小さくて繊細、なのに驚くほど奥が深い——それが「豆アジング」。
ただの小魚狙いとあなどるなかれ。軽量ジグ単で豆アジを掛ける難しさと楽しさは、まさにライトゲームの沼。
アタリは多いのにフッキングが難しい…それでも釣れたときの快感は格別です。
この記事では、豆アジングの魅力から、適したロッドの選び方、そしておすすめモデルまでを徹底ガイドします。
豆アジングとは?

豆アジングとは、非常に小さなアジ、いわゆる「豆アジ」を狙う釣りのことです。
豆アジは主に夏から秋にかけて、漁港や堤防の周辺で群れを作って回遊します。
地域差はありますが、夏から初秋が豆アジングの最盛期とされることが多いです。
豆アジのサイズの定義は人によって異なりますが、管理人は12cm以下ぐらいのアジを「豆アジ」と呼んでいます。
サイズによるアジの分類
分類 | 体長の目安 |
---|---|
豆アジ | 〜12cm |
小アジ | 13〜17cm |
アベレージサイズ | 18〜22cm |
良型 | 23cm〜 |
釣り場や地域によって分類は変わることもありますが、だいたいこの範囲で捉えておけば問題ありません。
まあ、明確な定義は存在しないため、上記の分類は参考程度にしておいてください。
豆アジングって難しいの?楽しいの?
豆アジングは難しい
実は、豆アジングは普通のアジングよりも難しい釣りです。
ムズい理由①掛けるのが難しい
その最大の理由は「掛ける(フッキング)」のが難しいことにあります。
豆アジは口がとても小さいため、アタリがあってもなかなか針に掛かりません。
また、吸い込む力も弱いため、できるだけ軽いジグヘッドを使う必要があり、これも難易度を上げる要因となっています。
ムズい理由②バレやすい
さらに、掛けた後もバレやすいのが悩みどころ。
アジは口まわりが柔らかい魚ですが、特に豆アジはそれが顕著。硬い上アゴではない場所に針が掛かると、魚を寄せている間に口が切れてバレやすくなります。
難しいからこそ楽しい
豆アジングはいろいろと難しいのですが、逆にそこがおもしろいんです。
小さな魚との繊細なやり取りは、他の釣りでは味わえない独特の楽しさをもたらします。
釣れたときの達成感は格別で、何度も挑戦したくなる「沼」的な魅力があります。

ファイトは地味ですが、釣りの過程をじっくり味わいたい管理人のようなヤツにはたまらない釣りなわけです。
アジングの練習にも最適
豆アジは警戒心が弱いため、ルアーに対して積極的にアタックしてきます。
掛けるのは難しいものの、アタリは多いです。
常夜灯周りの表層に群れていることが多く、ポイント選びも比較的簡単。手返しが良いので、数を釣って楽しむこともできます。
豆アジはアジング修行の良きオトモ
こうした理由から、豆アジングはアジングの練習に最適な釣りです。
難しいけど、それがクセになる。経験を積むのに最適で、アジング初心者さんにもおすすめしたい釣りです。
豆アジングに専用ロッドは必要?


豆アジングに専用ロッドは必ずしも必要ではありません。
豆アジングは一年中できる釣りではないため、そのためだけにロッドを用意するのはもったいないです。
普段使っているロッドで十分対応できます。



