラシにくさ」よりも「フッキングの速さ」のほうが圧倒的に重要です。
アタリを確実にフッキングできるかで、釣果が大きく変わりますからね。
そのため、近年のアジング界ではオープンゲイブが主流となっています。



針先の向きで迷ったら、迷わず「オープンゲイブ」を選びましょう!
ゲイブ幅(軸と針先の幅)


フック形状で次にチェックすべき重要ポイントは「フック軸と針先の幅」。
専門用語ではゲイブ幅と呼ばれる部分です。
ゲイブ幅は「ワイド(広い)」と「ナロー(狭い)」の2種類に分けて考えましょう:
ゲイブ幅 | フッキングしやすさ | 吸い込みやすさ |
---|---|---|
ワイド(広い) | ◯ | △ |
ナロー(狭い) | △ | ◯ |
ゲイブ幅は一概にどちらが優れているとは言えません。狙うアジのサイズに合わせて選ぶことが重要です。
理想的なのは「アジが吸い込みやすく、かつフッキングもしやすい」バランスの取れたゲイブ幅です。
具体的には、アジの吸い込みを妨げない程度に広いものを選ぶとフッキング率が向上します。



前述した「フックサイズ」の選び方を意識していれば、ゲイブ幅についてもおおむね最適化されます。
そこまで神経質になる必要はないので、ご安心ください。
アジのサイズ/フックサイズの相性表(※再掲)
フックサイズ | アジのサイズ | ||||
---|---|---|---|---|---|
尺オーバー | 良型 | アベレージ | 小アジ | 豆アジ | |
デカアジ用 | ◎ | ◎ | ◯ | △ | △ |
万能サイズ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
豆サイズ | △ | △ | △ | ◯ | ◎ |
(※)アジのサイズ目安
- 尺オーバー:30cm〜
- 良型アジ:25〜30cm
- アベレージサイズ:20〜25cm
- 小アジ:15〜20cm
- 豆アジ:〜15cm
フックの全長(シャンク長)


フックの全長は大きく「ショートシャンク(短い)」と「ロングシャンク(長い)」の2種類に分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう:
シャンク長 | ワームの動き | 吸い込まれやすさ | リトリーブ釣りとの相性 |
---|---|---|---|
ショートシャンク | ◯ | ◯ | △ |
ロングシャンク | △ | △ | ◯ |
アジングではショートシャンク(フックの全長が短いタイプ)がおすすめです。
ショートシャンクがおすすな理由
- ☆アジの食いつき方に合っている
-
アジは後ろから追いかけて食べるよりも、ヘッド側から食いつくことが多いと言われています。
フックが短いショートシャンクなら、アジがジグヘッドを吸い込みやすく、確実なフッキングにつながります。 - ☆ワームの動きが良くなる
-
アジングでは短めのワームを使用することが多いです。
フックが短いほうがワームの可動域が広がり、アピール力がアップします。



管理人もいろんなシャンク長のジグヘッドを使ってきましたが、ショートシャンクのほうがフッキング率が高くなると感じています。
補足:ロングシャンクが活躍するシーン
基本はショートシャンクがおすすめですが、ロングシャンクが威力を発揮する場面もあります。
巻き(リトリーブ)でアプローチするとき
ジグヘッドの前進速度が速くなる「リトリーブ(巻き)」の釣りでは、魚が後ろから追いかけて食ってくることが多くなります。
このとき、フックが長いロングシャンクだと後方からのバイトに対してフッキング率が上がります。
アジ・メバが混在する時期
晩秋から春にかけて、釣り場にアジとメバルが混在する時期にもロングシャンクの出番はあります。
メバルはアジと比べて「巻き」に対する反応が圧倒的に良いという特徴があります。
メバルを狙いたいときは、シャンクが長めのジグヘッドを使って巻きの釣りを展開すると効果的です。
晩秋ぐらいになると、そろそろアジも食べ飽きてますしね〜w
メバルが食べたいときは、ロングシャンク×リトリーブで攻めてみてもいいと思いますよ。
フック軸の太さ
フック軸の太さは、「細軸」と「太軸」の2種類に分けて考えましょう。
軸の太さ | 刺さりの良さ | 頑丈さ |
---|---|---|
細軸 | ◯ | △ |
太軸 | △ | ◯ |
ちな、「超細軸」ってのもありますが…。今回は「細軸」のなかに含むこととします。