ちなみに、豆アジングに適していて、なおかつ通常のジグ単アジングでも使いやすいロッドってのもあります。
豆アジ以外の時期でも使うのなら、こういったフィネスなロッドを1本持っておくのはおすすめです。
豆アジングに適したロッドの特徴
軽量ジグ単&豆アジングロッドとしておすすめなのは、以下のようなロッドです。
- 長さ:5ft台
- 硬さ:XUL、UL
- ルアーキャパ:〜2g、〜5g
- ティップ:ソリッド(柔らかめがベター)
レングスは短めが良い
要するに、豆アジングには短くて柔らかいロッドが向いています。
軽いジグヘッドを扱うため、短めのロッドのほうが操作しやすいからです。
飛距離もほどほどに出せて、操作性が高い5フィート台のロッドが定番ですね。
硬さは最低限でOK
硬さ(強さ)は最低限でOK。具体的にはXULやULぐらいがおすすめです。
ルアーキャパでいうと「〜2g」や「〜5g」くらいが扱いやすく、アジングロッドの中でも最も柔らかい部類のパワー感が理想。
軽いジグヘッドを扱いやすいことに加え、豆アジを掛けた際にロッドがしなやかに曲がることでバラシを減らせるのも良い点です。
やわらかめのソリッドが高適性
ティップはソリッド一択ですが、その中でも柔らかめのものが好ましいです。
柔らかいティップは豆アジの繊細なバイトを逃さず、自然にフッキングを助けてくれます。
豆アジングで最も難しい「フッキング」をサポートしてくれるため、ティップの柔らかさは意外と重要です。
豆アジ用ロッドはアジングをもっと楽しくする
(↑)のようなロッドを1本持っていると、ジグ単アジングが格段に楽しくなります。
軽いジグヘッドを上手に扱えるようになると、アジが口を使いにくい「渋い」状況でも釣果を伸ばしやすくなります。
また、流れを利用してアジを効率よく探る「ドリフト釣法」の上達も早くなります。
豆アジングにおすすめのロッド7選


そんなわけで、ここからは豆アジング(+軽量ジグ単アジング)におすすめのロッドを紹介していきます。
おすすめの豆アジング用ロッド
製品 / 機種 | メーカー | 実売価格 | ポイント |
---|---|---|---|
20月下美人 アジング 510UL-S | ダイワ | 12,000円前後 | 入門向けながら操作性抜群で、豆アジのバイトも逃さない。 |
23コルトUX 542UL-S | オリムピック | 18,000円前後 | 柔らかいソリッドティップ採用で、自然な食い込みを実現。 |
宵姫 爽 S53FL-solid | がまかつ | 20,000円前後 | 46gの超軽量設計で長時間でも疲れにくいのが特長。 |
22ソアレSS アジング S54SUL-S | シマノ | 22,000円前後 | スパイラルX採用で柔らかさとシャープさを両立した一本。 |
アジストSD S55/SL | テイルウォーク | 25,000円前後 | 自重38gの超軽量設計で繊細な操作が快適に行える。 |
ルナキア LK532S-ULS | 天龍 | 28,000円前後 | 超しなやかティップで繊細なアタリを自然に乗せられる。 |
宵姫 華弐 S54AL-solid | がまかつ | 40,000円前後 | アンダー1gの操作性抜群で豆アジングに最適な一本。 |
20月下美人 アジング 510UL-S(ダイワ)


月下美人シリーズの中で最も手頃な入門モデルです。実売価格は約1万円と手に取りやすく、初心者にもおすすめ。
「HVFカーボン」や「メガトップ」など、ダイワ独自の技術が採用されており、エントリーモデルとは思えない高性能を誇ります。
ティップとブランクはほどよいしなやかさで、豆アジの繊細なバイトを弾きにくい設計。軽量ジグヘッドの操作もスムーズで、豆アジングに非常に適しています。
さらに、最大5gまでの仕掛けに対応できるため、軽めの遠投リグも扱えます。汎用性が高く、アジング入門用ロッドとしても非常におすすめの一本です。
アイテム | 全長(m) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン ナイロン (lb.) | 適合ライン PE(号) | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
510UL-S | 1.78 | 2 | 93 | 57 | 0.7/7.9 | 0.3~5 | 1~3 | 0.1~0.3 | 94 |
23コルトUX 542UL-S(オリムピック)


オリムピックの「コルト」シリーズで最も手頃な入門モデル。
実売価格は1万円台後半で、メガコスパといわれた先代モデルよりは値上げされていますが、コストパフォーマンスは依然高いです。
多くのコルトロッドは硬めのソリッドティップ(HS)ですが、542UL-Sは柔らかめのソリッドティップを採用した珍しいモデル。
食い込みが良く、豆アジを自然に乗せる易しい設計です。
5フィート4インチの長さは操作性に優れ、豆アジングで使う軽量ジグヘッドの操作がしやすいです。
新しいオリジナルグリップ「OP-01」も感度と操作性を高めています。ジグ単アジング全般で頼りになる一本です。
Model | Length (m) | Power | Action | Weight (g) | Close (cm) | Top Dia (mm) | Section (pcs.) | Lure (g) | Line (lb) | Price (JPY) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
542UL-S | 1.63 | UL | Regular-Fast | 54 | 84 | 0.7 | 2 | 0-3 | MAX2lb | 20,700 |
宵姫 爽 S53FL-solid(がまかつ)