アジングには細軸がおすすめ
アジングでは基本的に「細軸」のジグヘッドを選ぶのがおすすめです。
その理由は以下の通りです。
- 理由①刺さりが良い
-
細軸の最大の魅力は「刺さりの良さ」です。
フックが細いほど魚の口に刺さる際の抵抗が少なく、スムーズにフッキングできます。 - 理由②強度不足はほとんど気にならない
-
細軸には「伸びやすい」「折れやすい」というデメリットがありますが、アジングではほとんど問題になりません。
なぜなら、アジングではドラグを緩めに設定するのが基本だからです。
大きなアジがヒットしても、フックが伸びたり折れたりする前にドラグが滑り出すため、細軸を使っていても強度面で不安を感じることはありません。



管理人も、アジングをするときはほぼ細軸のジグヘッドを使っています。
わざわざ太軸を選ぶメリットはあんまりないですからね〜。
補足:太軸ジグヘッドの使いどころ
基本的には細軸がおすすめですが、特定のシチュエーションでは太軸ジグヘッドが活躍することもあります。
- 大型アジが連発するとき
-
尺クラス(30cm以上)の大型アジが連続して釣れるタイミングでは、太軸の強度が頼もしい味方になります。
- 大型メバルが混じるとき
-
20cm後半〜尺クラスのメバルがターゲットに混じる場合も太軸の出番です。メバルは引きが強く、細軸では心もとないことがあります。
- 障害物が近いポイント
-
立ち位置のすぐ近くに岩場や杭など、魚が走り込むと厄介な障害物がある場合は、強引に魚をコントロールする必要があります。このような状況では太軸の強度が役立ちます。
とはいえ、上記のようなシチュエーションはそれほど多くありません。
また、魚とのやりとりを工夫すれば、細軸でも十分に対応できることがほとんどです。
そのため、太軸のジグヘッドは基本的に買わなくても問題ないです。
まずは細軸のジグヘッドをメインに揃え、特殊な状況に備えて後から太軸を検討するぐらいでちょうど良いと思いまする。
ヘッドの材質
ヘッドの材質は、主にジグヘッドが沈むスピードと飛距離に影響します。
選択肢としては以下の4つです。
材質 | 普及度 | 沈むスピード | 飛距離 | 表層攻略 | ボトム攻略 | 強風耐性 | 速潮 | ディープ | アミパターン | ドリフト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鉛(なまり) | ★★★★★ | ふつう | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
タングステン | ★★★☆☆ | 速い | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
スズ合金 | ★☆☆☆☆ | やや遅い | △ | ◎ | △ | △ | △ | △ | ◎ | ◎ |
樹脂コーティング | ★☆☆☆☆ | 遅い | △ | ◎ | △ | ◯ | △ | △ | ◎ | ◎ |


基本は「鉛(なまり)」さえあればOK
アジング用ジグヘッドを選ぶなら、まずは「鉛(なまり)製」を揃えておけば間違いありません。
もともとはジグヘッドといえば鉛製しかなかったわけですし、基本的な釣りのシチュエーションにはすべて対応できる万能性を持っています。



実際、釣具屋さんに並んでいるジグヘッドの8割以上は鉛製だと思いますし。
初心者さんは特に、「鉛」のジグヘッドを優先的に揃えていくのがおすすめです。
鉛製以外のジグヘッド(タングステン、スズ合金、樹脂コーティング)は必須ではありませんが、特定状況で威力を発揮する特化型アイテムです。
深場や強風時、表層攻略など、特殊な釣りに挑戦したい場合に揃えると便利でしょう。
タップで開けます
タングステン製ジグヘッドの特徴
タングステン製ジグヘッドの最大の特徴は高比重であること。
鉛と比べて密度が高いため、同じ重さでもヘッドのサイズが格段に小さくなり、以下のような恩恵が生まれます。
高比重のメリット
- 優れた飛距離性能:
空気抵抗が少ないため、遠投が可能 - 速い沈下スピード:
水中での抵抗も少なく、素早く目標の深さに到達
メリット/得意シチュエーション
- 強風の日:風に負けない飛距離と操作性
- 潮の流れが速いポイント:潮に流されにくい
- 水深が深いエリア:素早く底まで到達できる
デメリット/苦手シチュエーション
- スローに漂わせる釣り:沈むのが速すぎる
- アミパターンの攻略:ゆっくり漂わせにくい
- ドリフト釣法:潮に乗せにくい
タングステン製ジグヘッドの使いどころ


写真のジグヘッドは「TGファインヘッド(シマノ)」
タングステン製ジグヘッドは、深場や速潮での釣りに最適。
鉛製ジグヘッドと比べて価格は高めですが、その性能を活かせるシーンでは大きな武器になります。
スズ合金製ジグヘッドの特徴
スズ合金製ジグヘッドは、鉛よりも比重が低いです。
この特性から生まれる「ゆっくり沈む」という性質が、特定のシーンで大きな威力を発揮します。
メリット/得意シチュエーション
- レンジキープしやすい
沈むスピードが遅いため、狙った水深を維持しやすい - スローな誘いが可能
ゆっくりと漂わせやすいので、「アミパターン」の攻略が得意 - 表層パターンに強い
沈むのが遅いからアジが表層にいるときに使いやすい
デメリット/苦手シチュエーション
- 速い潮や強風に弱い
比重が軽いため、潮の流れが速いポイントや強風時のアジングには不向き - 深場攻略での効率が悪い
沈むのが遅いため、水深のあるポイントでは底まで到達するのに時間がかかります。 - 飛距離ロス
同じ重さでも鉛やタングステンよりもヘッドサイズが大きくなるため、飛距離が若干劣ります。
スズ合金製ジグヘッドの使いどころ


写真は「アジマメマイクロジグヘッド(ジャッカル)」
スズ合金製ジグヘッドは、表層付近をゆっくり攻めたいときや、アミパターンを攻略したいときに便利。
スローに攻めたほうが釣果に恵まれやすい、最近のアジングシーンにマッチする素材です。
樹脂コーティング系ジグヘッドの特徴
樹脂コーティング系ジグヘッドとは、通常のジグヘッドの周りが樹脂で覆われたジグヘッドです。
この樹脂層が浮力を増やし、スズ合金よりもさらに遅い沈下速度を実現します。
メリット/得意シチュエーション
- 超スローな沈下速度
スズ合金よりもさらに遅い沈下速度で、表層付近を長時間「ふわふわ」と漂わせることができる - 潮に乗せやすい
浮力があるので流れに乗せやすく、ドリフト釣法やアミパターン攻略に最適 - 重めの重量でも表層キープ可能
強風時など軽いジグヘッドでは操作性が悪くなる状況でも、少し重めの重量を選べるため制御しやすく、表層攻略を維持できる
デメリット/苦手シチュエーション
- 速い潮流に弱い
比重が軽いため、潮の流れが速いポイントでは流されやすく、コントロールが難しくなります。 - 深場での効率が悪い
沈むのが非常に遅いため、水深のあるポイントでは底まで到達するのに時間がかかり、効率が悪くなります。 - 飛距離の制限
ヘッドサイズが大きく空気抵抗があるため、同じ重量の鉛製やタングステン製と比べると飛距離が劣ります。
樹脂コーティング系ジグヘッドの使いどころ


使い勝手は良いけど、アイが小さいのだけはなんとかしてほしい…。
樹脂コーティング系ジグヘッドは表層付近を超スローに攻略したい時に最適です。
高重量でも表層レンジをキープしやすいので、強風時の表層攻略でも釣法します。
ヘッドの形状


ジグヘッド選びの最後のポイントは「ヘッドの形状」ですが、実はそれほど重要ではありません。
メーカーの公式サイトや各種メディアなどでは大きく取り上げられていますが、実際に使ってみるとヘッド形状による使用感の差はわずか。誤差程度です。
フックサイズや重さ、材質と比べると、釣果への影響は格段に小さいといえます。