がまかつの宵姫シリーズで最も手頃なエントリーモデルで、実売価格は約2万円です。
軽量で高感度というシリーズの特徴を受け継ぎ、コスパの良さが評価されています。
S53FL-solidはシリーズ内で最も短く柔らかいモデルで、軽量ジグ単の操作性が高く、近距離戦に強いため豆アジングに最適です。
自重46gの軽さで感度も良く、長時間の釣行でも疲れにくい設計。
普段使いから一級ポイントでの本格的なアジングまで幅広く活躍します。
モデルNo. | 標準全長(ft/cm) | 標準自重(g) | ルアーウエイト(g) | 仕舞寸法(cm) | パワー | 使用材料(%) | 継数(本) | 適正ライン(PE/号) | 適正ライン(ナイロン/lb) | 先径(mm) | グリップ長(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S53FL-solid | 5’3″(160) | 46 | 0.1~2 | 85 | FL | C99.5 G0.5 | 2 | 0.1~0.3 | 0.8~1.5 | 0.75 | 175 |
22ソアレSS アジング S54SUL-S(シマノ)


「ソアレ」シリーズの中堅モデルで、入門ロッドからのステップアップに最適です。
全機種の中で最もしなやかな「SUL」クラスに属し、ソリッドティップはやわらかめの「タフテック」仕様。
軽量ジグ単での豆アジングに適したセッティングです。




ブランクには「スパイラルX」と「ハイパワーX」をダブルで採用。
やわらかいロッド特有のダルさがなく、キャストや操作時はほどよいシャープさが感じられます。
その一方で、アジを掛けるとしっかり曲がり、バラシを軽減します。
反響感度はやや弱めなのですが、総合力が高く、使っていて気持ちがいいロッドです。
品番 | 全長(ft.) | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインナイロン・フロロ(lb) | 適合ラインPE(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S54SUL-S | 5’4″ | 1.63 | 逆並継 | 2 | 84 | 48 | 0.8 | 0.3-6 | 1-3 | 0.1-0.4 | 156 | DOWNLOCK | 99.4 |
アジストSD S55/SL(テイルウォーク)


2025年発売のテイルウォーク新コンセプトロッドで、軽さにこだわった設計が特徴。
実売2万円台ながら非常に軽量で、シリーズ内でも最も軽く繊細なS55/SLモデルは自重38gと軽快。
5フィート5インチの長さで軽量ジグヘッドの細かな操作が可能で、取り回しが良いため常夜灯周りの近距離戦に適しています。
豆アジングに高い適性を持ち、年間を通じてフィネスゲームで活躍します。
MODEL | LENGTH (ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH (cm) | ROD WEIGHT (g) | LURE WEIGHT (g) | LINE WEIGHT (lb) | LINE WEIGHT (PE) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
S55/SL | 5’5″ | 2 | 85 | 38 | max 3 | 1-3 | 0.1-0.4 |
ルナキア LK532S-ULS(天龍)


天龍が発売する本格ライトゲームロッドで、532S-ULSは「ルナキア」シリーズの中で最も短く柔らかいモデルです。
超しなやかなソリッドティップを搭載しるため食い込みが良く、オートフッキング性能が高いのが強み。
抜けアタリや流れの変化も感じ取りやすく、豆アジが好む流れの緩やかなエリアでの釣りに強みを発揮します。
軽量ジグヘッドをふわふわと漂わせるアプローチが得意なので、豆アジングにも最適です。
品名 | 全長 (ft) | 自重 (g) | ルアーウェイト (g) | 継数 (本) | 調子 | 仕舞寸法 (cm) | ライン (lb) | ライン (PE/号) | リアグリップ (mm) | 先径 (mm) | 使用繊維 カーボン/グラス (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LK532S-ULS | 1.60[5’3″] | 47 | MAX1.5 | 2 | EXF | 82.5 | MAX2 | – | 145 | 0.6 | 96/4 |
宵姫 華弐 S54AL-solid(がまかつ)