特に初心者のうちは、ヘッド形状についてはあまり気にする必要はないと思います〜。
とはいえ、ヘッド形状の違いについても、一応軽く解説しておきますね。
ヘッド形状のパターン/特徴
ヘッド形状は、以下の4パターンにざっくり分けることができます。
タイプ | 特徴 |
---|---|
丸型(ラウンド型) | フォール姿勢が安定しやすく、クセがなく使いやすい。最も無難な形状。 |
矢じり型(ダート型) | 強めのロッドアクションでダートを繰り出せる。リアクションバイトを狙いやすい。 |
コブラ型 | ヘッド下部が船底状で浮き上がりやすい。表層付近のレンジキープに適している。 |
特殊型 | 上記に該当しない特殊な形状。 |
前述のとおり、ヘッド形状による違いは誤差程度です。
見た目が好きなやつだったり、好きなメーカーが出してるやつだったり、ヘッド形状に関しては気分で選ぶぐらいでちょうど良いと思います。
余談:唯一使い分ける意味が大きいのはダート型だけど…
形状の中で唯一、特徴的な動きを出せるのが「矢じり型(ダート型)」です。
竿先を強めにはじくとキレのあるダート(素早い左右方向の動き)を繰り出せます。
ただし、アジングでダートが効果的なシチュエーションは非常に限られています。(というか、ほぼない)
持っていてもダートを使う機会はあまりないでしょう。
おすすめのアジング用ジグヘッド6選





これまでの解説した選び方のポイントを踏まえ、わたしが愛用しているおすすめジグヘッドを厳選して紹介していきます。
おすすめジグヘッド一覧
アイテム | メーカー | フックサイズ | ヘッド材質 | ヘッド形状 |
---|---|---|---|---|
スイスイスイムジグヘッド | ジャッカル | 万能 | 鉛 | 特殊 |
宵姫AJカスタム | がまかつ | 万能 | 鉛 | 特殊 |
アジスタS | ティクト | 万能 | 鉛 | ラウンド |
フロードライブヘッド | 土肥富 | 万能 | 鉛 | 特殊 |
アジマメマイクロジグヘッド | ジャッカル | 豆 | スズ合金 | 特殊 |
ゼログラヘッド | 34 | 万能 | 樹脂コーティング | 特殊 |
上記リストの上から4つは万能タイプで、どんな状況でも対応できる基本モデルです。
一方、下の2つは特化型で、それぞれ「豆アジ用」と「表層特化用」という特徴を持っています。
これからアジングを始める方は、まずは上から4つの「万能」サイズから1つを選んでスタートするのがおすすめです。
スイスイスイムジグヘッド(ジャッカル)
万能サイズ


「スイスイスイムジグヘッド」は、便利機能が詰まった、とにかく使いやすいジグヘッドです。
おすすめな理由
- 万能サイズのフック:
小型から大型アジまで幅広く対応(豆アジ以外ならだいたいイケる) - ヘッド側面の重量刻印:
散らばっても重量がすぐわかる - フックの角度設計:
湾曲部分に角があり、ワームがズレにくい
カドがあるおかげでワームがズレにくい!





使い手のことを考えたユーザーフレンドリーなジグヘッド!
これといった弱みもなく、初心者から上級者まで、全アングラーにおすすめできるアイテムです。
重量ラインナップ
0.4g、0.6g、0.8g、1.0g、1.2g、1.5g、1.8g、2.1g
宵姫AJカスタム(がまかつ)
万能サイズ


がまかつの「宵姫 AJカスタム」は、総合的なフッキング性能の高さが魅力のジグヘッドです。
「針」自体の品質が高い
釣り針製造の老舗メーカー・がまかつの技術が活かされ、針先がばちくそ鋭いです。
さらに「ナノアルファコーティング」という特殊加工が施されているため、錆びづらく鋭さが長持ちします。
考え抜かれたフック形状


このジグヘッドは激しすぎない適度なオープンゲイブと、わずかに「ネム」っている(内側に入っている)針先構造を採用。
この絶妙な設計により、針を外すのが面倒なノド奥には掛かりづらく、最もバレにくい上アゴを捉えやすくなっています。
こんな感じの上アゴドンピシャが多い





単にフッキングが速いだけでなく、理想的な場所に掛けやすいってのが良いんですよね〜。
ヘッド側面に重量表記あり


ヘッド側面には重量表記があり、適当に収納しても重量不明になる心配がありません。
これも非常に便利な機能です。
重量ラインナップ
0.2g、0.4g、0.6g、0.8g、1g、1.2g、1.5g、1.8g、2.2g、2.6g、3g
アジスタS(ティクト)
万能サイズ


ティクトの「アジスタ S」は、多くのアジングファンに長年愛され続けているロングセラー商品です。
アジング専用に設計された王道のジグヘッドで、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
教科書のような定番設計


フッキングが速い「オープンゲイブ」タイプのフックと、ワームの動きを妨げない「ショートシャンク」設計を採用。
アジングにはもってこいのセッティングとなっています。
フックは金針仕様(ゴールドカラー)。見た目もちょっとカッコイイです。
入手性の良さも魅力
ほとんどの釣具店で取り扱いがあるため、なくなった時の補充がしやすいのも大きな利点。
遠征先で在庫を減らすなんてことがあっても、現地の釣具店で同じものを手に入れやすいです。
サイズ選びに注意


ティクトの「アジスタ」シリーズには「SS」「S」「M」の3サイズがあります。
万能に使えるおすすめサイズは「S」です。購入時にサイズを間違えないよう注意しましょう。
「アジスタ」の弱点
- ヘッド側面に重量表記がない:
収納時に注意が必要 - Sサイズの最大重量が1.5gまでしかない:
深場攻略や強風時にはもうちょい重いやつがほしくなる
重量ラインナップ
0.4g、0.6g、0.8g、1g、1.3g、1.5g
フロードライブヘッド(土肥富)
万能サイズ


圧倒的な針先の鋭さ
土肥富の「フロードライブヘッド」最大の特徴は、その驚異的な針先の鋭さです。実際に指で軽く触れてみるだけでも、他メーカーとの違いがはっきりとわかります。



この鋭さが劇的に釣果をアップさせる!!!
とまではいいませんが、フッキング率のアップには間違いなくつながっていると思います。
エグい刺さりと貫通力!


ちなみに、針先の鋭さを重視するなら、「土肥富」「がまかつ」「ダイワ」の3メーカーのがおすすめ。
これらのメーカーのジグヘッドは、針先の鋭さが明らかに他と違います。
万能なフックサイズ
万能なフックサイズとなっており、豆アジ以外のあらゆるサイズに対応できます。
気になる弱点
優れた基本性能を持つ一方で、他のおすすめジグヘッドと比べると不便な点もいくつかあります:
- 入手性の問題:
どこの釣具屋でも取り扱いがあるわけではなく、補充に困ることがある - 重量表記なし:
ヘッド側面に重量表記がないため、適当に収納すると重量不明になりやすい - 最大重量の制限:
最重量が1.2gまでしかないため、強風時や速い潮流、深場での釣りには不向き
重量ラインナップ
0.4g、0.6g、0.8g、1.0g、1.2g
アジマメマイクロジグヘッド(ジャッカル)
豆アジ用


豆アジをとらえる極小フック
ジャッカルの「アジマメマイクロ」は、極小サイズのフックを採用した豆アジ専用ジグヘッドです。
口が小さい豆アジや小アジクラスでも確実にフッキングできるよう設計されています。
豆アジに苦戦してる人にオススメ


夏場など、ターゲットが豆アジ中心になる時期にはマジで手放せません。
通常の「万能」タイプのジグヘッドでは豆アジを快適に釣ることが難しいため、このような専用ジグヘッドは少なくとも1種類は持っておくことをおすすめします。
低比重ヘッドによるスローフォール
ヘッド素材には鉛よりも比重が低いスズ合金を採用。
沈む速度が遅いため、レンジキープがしやすく、表層パターンへの対応が簡単です。
豆アジは表層にいることが多く、水深が浅くて流れが穏やかなポイントに集まる傾向があります。
低比重なスズ合金製ヘッドは、豆アジの習性と噛み合っています。



管理人はさまざまな豆アジ用ジグヘッドを試してきましたが、現時点では「アジマメマイクロジグヘッド」が最も使いやすいと感じています。
基本的には豆〜小アジ専用
基本的には豆アジ〜小アジ専用のジグヘッドです。
アベレージサイズ以上のアジには、フックが小さすぎて吐き出されやすく、フッキング率が落ちてしまいます。
決して万能ではない点は覚えておきましょう。
重量ラインナップ
0.2g、0.4g、0.6g、0.8g、1.0g
ゼログラヘッド(34)
万能サイズ