宵姫シリーズの中で3グレードあるうちの中間に位置するモデルです。
アジングロッド界でもトップクラスの軽さと感度を誇り、中上級者を中心に高い人気を集めています。
S54AL-solidは宵姫 華弐の中で最も柔らかく短いモデルで、軽量ジグ単特化のFL(フェザーライト)よりもさらに一段階弱いAL(エアライト)クラスを採用。
アンダー1gのジグ単ゲームに特化したセッティングで、豆アジングにも最適です。
実売価格は4万円前後と高価ですが、豆アジングやジグ単アジングをより楽しくしてくれる一本です。
品番 | タイプ | パワー | 標準全長(cm/ft) | 希望本体価格(円) | 標準自重(g) | 仕舞寸法(cm) | 使用材料(%) | 継数(本) | ルアーウエイト(g) | 適正ライン(PE/号) | 適正ライン(ナイロン/lb) | 先径(mm) | グリップ長(mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S54AL-solid | スピニング | AL | 163(5’4″) | 40,000 | 37 | 85.5 | C99.9G0.1 | 2 | 0.1~1.5 | 0.1~0.3 | 0.8~1.5 | 0.6 | 150 |
まとめ


豆アジングは難しいからこそやりがいがあり、釣るチャンスも多いので上達に最適な釣りです。
豆アジのためだけにロッドを1本買い足すのはおすすめしませんが、
軽量ジグ単用ロッドとしても活用し、豆アジングでも使う!みたいなノリなら、1本持っておくといいと思います。



フィネスぅぅ〜〜なジグ単ロッドを探している人は、本記事で紹介したロッドをゲットしてみてはいかがでしょうか。
おすすめの豆アジング用ロッド
製品 / 機種 | メーカー | 実売価格 | ポイント |
---|---|---|---|
20月下美人 アジング 510UL-S | ダイワ | 12,000円前後 | 入門向けながら操作性抜群で、豆アジのバイトも逃さない。 |
23コルトUX 542UL-S | オリムピック | 18,000円前後 | 柔らかいソリッドティップ採用で、自然な食い込みを実現。 |
宵姫 爽 S53FL-solid | がまかつ | 20,000円前後 | 46gの超軽量設計で長時間でも疲れにくいのが特長。 |
22ソアレSS アジング S54SUL-S | シマノ | 22,000円前後 | スパイラルX採用で柔らかさとシャープさを両立した一本。 |
アジストSD S55/SL | テイルウォーク | 25,000円前後 | 自重38gの超軽量設計で繊細な操作が快適に行える。 |
ルナキア LK532S-ULS | 天龍 | 28,000円前後 | 超しなやかティップで繊細なアタリを自然に乗せられる。 |
宵姫 華弐 S54AL-solid | がまかつ | 40,000円前後 | アンダー1gの操作性抜群で豆アジングに最適な一本。 |
カテゴリ別おすすめ記事
- コスパ最強リール
- ハイエンドリール
- 軽量リール
- 初心者おすすめリール
- ダイワ/月下美人のリール
- シマノ/ソアレのリール
- アブガルシアのリール
- 1000番おすすめ
- 500番おすすめ
- 2500番は使える?
ジグヘッド
- 最強ジグヘッドまとめ
- 重さ / サイズの使い分け
- 豆アジ用ジグヘッド
- 太軸ジグヘッド
- タングステンジグヘッド
ワーム
- 最強ワームまとめ
- サイズの違い / 使い分け
- カラーの違い / 使い分け
- ワームの付け方
- ニオイつきワーム
- 最強ライン:エステル
- フロロカーボンライン
- PEライン
- ナイロンライン
- ラインの太さ/号数
- おすすめリーダー
- ライン/リーダーの結び方
- 最強の仕掛け(リグ)
- ジグ単(ジグヘッドリグ)
- フロートリグ
- キャロライナリグ
- スプリットショットリグ
- ダウンショットリグ
- メタルジグ/メタルバイブ
- プラグ
- 必須アイテム&便利グッズまとめ
- 最強ジグヘッドケース
- 最強ワームケース
- おすすめフィッシュグリップ
- スナップつけるべき?
- アシストフックのすゝめ
- おすすめクーラーボックス