超スローフォールの樹脂コーティングヘッド
34(サーティフォー)の「ゼログラヘッド」は、ヘッドが特殊な樹脂でコーティングされた特殊系ジグヘッドです。
このコーティングにより、沈下速度が非常にスローになり、表層をふわふわと漂わせる釣りに最適です。
強風時の表層攻略で便利
とはいえ、ただ単純に表層をふわふわさせるだけなら、0.5g前後の通常の鉛製ジグヘッドでも十分対応できます。
てことで、個人的にこのジグヘッドのありがたみを最も感じるのは、強風時。
もうちょい具体的にいうと、0.5gクラスのジグヘッドを使いたいけど、風が強くて操作がストレス…ってケースです。
こういった状況でほどよく重量のある1g強の「ゼログラヘッド」があると、操作感を維持しつつ表層をふわふわ漂わせることができて便利です。
「ゼログラ」があれば手軽に表層フワフワができる


1g未満のジグヘッド操作が苦手な方にもオススメ
また、1g未満の軽いジグヘッドの操作に慣れていない初心者の方にも便利です。
軽いジグヘッドは操作が難しいですが、「ゼログラヘッド」なら重めの重量でもかんたんにフワフワと漂わせることができます。



アミパターンに苦戦することが多い人なんかは、一考の価値があるジグヘッドだと思います。
気になる弱点
- やや高額
-
「ゼログラヘッド」は3個入りで600〜800円程度と、やや高額なのが難点です。
コスパ的にはあまり良くないと言えるでしょう。 - 上達を妨げる(?)
-
また、長期的な上達を考えると、「ゼログラヘッド」に頼らずに通常のジグヘッドで表層攻略の技術を磨いたほうが、アジングの腕は早く上達すると思われます。
- アイが小さすぎ
-
あと、アイが小さくてラインやスナップを通しにくい…。
重量ラインナップ
0.3g、0.4g、0.5g、0.6g、0.7g、0.9g、1.1g、1.3g
ジグヘッド選びはなかなか重要ですぞ。


アジングにおいて、ジグヘッドの選択は釣果にかなり影響します。
重要なポイントを押さえて、最適なアイテムを揃えることで、釣果アップにつなげましょう。
ジグヘッド選びのポイントをおさらい
ポイント | 重要度 |
---|---|
フックの大きさ | ★★★★★ |
重さの選び方/使い分け | ★★★★☆ |
フックの形状 | ★★★★☆ |
ヘッドの材質 | ★★★☆☆ |
ヘッドの形状 | ★☆☆☆☆ |



最も重要なのは「フックの大きさ」です。
これさえ間違えなければ、ジグヘッド選びは7割方成功したも同然っす。
その上で、重さやフックの形状などを、釣り場の状況に合わせてアジャストしていけると良きかと。
当サイトではジグヘッドを「万能」「豆アジ用」「デカアジ用」の3タイプに分類しています。
買い揃える優先順位は以下の通りです:
万能 > 豆アジ用 >>> デカアジ用
まずは万能タイプを3〜4ウエイト揃え、次に豆アジ用を追加するのが効率的です。
デカアジ用は頻度が低いため、最後に検討すれば十分でしょう。(基本的には無くても困りません)
おすすめジグヘッド一覧
アイテム | メーカー | フックサイズ | ヘッド材質 | ヘッド形状 |
---|---|---|---|---|
スイスイスイムジグヘッド | ジャッカル | 万能 | 鉛 | 特殊 |
宵姫AJカスタム | がまかつ | 万能 | 鉛 | 特殊 |
アジスタS | ティクト | 万能 | 鉛 | ラウンド |
フロードライブヘッド | 土肥富 | 万能 | 鉛 | 特殊 |
アジマメマイクロジグヘッド | ジャッカル | 豆 | スズ合金 | 特殊 |
ゼログラヘッド | 34 | 万能 | 樹脂コーティング | 特殊 |
ネットでさがす



本記事の内容も参考にしつつ、あなたの釣りスタイルに合うジグヘッドを探してみてください。
アジングロッドの選び方&おすすめ解説
アジングリールの選び方&おすすめ解説